老丑の忸怩㈢~喪失~
例えば、湯船に浸かっている時に
不意に閃く
例えば、memo用紙を持たない
或いは、ball penを忘れたウオーク中に
突然、言語中枢を過ってゆく
ひと塊のコトバ
例えば、”ゆめうつつ”の端境で
浮かんでは沈む一言
例えば、運転中に
例えば、機内で
例えば、ironを握る時に
何れにしても、突然に訪れ
瞬時に掻き消えてしまう一群
常日頃の明け暮れに遭遇する
無念の
其れも是も、形を変えた忸怩
老丑の忸怩㈣~生産性~
生産能力を、徐々に失ってゆくこと
その意味も、手立ても、方策も
その気概も、必要も、肉体も・・
それが老いの忸怩でなくて
何と己を納得させる?
社会の一員として人間は生きる
生きる唯一の場所は社会以外に無い
そこで感じる無生産の、忸怩の
余りにも痛い感覚
この後を生きる、恐怖と苦悩よ
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