時計は時計でもユンハンスの置時計ですけどね。カラクリとしてはおもしろいと思いますが、私は精密な腕時計の世界が好きですね。ゼンマイを巻いても動かないとのことでしたが、テンプにトルクが掛かっていない状態でした。画像は復帰して動きだしたテンプ。大きなテンワで腕時計のような姿勢差は気にしなくて良いわけです。
3つある香箱の中央が時計駆動用で、中央下から上に輪列が置かれています。
香箱から二番車、三番車とトルクを確認していくと突然テンプが動き出しました。どうも、宅配便での運送途中に衝撃でも受けて噛み込んだ状態になっていたようです。このぐらいのサイズですと、ルーペを使わずに歯車の状態や動きを確認できるので楽だとは言えますね。
ガンギ車とアンクル部分。
15分ごとと時報にチャイムが鳴るので針付けはどこでも良いわけではありません。
腕時計とは工具が全然違ってくるのですね。懐かしいゼンマイのカギ。昔、おじいちゃんの家に有った古い柱時計を短期間使ったことがありましたが、カチカチと音が大きく寝られないので使うのを止めました。あの時計、まだ物置にあるはずです。
長針は時刻合わせで指で回すので軸と角度がズレないように角型になっていて嵌め合う位置が決まっています。これから1週間程度を掛けて精度を調整していきます。