人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

荻原浩「ちょいな人々」~最近読んだ本から

2011年07月26日 07時24分51秒 | 日記
26日(火).夕べは地方新聞社の東京支社の人たちと地下のRで飲みました 月,火と連チャンになるので,セーブしなければと思ったのに,いざ飲み始めると山本リンダになってしまいました.どうにも止まらない

さて,今日は最近読んだ本から.東川篤哉「交換殺人には向かない夜」,同「完全犯罪に猫は何匹必要か?」,同「学ばない探偵たちの学園」,荻原浩「ちょいな人々」の4冊.いま小川仁志「哲学カフェ!」を読んでいます 今回は「ちょいな人々」を取り上げます.

荻原浩といえば1997年に「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を受賞し,「ハードボイルド・エッグ」「あの日にドライブ」など,おもしろくもペーソスのある小説を書き続けてきた小説家です.今回の「ちょいな人々」も思わず笑ってしまう一方,身につまされるエピソードが満載です

「ちょいな人々」「ガーデンウォーズ」「占い師の悪運」「いじめ電話相談室」「犬猫語完全翻訳機」「正直メール」「くたばれ,タイガース」の7つの短編から成りますが,どれもが身近にありそうな話で,読んでいて思わずウンウンと頷いてしまいます

阪神ファンの私のお気に入りは,阪神ファンの若者が結婚のあいさつに行くと,彼女の父親は巨人ファンだった,という「くたばれ,タイガース」です.若者の名前が関本で,関本といえば阪神の関本なのに,巨人ファンの父親はわざと昔,巨人にいたピッチャー関本四十四(しとし)のことを話題にします.お酒が入ると本音が出,お互いがライバル・チームのファンだったことが判明して,テレビの巨人対阪神戦を観ながら毒舌の応酬となります。”結婚のごあいさつ”の行方は?・・・・といった悲喜劇です もう傑作です

  

コメント
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