降って来るもの

写真と散文とぽえむ

丑の河原で㈦~実存~

2024-02-11 06:13:23 | 詩30

     丑の河原で㈦~実存~

 

残存しているもの

現存していること

抗いと、諦めと、納得の諍いが

交錯する実存の日々の中で

従来の機能と

僕が今だ僕で有るあることの原型と

対峙する愛しさ

喜びと頬擦りする至福

質も量も

是非もなく変化してゆくけれど

確かに

磨かれてゆく感情も有る

深く、濃く、澄んでゆく情感も生まれる

それは又

老いを見直す良質の機会

悲嘆の裏側に

細やかにくっ付く

inochiへの歓声でも有る

 

 

     蝦蟇の一足飛び㈣~平穏と不穏~

 

いつか破綻するもの

いつか破られる均衡

不穏の種子は

いつでも

平穏の日日で発芽するもの

 

 

     丑の河原で㈧~奇蹟~

 

書く時、書ける時に

時間割は無い

昼夜も、日付も、場所も、空間も

制限は皆無

けれど、時々

それが真夜だったり

夢中だったり

準備不足だったりの

不都合は起こる

何しろ、それは

順不同で起きる

僕の奇跡なのだから

コメント (2)
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