私は、、埼玉県民ですから東京都知事選挙の選挙権はありませんし、とやかく論評する資格もないかも知れません。でも、今回の都知事選挙の経過を見ていてイライラいました。その原因は、小池、増田陣営のことより野党4党が支持した鳥越陣営のことです。そんな私の気持ちを短い文章でキチンとまとめたものが、東京新聞8月3日付け朝刊の「本音のコラム」の斎藤美奈子さんの文章でした。
私は、野党4党が推した鳥越俊太郎さんが惨敗した経過をキチンと述べています。私は全くその通りだと思います。私の知るわずかな友人・知人の中で、「鳥越さんが候補としてふさわしい」と全面的に支持する人は皆無でした。それと同時に、「なぜ、宇都宮さんでなかったのか?」と言う声を多く聞きました。その声は、長時間労働や非正規雇用、格差や低賃金で苦しむ現役で働いている方々からの声でした。私も、当初から宇都宮さんに期待していた一人です。
斎藤美奈子さんが最後に述べているように、アベ暴走政治を止める為、この惨敗の結果を厳粛に受け止め、野党も市民団体も、私たちひとりひとりも、しっかりとした総括をし、新たなスタートを切って欲しいと思います。
民進党は参院選で一方的に共産党に道をあけてもらい応援してもらったのですから、都知事選では共産・社民に譲って宇都宮さんで行き、細川で割れた傷を癒しに行くべきでした。勝つことは難しいかもしれませんが次の選挙に繋がる戦いができたでしょう。
そんな中で前回は「宇都宮は共産党の色がついてるから勝てない」として細川支持・宇都宮排撃に回った人々が参院選と都知事選で「共産党を含む野党共闘、バンザ~~~~イ(嬉)」とやり、かつなおも鳥越支持・宇都宮排撃に回っいるのは奇怪なことです。
なお、民進党の本体である組合員だけでも99万の連合東京は鳥越支持を拒否していますから、野党統一候補の選定で連合の支持が得られるかどうかに民進党幹部は拘りはありません。民進が候補に考えた古賀も映画「日本の原発」でも一コーナー持ってる脱原発派ですし、息子壱成ともども石田もそうですからね。
民進党は自公と組んで都議会与党なのでたとえ勝っても少数与党で苦労したり既得権を失うよりハナから都知事選に敗けるつもりだったという見方がありますがそのようにしか見えません。まあ、この人たちの勝利条件は恥をかかせやがった「宇都宮を立候補させない」ですからこれで絶頂なんでしょう。
さらに岡田が下りてさらに自民党野田派の右派の党首になり、都知事選の負けを利用して共産党を含む野党共闘の枠組みを変える方向のようです。前回は自民系の小泉ー細川による左派を分裂させる選挙でしたが、今回は民進(右派)による左派を分裂させる選挙でもあったのでしょう。小池劇場の一方で鳥越=民進劇場に踊らされ、市民様を含め反自民主流派はなぜか、降ろされた宇都宮さんや民進に協力してその党勢衰退を抑えた共産党を叩いている浅ましさです。
伊丹万作は「戦争責任者の問題」でhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000231/files/43873_23111.html
>「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。
>現在の日本に必要なことは、まず国民全体がだまされたということの意味を本当に理解し、だまされるような脆弱な自分というものを解剖し、分析し、徹底的に自己を改造する努力を始めることである。
と指摘していますが、騙されたこと自体に未だに気付けないでいるのを見ていると全く絶望的な気持ちになります。
救いは室井佑月さんや森永卓郎さんhttps://www.youtube.com/watch?v=P4V8jmNZDUs(11:50頃より。素晴らしい)や斉藤美奈子さんらが宇都宮さんで行くべきだ行くべきだったと強く言ってくれたことです。
コメント、ありがとうございます。
民進は日本労働組合総連合会が支持基盤ですから。連合は労働組合の連合会といっても日本最大の組織で各業界の大企業がずらりの名をつらねていて、労働者側の組織とはいえ大企業の倫理、各業界の利権が働きます。(例えばTPP賛成であったり、連合は電力総連がいるため原発賛成であったり)
だから、連合は増田氏に相乗りするように推していたし、以前も猪瀬、舛添を支持していた
なもんだから、共産党と全労連とは相容れないんですよね。宇都宮さんは全労連ともつながりあるし…宇都宮さんとなったら民進党が反発して抜けていたでしょう
民進党には連合下の各業界の労組の顧問やら役員がずらりとならびますから