今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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新年最初はPEN-FT(B)からの巻

2018年01月04日 16時02分39秒 | ブログ

その前に、放ったらかしのホンダライフをちょっと見ました。しかし、機械と言うものは動かさないと、どんどん劣化していくのは悲しい現実ですね。大事にしてくれる方がいらっしゃればお譲りしたいと思っています。この車は普通のファミリー仕様DELUXEを元に、殆ど私が新品部品を使って組んだ車です。ブルーの塗色は純正にあるもので、私がオールペイントしました。現在のN-ONEにも近い塗色があるようですね。

これがオーバーヘッドコンソール。本来は最上位グレードのGFLに設定されていたものですが、部品で取って取り付けました。天井の内張をSFにオーダーしたらライフの品番なのに何故かN360のものが(後で分かった)来るので、自分でミシンで縫ったものです。

 

ハンドルはMOMOの木製。取付けのアダプターを使うと、ハンドルが手前に来すぎるので、N360のハンドル部品を使ってMOMO用にタップを切って取り付けてあります。ホワイトメーターは自作したものです。

 

エンジンはツインカーブレータ仕様(カムシャフト)で初代シビック(SB-1)用のピストンを加工して400ccとしています。ミッションは5速です。但し、1速はドクミッションのノンシンクロですからエマージェンシー用で、通常の発進はトルクが太っているので2速から楽々発進します。それでもギヤ比はファイナルが高めになって高速クルージングが楽になり、ギヤもクロスしているので、パワーバンドを維持してキビキビと走ることが可能です。5速ミッションは良し。予備でもう1機の5速ミッションを所有しています。

「S360」はホンダスポーツの試作のみで、発売はされなかったんですよね。トランクリッドは樹脂製のため、塗料の食いつきが悪く剥離して来ました。でも30年良くもった方です。

 

では、ボチボチお仕事します。PEN-FT(B) #2605XXですが、過去に他の修理屋さんでオーバーホールされているとのことで、基本的にはこのまま使えると思うのですが・・ハーフミラーは交換されていないようで曇り気味です。基板から露出メーターー行くリード線が並列に追加されていますね。断線をしていたのでしょうかね。

裏蓋の上下レール部分にモルトが貼られていますね。オリジナルにはないのですが、まぁ、このままにしておきます。

 

 みなさん初詣はもう行かれましたか? 例年、私は元日などの混雑を避けて行くのですが、今日は曇りがちの寒い日になってしまいました。例年は冬晴れの青空なのに、どん寄りと曇っています。氏神様は立川の諏訪神社です。一年ぶりに参拝してみると、新築時は白くきれいだった社殿が良い感じの色に変わっていますね。行列が短くて助かりましたよ。

今年の腕時計は、去年の暮に仕上げたセイコー新10Aです。この時計、完成時に針を合わせたのみで、後は毎日定時にゼンマイを巻いているだけですが、1分の狂いもありません。日差10秒にもなっていないようです。まぁ、ゼンマイの巻き量によって変化はしているのでしょうけど、1日経過するとピッタリに戻ってくるというところなのでしょう。戦後すぐに製造された時計でも、摩耗の無い健康な状態であれば、この程度の精度は出るということに驚いています。

帰りに最近は行かなくなったファミレスで昼食を摂りました。フェイクのワニ革ベルトも似合っていますね。

 

元々不具合の無いシャッターですので摩耗やナットの緩みなどは無く問題はありません。洗浄をして組み立てて行きます。シャッターバネは通常の個体より弱めのセッティングになっていました。バネも劣化しているので1段だけ上げておきます。

シャッター幕の状態も良くきれいなシャッターユニットですね。

 

 

 過去にO/Hを受けているということでしたが、基本的にシャッター関係には手を付けられていないと思います。ミラーユニットを洗浄注油のうえ組立しますが、そもそも取付けネジが緩んでいました。ここのネジが緩むと前板に対してのユニットの位置(角度)が変わってしまい、ファインダーのピント精度に影響があります。あ~、それでか。すでにピントの再調整をされていて、調整範囲ギリギリになっていました。ここのネジは緩み止めの処置がされていないので、緩む個体がありますね。

ファインダーハウジングのモルト2か所は交換されていませんでした。この部分には厚さ1.0mmと1.5mmのモルトを使います。http://amzn.to/2m30wyv

 

メカの組立は終了。すでにファインダーのピントは調整済み。露出計の感度がかなり低下していますので、そちらを調整します。

 

26万台のFTとしては非常にきれいな個体ですね。但し、露出計は感度低下が多きかったと思います。基板の腐食が進んでいますので湿気の多いところで保管されていたようです。

 

で、少し時間がありましたので「カシオ腕時計マニアックス」様のブログで公開されていました腕時計スタンドを作って見ようと思いました。

https://カシオ腕時計.biz/

コピー用紙のままでは強度が無いので厚紙に貼って使用するわけですが、自宅にあった板目紙を使いましたがこれが失敗でした。本来、板目紙は帳簿の綴りの表紙に使う紙ですので硬くて曲げにくいのです。次回はダイソーなどにある工作用紙ぐらいが良さそうです。

取りあえず糊しろの部分を薄く剝いて強引に組み立てました。本来は継ぎ目部分に同じ模様の継ぎ目隠しを貼るのですが、今回は検討用なのでこのままです。スタンドがあると机の上の腕時計が見やすくて便利ですね。工作が得意の方は作って見てはいかがでしょうね。

http://www.tomys800.sakura.ne.jp/