今月16日からの「世界の中古カメラ市」用の作業は終わったと思いましたら1台追加で来ましたので仕上げます。この個体はローライ35 #3138XXXとドイツ製の中では後期の個体で、裏蓋ロックのラッチが扇状タイプに変更されてます。状態は消耗も少なく非常にきれいです。しかし、電池の液漏れがあり露出計が不動ですので回路をやり直します。
きれいになりましたよ。露出計の感度もドイツ製の中では非常に良いです。
巻上げ関係の清掃とグリス交換をしました。後期型でのドイツ製のファインダーはプリズム製で、これまた腐食も無く非常に良い状態です。フレームの見え方もシンガポール製とは異なります。この部分はドイツ製が良いなぁ・・
シャッターも疲労がありません。レンズのチリは仕方ありませんので清掃します。ヘリコイドグリスは完全に抜けていますので交換します。
沈胴の動きも悪くはありませんが、折角ですから少し重めにしてあります。ヘリコイドの回転も良い感じ。
殆んどの個体は底部はキズやダイカスト腐食がありますが、この個体はかなりきれいですね。巻き戻しダイヤルの回転が重いので分解清掃をしてありますのでフィルムの巻き戻しもスムーズです。あまり使用されていない個体ですので、この個体はお勧めですね。