昨夜の開会式見ました? 私は最初だけちょっと見ましたが、今のスタイルはあぁいうのでしょうね。私の世代だと「ちゃんと分列行進してこい」とか思っちゃいますけどね。今日から本格的に競技が始まりましたが、重量挙げの三宅選手や体操の内村選手は残念でした。ピークを過ぎた選手には一年延長は長かったと思います。実績のある選手に頼るのは前回の東京オリンピックと変わらないと思いました。当時、水泳の山中聡子さんや体操の小野喬さん(鬼に金棒小野に鉄棒)はローマオリンピック以前から活躍した選手ですが、期待された東京オリンピックでは残念ながら良い成績は上げられませんでした。オリンピックの大舞台ではベテランより若い力が活躍すると子供心に思いました。私とすれば「三宅」と聞けば前回の東京オリンピックで重量挙げで金メダルを獲得した三宅義信選手です。金メダルを取りそうな状況となったので教室の授業を止めて視聴覚室のテレビで観戦しました。その娘さんが35歳での出場とのことで「だれか後継者がいないのかよ」と思いましたね。ボロボロで引退は可哀想です。
で、本題ですが、使用感のない美品のローライ35Sなんですが、残念ながら電池の液漏れなんですね。普通は露出計基板の損傷などとなるのですが、この個体は液漏れのガスがカメラ内に回っていたようで、巻き上げが完全に固着しています。露出計もダウンです。
固着していた巻上げギヤをやっと分離しました。軸が完全に腐食しています。直接漏れた液が掛かった訳でもないのにすごいですね。
スプロケット軸のクラッチギヤが固着していた上下に動きません。
ファインダーのレンズを拭くとコバルト色のような汚れが付きます気化したガスがファインダー内部まで侵入しています。
この個体は使用感が少ないので未分解と思っていましたが、巻上げのタイミングが変です。過去に分解を受けているようです。
いろいろあって、基板の修復、巻上げ機構の洗浄グリス、スローガバナーの洗浄注油などで何とか作動するようにしました。
レンズ内もガスによる腐食が見えますが、あれっ、距離リングが回らないよ。事前に見逃していました。ヘリコイドまで腐食されているようです。
何とかシャッターユニットを取り出しました。レンズの状態が良くないですね。
後玉のコーティング劣化、汚れやホルダー部分もガスで腐食気味です。シャッター羽根や絞り羽根を分解して洗浄します。
前玉の内側のコーティングもガスの影響はありますが、何とかなるでしょう。ヘリコイドネジ部はラップ作業で動くようにしました。
最後にトップカバーを取付けて、巻き戻し軸をセットしようとするも入らない。裏側からなら入ります。軸の先端部が腐食で太っていたのが原因でした。軸を交換します。
電池の液漏れのダメージが出やすいカメラですがそれにしても今回のダメージは多岐に渡っていましたね。私もここまでは初めてです。まぁ、何とか直って外観は美品ですね。