人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

あのピアノは?~弓張美季+新日本フィルでシューマン「ピアノ協奏曲イ短調」を聴く

2012年09月01日 07時01分05秒 | 日記

9月1日(土)。今日から9月だというのに相変わらず猛暑が続いています 知人に「”残暑”って立秋を過ぎたら使う言葉だったよね?」と訊くと、「そうザンショ」,「猛暑に似ている”猛者”って”もさ”と読むんだよね?」と訊くと、「もチロンさ」と答えました。猛暑なのにサブッ

 

  閑話休題  

 

昨日は休暇を取り、午後2時からすみだトリフォニーホールで新日本フィル”クラシックの扉”コンサートを聴きました プログラムは①シューマン「ピアノ協奏曲イ短調」(ピアノ独奏:弓張美季)、②ベートーヴェン「交響曲第6番ヘ長調”田園”」で、指揮は常任指揮者クリスチャン・アルミンクです

 

          

 

金曜日の昼間の時間帯なのに会場はほぼ満席です 地元墨田区の住民を優遇する”地域密着型”の取り組みの成功例でしょう 自席は1階8列31番.チケットの手配が遅かったので通路側が取れず列の真ん中の席でした.出入りがすごく不便です コントラバスの村松裕子さんが正面に見え,ピアニストの顔が見える位置と言えば分るでしょうか

舞台の真ん中に置かれたピアノを見て,”いつもと違う”と感じました 「STEINWAY」の文字が大きいのです.トりフォニーホールの備え付けのピアノではないのではないか,と思いました これは帰りの電車の中で,弓張美季のピアノ・リサイタルのチラシの裏を見て,正体が判明しました 説明によると「ART-VINTAGE STEINWAY」というピアノで,日本ピアノサービス株式会社のオリジナルトレードマークとのこと.同社の所有する,以前スタインウェイ社によりコンサートや録音用として貸し出し専用に管理されていた1925年製のNEW YORK STEINWAY CD-135が使用されたようです

 

          

 

オケがスタンバイして,ピンクのドレスに身を包まれた弓張美季がアルミンクとともに登場します.弓張美季は神戸生まれ,ドイツで開催されたスタインウェイ・コンクールで第1位を獲得 その後,英国のメニューイン音楽院,米ジュリアード音楽院,ロシアのサンクトペテルブルク音楽院等で学んでいます.2004年から活動拠点をウィーンに移しています

 

          

 

アルミンクの合図で,ピアノとオケとの総奏でシューマンのピアノ協奏曲が始まります 弓張のアクションは大きいように思います.この楽章に限らず,顔の表情が目まぐるしく変わり,それに合わせて演奏の表情も変わります 自分が弾きたい方向性が明確にあって,それに突き進んで演奏している感じを受けます 第2楽章冒頭など,本当に幸せそうな顔をして弾いていました

拍手に応えアンコールにシューマンの「トロイメライ」を弾いてくれました

休憩後のベートーヴェン「交響曲第6番ヘ長調”田園”」は,あの第5番”運命”と同時期に書かれ,同じコンサート(1808年12月)で初演されたことはあまりにも有名です この曲を聴くといつも思うのは,ベートーヴェンは何と管楽器の使い方がうまいのだろうということです.とくに第2楽章などは,それが端的に表れています.いつもながらクラリネットの重松希巳江,フルートの荒川洋,オーボエの古部賢一は本当に素晴らしい演奏をします

アンコールがありました.何となくバルトークのような・・・・でも何の曲か判らない 終演後,ロビーの掲示を見ると「バルトーク ルーマニア民謡舞曲から”棒の踊り”」と書かれていました.民族色豊かな曲でした

 

          

 

コンサートは4時前に終わったのですが,この日は,夜7時から東銀座の東劇でMETライブビューイング,オッフェンバック「ホフマン物語」を観るため,時間をつぶすのに苦労しました まず上野の東京文化会館チケット・ビューローに行き10月10日の花房晴美(ピアノ)主催の室内楽コンサートのチケットを買い,銀座に出て山野楽器でCDを見て,INZの大勝軒でラーメンを食べました METライブビューイング「ホフマン物語」の模様は別稿で書くことにします

 

          

コメント (2)
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