泡沫うたかたに
あれ程威張り散らし、我儘放題で、圧倒的な存在感を誇示していた夏の振舞が
辛うじて定理の範疇で踏み止まり
漸う、秋のほほ笑みに道を譲ったと思えば・・
移ろいは、人の思惑など遠慮会釈なく打ち砕き、完全無視の表情で
先日、早や立冬の栞を挟んだ
冬の知らせの頁を捲る
全ての現実は、泡沫のように
駆け足で、過去と言う暗闇の無間に傾れる
僕も、anata方も
例外なく一様に、一点の瑕疵もなく
然れば
踏み止まり、一会の時を記録する、朝夕ごとの
我が記述にも、一抹の価値は贖えるかと
僕は・・