人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

モーツアルト=オペラ「後宮からの誘拐K384」が完成した日

2011年07月16日 10時04分48秒 | 日記
16日(土).今日はモーツアルトのオペラ「後宮からの誘拐K384」が完成した日です.1782年7月16日のことでした.当時オペラと言えばイタリア語によるオペラが常識でしたが,このオペラはドイツ語で書かれました.そして「ジングシュピール(歌と芝居を意味します)」と呼ばれています

このオペラの作曲に関して,モーツアルトが父親に宛てた手紙の中で重要なことを書いています.

「オペラでは,詩がもっぱら音楽の従順な娘でなくてはなりません.そうであるなら,なぜ訳のわからないコミックなオペラが至るところで好まれるのか私にはわかりません」

この発言は同時期のオペラ作曲家グルックの「音楽は詩の忠実な娘」という主張と対比されます.個人的にはグルックも好きですが,やっぱりモーツアルトを支持しますね

ところで,このオペラのヒロインの名前は「コンスタンツェ」ですが,これはモーツアルトの奥さんの名前と同じです(コンスタンツェ・ウェーバー).彼は最初彼女の姉の「アロイジア」にプロポーズしたのですが,振られてしまい妹に鞍替えしたのですね ちなみにウェーバー家は,あの「魔弾の射手」の作曲家ウェーバーの家ですから,血が繋がってはいないもののモーツアルトとウェーバーは遠い親戚にあたります

いま聴いているのはソプラノ=マリア・シュターダー,リタ・シュトライヒほか,フリッチャイ指揮ベルリンRIAS交響楽団による1954年録音による演奏です.一昔前の古き良き演奏です

  

秋に向けてチケットを2枚購入しました.1枚目は9月16日に紀尾井ホールで開かれる紀尾井シンフォニエッタ東京の第81回定期演奏会.先日,芸大オケを振ったウイーン・フィルのコンサート・マスター=ライナー・ホーネックが指揮をしてモーツアルト(ロンドk373,同K269,アダージョk261),シューベルト(第3交響曲),ベートーベン(弦楽四重奏曲14番:弦楽合奏版)を振ります.モーツアルトの曲が珍しいです

もう1枚は11月26日に晴海の第一生命ホールで開かれる「第一生命ホール10周年記念ガラ・コンサート」.オール・モーツアルト・プログラムということと,まだこのホールに行ったことがないということで,いい機会だと思って行くことにしました.

    


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