降って来るもの

写真と散文とぽえむ

Time年表

2024-02-19 21:06:07 | 詩30

     Time年表

 

僕らは、僕ら以外の

そこに多少の

大きい小さいや、狭い広いの違いはあっても

周りに屯する人間の

殆どの営みと無関係に生きている

当たり前のことだが

近しい人の時間割さえ、何も知らない

同胞の心根さえ

無理解に暮らしているのだ

 

同じようにタイムは流れ

変わりなくtimeは移ろい

其処に、何一つの不都合もなく

時の年表は

唯、無機質に三世を亘る

 

その漠然の中で

僕らはコツコツと

それぞれの範囲で息をし

各各に、有機の哀楽を奏でるのだ

 

time年表は永遠

そうして、個々人の様様の年表は

そこに

一回限りのinochiを熟してゆく時の記憶

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Inochi年表

2024-02-19 07:47:21 | 詩30

     Inochi年表

 

僕は僕のイノチを肯定する

僕は、此処までの僕のイノチを全面的に支持する

 

多少の浮き沈みはあったが

幾らかの不平不満は残るが

後悔の後ろ影を幽かに引くが

僅かな痛みの記憶はあるが

 概ね、僕のinochi年表は

書き間違いなく作成されてきた

 

男としての哀憐を学んだ

雄としての雄叫びも挙げた

動物として行動した

人としての哀楽も覚えた

Homo sapiensの生き方を

 幸せに傾きながら習得してきた

 

それだから

豊かなる郷愁に恵まれ

しみじみと愛情のお浚いもできる

幾つもの縁の物語も語れる

 僕は、だから

僕のこれまでの人生に

殆ど不快はないのだ

年表の綴り方に、些かの疑念もない

 

この儘でいい

この儘がいい

特別な秘策は無くても

僕は僕の幸運を、存分に味わってきた

このまま

老いの週末が穏やかであれば・・

inochi年表の”あとがき”が書けるまで

普通を貫ければいい

 

唯一無二の

僕という、数多の僕の集合体の

その集大成のperiodを打てればいい

それが、唯一の未来への希望

それが、残り頁に籠める一握の願望

     2024 2/19 08:08            

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