7日(木).最近読んだ本から.高橋源一郎・山田詠美共著「顰蹙文学カフェ」,東川篤哉著「密室の鍵貸します」,同「密室に向かって撃て」,同「もう誘拐なんてしない」の4冊.いま東川の「交換殺人には向かない夜」を読んでいるところです
「顰蹙(ひんしゅく)文学カフェ」は高橋源一郎と山田詠美の対談による”文学論”です.この2人によれば,顰蹙を買わない文学などは駄目で,大いに顰蹙を買うべしと主張しています.今までに無かったものを表現すると必ず顰蹙を買うものだが,それにめげてはいけないと.出る杭は大いに打たれろ,といったところでしょうか
東川篤哉の方は,「もう誘拐なんてしない」の解説者が彼の小説についてうまい言い回しをしています
曰く「脱力系ユーモア誘拐ミステリ」.この”誘拐”の部分を入れ替えれば,すべて彼の小説に当てはまります.これまで読んだ3作の中では「もう誘拐なんて・・・」がダントツに面白かったです
”おいおい,それはないだろう
”と思わずツッコミを入れたくなります.まさに”脱力系”です.
主人公の青年は,”悪い人に追われている”女子高生を助けますが,これがヤクザ組長の娘.病気の妹のためにお金がほしいという彼女のために狂言誘拐を計画します.ところが,予想外の殺人事件や偽札事件が絡んできて話は複雑系に・・・といったテンポ感のあるミステリーです
最近読んだ本の中でお薦めです
東川は1968年広島県尾道市生まれといいますから,現在43歳.まだまだ若い
2011年本屋大賞を受賞した「謎解きはディナーのあとで」もいずれ読みたいと思いますが,いずれ文庫本化するのを待つことにしましょう


「顰蹙(ひんしゅく)文学カフェ」は高橋源一郎と山田詠美の対談による”文学論”です.この2人によれば,顰蹙を買わない文学などは駄目で,大いに顰蹙を買うべしと主張しています.今までに無かったものを表現すると必ず顰蹙を買うものだが,それにめげてはいけないと.出る杭は大いに打たれろ,といったところでしょうか

東川篤哉の方は,「もう誘拐なんてしない」の解説者が彼の小説についてうまい言い回しをしています



主人公の青年は,”悪い人に追われている”女子高生を助けますが,これがヤクザ組長の娘.病気の妹のためにお金がほしいという彼女のために狂言誘拐を計画します.ところが,予想外の殺人事件や偽札事件が絡んできて話は複雑系に・・・といったテンポ感のあるミステリーです


東川は1968年広島県尾道市生まれといいますから,現在43歳.まだまだ若い



