降って来るもの

写真と散文とぽえむ

有無

2023-01-27 21:43:30 | 詩28

     有無

 

僕は確かに詩を書いた

 

何聯かの中の

一つの括りを仕上げた

さて、次の一行へと

ペンを運んだ筈なのに

その途端、夢現の境界で

泡沫うたかたのように霧散した

 

何処を探しても

何処にもない

僕は暫く、落胆の極みになる

 

日毎、そんな風に

生きるとは

有無の浮き沈み・・

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Party

2023-01-27 05:55:08 | 詩28

     Party

 

此の世はinochiのparty会場

ひとりひとり

僕等はみんな

その催しに招待されたお客

参加費は不要

振舞いは自由

衣食住など不問

寛大で慈悲深く

闊達で歓喜溢れる空間

 

制約は一つだけ

各各の時間に限りが有ると言う事

その時が来れば

否応なしの退室になる事

 

大昔からそのルールに従って

運営されてきたparty

 

それなりの礼儀と節度と

互換の思い遣りで

これからも

partyは続くに違いない

 

あくまで個人的な希望だが

良い招待客であったと

爽やかな後姿で

幾許の存在感を残し

必然の縁を堪能し

静かに、さり気無く、

出来れば頬笑んで

その場を立ち去りたいと・・

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