人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジャン=ポール・ベルモンド主演「大頭脳」&「恐怖に襲われた街」を観る ~ アクション・コメディとハードボイルドの傑作:新宿武蔵野館

2020年11月03日 07時20分58秒 | 日記

3日(火・祝)。わが家に来てから今日で2224日目を迎え、トランプ米大統領が大統領選投開票日の3日に民主党候補のバイデン前副大統領より開票で先行していると看做した場合、開票が十分に進んでいない段階でも一方的に勝利宣言するとの方針を複数の側近に告げたとニュースサイトのアクシオスが1日、報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     バイデンはぶっちぎりで得票しないと トランプはどんな汚い手でも使ってくるぜ

 

         

 

昨日の夕食は、「豚しゃぶ野菜鍋」にしました 材料は しゃぶしゃぶ用豚バラ肉、鶏肉団子、水菜、白菜、ニンジン、しめじ、エノキダケ、木綿豆腐で、市販のスープを使用しました 寒い夜は鍋ですね

 

     

     

 

         

 

現在、新宿武蔵野館では「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」(全8本:リマスター版)を上映中です 昨日「大頭脳」と「恐怖に襲われた街」を観ました。それぞれ1本立てです

ジャン=ポール・ベルモンドといえば、ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」(1960年公開)を思い出しますが、その後、多くの面白い映画に登場しています

今回の傑作選では、1961年の「大盗賊」から1981年の「プロフェッショナル」までの作品の中から8作品が選ばれています

 

     

 

「大頭脳」はジェラール・ウーリー監督による1969年製作フランス・イタリア合作映画(115分)です

タクシー運転手のアナトール(ブールヴィル)は、窃盗の罪で刑務所に入っている相棒のアルトゥール(ジャン=ポール・ベルモンド)を刑期満了で釈放となる4日前に地下に穴を掘って脱獄させる なぜなら、2日後に大金強奪作戦が待っているからだ それはNATOの本部移転に伴い列車でパリからブリュッセルに運ばれる1200万ドルの秘密軍事資金を強奪するという大胆な作戦だった しかし、世界的に名高い伝説の強盗ブレイン(デヴィッド・二―ヴン)もその資金を狙っており、シチリアのマフィア、スキャナピエコに協力を要請して驚くべき作戦を練っていた 実は軍事資金運搬の護衛を担当する部隊を指揮するNATOの大佐はブレイン自身だったのだ 決行の日、2派の作戦はそれぞれが知らないまま奇跡的に交錯し、最初はアナトールたちが軍事資金の強奪に成功するが、それを持ち去ったのはブレインの部下だった しかし、スキャナピエコはブレインを裏切り、偽の警官隊にブレインの部下を急襲させ大金を横取りしてしまう アナトールたちはそれを追う 軍事資金を巡る三つどもえの争奪戦の勝者は誰か

 

     

 

この映画はアクション・コメディです 冒頭の脱走シーンから可笑しい。テレビで専門家が「強盗ブレインは相当に頭がいい。頭脳が優れた人は頭が重すぎて、右か左に傾いている」と解説すると、それを見ていたブレインは頭を左に傾けますが、強盗ブレインとバレてしまうので、元に戻します デヴィッド・二―ヴンの仕草が何とも可笑しい 牢屋にいるアルトゥールは、チェーンソーに小さなカップがいくつも付いている手製の「自動掘削機」で床下から刑務所の外に向けて掘り進み、一方のアナトゥールは外から刑務所の地下に向けて扇風機に刃を付けたような掘削機で掘り進めますが、予定の合流点で上下に位置がずれていて合流できません お互いに大声で相手の名前を呼ぶと振動で土砂が崩れてやっと合流できます また、カーチェイスのシーンでは、なぜか車が前と後ろに真っ二つに別れてしまいますが、前の部分だけで運転して走り続けます

アクションでは、アルトゥールが走っている列車の下にへばりついて移動するシーンは手に汗握ります ジャン=ポール・ベルモンドの場合はスタントを使わず、本人がやっているところが凄いと思います 

 

         

 

「恐怖に襲われた街」はアンリ・ベルヌイユ監督による1975年製作フランス映画(126分)です

パリの高層マンションから一人の女性が転落死する事件が発生する 捜査に乗り出したパリ警察の豪腕警部ルテリエ(ジャン=ポール・ベルモンド)に事件の捜査が任せられる。やがて彼のもとに、ミノスと名乗る男から電話がかかってくる。彼は自分が犯人であると自供し、連続殺人を予告する ルテリエは次の標的と目される看護師エレーヌの警護にあたるが、彼女はミノスの罠にはまり殺されてしまう しかし、逃走するミノスを追う過程で、ルテリエは犯人の意外な落とし物を入手し、やがてミノスの正体の解明に結び付ける 次の標的がポルノ女優パメラ・スイートだと突き止めたルテリエは、彼女の自宅マンションに向かうが、ミノスはすでに到着し、被害者を人質に取って部屋に爆弾を仕掛けていた ルテリエはヘリコプターから宙づりになり、高層マンションのパレラ・スイートの部屋のガラス窓を目掛けて突入する

 

     

 

この映画は、それまでのコメディ・タッチの作品からハードボイルド路線に変更した最初の作品です 見どころは数多くありますが、最も手に汗握るのは疾走するパリの地下鉄の屋根の上を這って進んでいくシーンです また、ギャラリー・ラファイエット百貨店の傾斜した屋根の上で、拳銃で撃ち合いをしながらミノスを追うシーンは、”手に汗握る”を通り越して、観ている自分が今にも下に滑り落ちてしまうのではないか、と思ってしまうほどハラハラドキドキします ヘリコプターから1本のロープで宙づりになって、反動をつけて窓に体当たりして部屋に突入するシーンはこの映画のクライマックスです これらすべてがベルモンド本人がこなしています スタントを使わず自分がやるという精神は、後のジャッキー・チェンやトム・クルーズに影響を及ぼしています

残り6本を今週から来週にかけて観る予定です

 

     

コメント
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