11日(水)。昨日の朝日夕刊「伝える 東日本大震災10年目」特集ページに仙台フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター神谷未穂さんが紹介されていました 超訳すると、
「神谷さんは神奈川県鎌倉市で育ち、6歳でヴァイオリンをはじめ、桐朋学園大を卒業後、ドイツのハノーファー音楽大学に留学。その後、パリ国立高等音楽院の最高課程を修了。国内外のオーケストラとの共演を重ね、2010年9月に仙台フィルのコンマスに就任 翌2011年3月11日、神谷さんはホールでリハーサル中に大震災に遭遇、『照明が揺れ、譜面台がバンという音とともに倒れた瞬間を鮮明に覚えている』と語る その後、『今こそ活動すべきではないか』という声が楽団の中で上がり始め、少しずつ宮城県内で演奏活動を再開した 石巻市の避難所では『おじいちゃんが寝たばかりだから音楽なんて困る』と訴えた被災者が、演奏終了後に『本当にありがとう』と握手を求めてきた その時、『音楽の持つ力に自分自身も癒されていることに気付いた』『音楽は聴く人の想像に委ねる部分が多い。”言葉を持たない力"をそのとき初めて、強く感じましたね』と語る 仙台フィルは コロナ禍で、4か月余りの活動を休止せざるを得なかったが、再開第1弾の7月の定期演奏会では客席に『おかえりなさい』などのプラカードが立った 『絶対にカムバックするという気持ちが強かった』。『被災地で生かされた人たちは何かを成し遂げなければならない・・・この思いはずっと持ち続けると思います』と語る」
仙台フィルは昨年8月4日にフェスタサマーミューザの一環として参加したコンサートで、高関健氏の指揮のもと チャイコフスキー「交響曲第4番」他をアグレッシブに演奏、満席の聴衆の喝采を浴びました これからも頑張ってほしいと思います
ということで、わが家に来てから今日で2232日目を迎え、トランプ米大統領は9日、エスパー国防長官を解任したとツイッターで発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプが解任できるのは今のうちだけ 来年1月20日になれば「お前はクビだ!」
昨日、夕食に「ビーフシチュー」と「生野菜とタコのサラダ」を作りました わが家のビーフシチューはブロック肉ではなくバラ肉を使います
昨日、新宿武蔵野館でフィリップ・ド・ブロカ監督による1961年製作フランス映画「大盗賊」(116分)を観ました
物語の舞台は1720年のパリ。贅沢の限りを尽くす王族・貴族や腐敗した役人たちによる悪政のせいで、庶民は苦しい生活を強いられていた 豪腕のスリである樽屋の息子カルトゥ―シュ(ジャン=ポール・ベルモンド)は、街で見た警察署長の妻イザベル(オディール・ベルソワ)に一目ぼれする しかし盗賊団の首領マリショとトラブルを起こしたために仲間2人とパリを離れ、軍隊に志願する 手柄を上げて戦場の英雄となったカルトゥ―シュたちは、パリに戻る途中、護送されていたスリの女ヴェニュス(クラウディア・カルディナーレ)を救い出す パリに戻ったカルトゥ―シュはマリショとの勝負に買って強盗団の首領となり、貴族や金持ちの屋敷を襲っては盗んだ金品を山分けにして民衆の人気を得るようになっていく カルトゥ―シュはヴェニュスと愛し合うが、どうしてもイザベルのことが忘れられない 彼はイザベルの住む家に乗り込み関係を迫るが、彼女から拒否される やがて、カルトゥ―シュはマリショの陰謀により警察に逮捕されてしまう しかし、護送の途中でヴェニュスに率いられた仲間たちが護衛達に襲いかかり彼を救出する ところが、ヴェニュスは敵の弾に当たって死んでしまう 彼はイザベルから奪った宝石が散りばめられたネックレスをヴェニュスの胸に置き、布で包んで馬車と共に湖に沈める
この映画の大きな魅力は2人のヒロインの存在です 「山猫」や「ワンス・アポン・ァ・タイム・イン・ザ・ウエスト」などのイタリア映画でお馴染みのクラウディア・カルディナーレと、「若い恋人たち」などでお馴染みのオディール・ヴェルソワです 前者は身分の低いスリの娘を可憐ながら粗野に、後者は身分の高い警察署長夫人を高貴に演じていますが、2人とも華があります
この映画はアクション・コメディなので見どころはたくさんありますが、アクションでは多くの敵を相手に剣で闘うシーンは、アニメで言えばルパン三世、日本映画で言えば黒沢映画における三船敏郎の立ち回りです
勧善懲悪の分かり易い映画ですが、この「大盗賊」のような文句なしに面白い映画は最近少なくなりました