Life年表
僕は今まで
佳く生きてきた!!と、心から想う
肩を組んで幼稚園に通った故郷のガキ大将は
遠の昔に黄泉の人に成った
何時でもボール投げの相手だった幼馴染は
何時の間にかあの世に逝ったと
一昨年の暮れに喪中葉書が届いた
青壮年の長い間、無二の親友だった彼は
或る日突然、別れも告げずの愛別離苦
人生の師と仰いだ唯一の先生は
知らぬ間に、胸の星に成った
過去を遡ると
僕はつくづく、良く生きてきた!!と思う
尊敬すべき存在だった寡黙な父の
享年七十一歳の、年齢だけは追い越した
二十年の一人暮らしに耐えた
会津生まれの、気丈な母の
八十九歳には、足元にも及ばないけれど
それでも
僕は僕なりの人生を、好く生きてきたと感じる
会者定離の絡繰りを解いて
今も繋がる
有形無形の輩に支えられて
僕はまだまだ
後期高齢者になる明日を雄々しく生きるのだ
この先でも再び
善く生きた!!と
断言できる日常を目指して・・