囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

おうえんポリクリニックのこと

2015-07-21 22:20:15 | 囲碁きちのつぶやき
95歳の母親が、身体に汗疹のようなものが出来ていて治らないので、病院に連れて行きました。その病院が所沢市内の中富に「あるおうえんポリクリニック」でした。ここは、前回は義弟が連れて行ってくれた病院で、私は初めて行く病院でした。



ここは、皮膚科が有名なようです。母親の診察に立ち会いましたが、先生が汗疹のような皮膚にいやな顔もせず、さわり、ビンセットで患部の皮膚を摘み取りました。その皮膚片を机上の顕微鏡で調べ、治療してくれました。私が今まで行った皮膚科では体験した事がない医師のタイプでした。看護婦さんも含め、とても親切に治療してもらいました。

その時は全く気がつかなかったのですが、新しい発見をしました。



ライトアップ・パレードのチラシを見ていたら、「守ろう憲法・オール所沢」連絡会 の共同代表の中に、 並里まさ子(医師・おうえんポリクリニック院長) の名を偶然発見しました。母親が診察を受けたのが その並里まさ子先生だったのです。

並里まさ子先生のことが気になり、ネットで調べてみたらいろいろのことがわかりました。
 
 並里先生は、栗生楽泉園(副園長)を退職後、05年、埼玉県所沢市に同クリニックを開設し、現在も地域でハンセン病退所者の診療に対応している。この間、03年に多磨全生園の退所者によって提訴された「全生園医療過誤裁判」(05年に原告勝訴判決後和解)では原告側証人を引き受けるなど、医療の場でハンセン病患者を支えてきた。…以下略   (東京保険医協会での学習講演会記録から)

 病院の名前がちょっと変わっているのが気になりました。

 おうえんのいわれ
「おうえん」は、「大円」から取りました。本来は「おおえん」となるところですが、応援団の「応援」も連想していただけそうで、あえて「おうえん」としました。「ポリ」は複数を示しますが、一つの診療所に、内科、皮膚科、形成外科等々と複数の診療科目があれば、受診者の皆様には何かと便利でかつ費用も軽減できることより、複数科を持つ診療所になりました。 さて「大円」は、「大円鏡智」から来た語句です(仏教用語)。
これは、曇りのない大きく丸い鏡のように、あらゆるものをありのままに映し出す仏の智慧、つまり妨げるもののない自性清浄の心を示します。心が清浄だからこそ、煩悩が明瞭に映し出されます。もし心が曇っていれば、はっきりとは煩悩は見えないでしょう。 煩悩が鮮明に映っているのは確かに悲しいことですが、煩悩に苦しむわが身が映し出されていることを知ることは、それだけ清浄な鏡のような智慧が照らしている証左でもありましょう。照らし出された姿と照らし出す鏡は同じ自身に有り、どちらも自分自身です。我々すべては大円鏡智の仏性を持ち、凡夫のままで救われているのだと教わりました。
医療法人 健富会 おうえんポリクリニック 院長 並里 まさ子

これは、病院の紹介の中の文章です。

 並里先生の、ハンセン病患者に対する献身的な治療、医療過誤裁判での原告側の証人、憲法を守ろう と言う思想の根源には仏教の教えがあるように思えました。そんな信念をもって、医療や社会的な問題に向き合う並里医師がとても輝いて見えました。


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