ご常連さんのご紹介で来ています。ミノルタ・XG-E ですが、お父様の実家に何十年も放置されていたカメラだそうです。ご依頼は女性の方ですが、使い始めてフィルムに光線引きのような露光が出るとのことです。ネットで見ると、このカメラはモルトの劣化で光線が漏れやすいようですね。しかし、フィルムも同梱されていないので、果たしてどこから漏れているのか? 定番は蝶番部分とスプロケット上あたりらしいですが。試しにライトを当ててみると・・ここかな?
蝶番部分のモルトが劣化をしていて一部が完全に無くなっています。
ミラー内のホコリやカビが目立ちますね。とりあえず清掃します。
本当に内部も清掃した方が良いですけど今回はモルトの交換がメインです。リターンミラーは劣化がありますが、スクリーンと一緒に清掃します。モルトを貼っておきます。
スイッチのノブ部分はスリットがあるのに色が入っていませんでしたので、白で入れてしまいましたら、本来は色入れ無しが正解のようです。もう入れちゃったし・・
操作感やシャッターの感触はOMよりソフトで良い感じですね。XG-EはX-Dの廉価版として1977年に発売とのことです。価格は49,800円。この頃はロードレースをやっている頃ですから新しいカメラ機材は買えない時期でした。有名なコマーシャルの「今の君はピカピカに光って・・」というのは、この後に発売のX-7のコマーシャルでしたか。あの時の宮崎美子さんはタイプでしたが人は変わるものです。
http://www.tomys800.sakura.ne.jp/