有無
僕は確かに詩を書いた
何聯かの中の
一つの括りを仕上げた
さて、次の一行へと
ペンを運んだ筈なのに
その途端、夢現の境界で
泡沫うたかたのように霧散した
何処を探しても
何処にもない
僕は暫く、落胆の極みになる
日毎、そんな風に
生きるとは
有無の浮き沈み・・
有無
僕は確かに詩を書いた
何聯かの中の
一つの括りを仕上げた
さて、次の一行へと
ペンを運んだ筈なのに
その途端、夢現の境界で
泡沫うたかたのように霧散した
何処を探しても
何処にもない
僕は暫く、落胆の極みになる
日毎、そんな風に
生きるとは
有無の浮き沈み・・
Party
此の世はinochiのparty会場
ひとりひとり
僕等はみんな
その催しに招待されたお客
参加費は不要
振舞いは自由
衣食住など不問
寛大で慈悲深く
闊達で歓喜溢れる空間
制約は一つだけ
各各の時間に限りが有ると言う事
その時が来れば
否応なしの退室になる事
大昔からそのルールに従って
運営されてきたparty
それなりの礼儀と節度と
互換の思い遣りで
これからも
partyは続くに違いない
あくまで個人的な希望だが
良い招待客であったと
爽やかな後姿で
幾許の存在感を残し
必然の縁を堪能し
静かに、さり気無く、
出来れば頬笑んで
その場を立ち去りたいと・・