1月11日付の東京新聞の「論説室から」という小さな囲み記事の欄にこんな文章を見つけました。
桐山桂一と言う記者が書いたものです。時事通信社から「憲法と君たち」と言う古い本が復刻されたこと、その著者の紹介と本が出版された経過が紹介されています。
私がこの記事に興味を持ったのは最後に書かれていた文章です。以下、紹介します。
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さて、この本の真骨頂は第四章の「憲法を守ると言うこと」にあると思う。表向きは憲法に反しないといいつつ、立法府が「へりくつをつけて、実は憲法に反するような法律がつくれられている」と述べている。
安全保障法制を見越しているかのようだ。心の中では、この憲法が邪魔だとおもいつつ、「形の上では、いかにも憲法を守っているようなみせかけ」をする者もいると指摘する。こんな人物こそ憲法を破る者なのだ。
では、憲法を守るには―。佐藤氏は説く、はじめから憲法を破る議員を選んだり、そういう政党を多数党にしない。つまり憲法の番人の番人こそ、「君たち」国民なのだとー。肝に銘じたい。
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一九五五年にこの本を書いた佐藤功と言う人は現在の政治状況を的確に見越していたようで驚くばかりです。逆に、私も含め「憲法の番人の番人」たる国民がもっとしっかりせよと叱咤激励されていると思います。
機会があればぜひ読んで見たい本ですし、ひとりでも多くの方に本の存在を紹介してゆきたいと思いました。