人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

井上道義 ✕ N響12月公演のチケットを取る / キム・ボラ監督「はちどり」 & ウディ・アレン監督「レイニー・ディ・イン・ニューヨーク」を観る ~ 裏で#Me Too運動が絡んでいた

2020年11月18日 07時21分43秒 | 日記

18日(水)。NHK交響楽団の12月公演のチケットを取りました 12月6日(日)午後3時からNHKホールで開かれるコンサートです プログラムは①ショスタコーヴィチ「交響曲第1番」、②伊福部昭「ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ」、③同「日本狂詩曲」です 演奏は②のピアノ独奏=松田華音、指揮=井上道義です 井上道義のショスタコーヴィチと伊福部昭の組み合わせと聞けば、これはもうチケットを取るしかありません

ということで、わが家に来てから今日で2239日目を迎え、米大統領選で当選を確実にしている民主党のバイデン前副大統領は16日、トランプ大統領が政権移行への協力を拒む姿勢を続けていることに対し、このまま非協力的な姿勢を続ければ 新型コロナウイルス対応が円滑に進まず、「より多くの人が死ぬかもしれない」と警告した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     コロナによる死亡者増より 自分のメンツを優先するトランプは 手に負えない阿保

 

         

 

昨日、夕食に「鮭の塩焼き」「生野菜とアボカドのサラダ」「ジャガイモと玉ねぎの味噌汁」を作り、「真鯛の刺身」といっしょに食べました お酒は冷酒です

 

     

 

         

 

昨日、ギンレイホールで「はちどり」と「レイニー・ディ・イン・ニューヨーク」の2本立てを観ました

「はちどり」はキム・ボラ監督による2018年製作韓国・アメリカ合作映画(138分)です

物語の舞台は空前の経済成長を迎えた1994年の韓国。7月には北朝鮮のキム・イルソン国家主席が死んだ年 14歳の少女ウニ(パク・ジフ)は、両親は二人で餅屋を営なみ、姉と兄の5人家族でソウルの集合団地で暮らしている 学校に馴染めないウニは、別の学校に通う親友と悪さをしたり、男子生徒やウニを慕う後輩の女子とデートしたりして過ごしていた 両親は商売に忙しく、子供たちの心の動きと向き合う余裕がなく、家長意識が強い父に気に入られるべく優等生でいようとする兄は、ストレスから両親の目を盗んでウニに暴力を振るう ウニは自分に無関心な大人たちに囲まれ、孤独な思いを抱えていた ある日、ウニが通う漢文塾に、タバコを吸い 他の教師とは違う雰囲気の女性教師ヨンジ(キム・セビョク)がやってくる    自分の話に耳を傾けてくれる彼女にウニは心を開いていく しかし、10月に漢江にかかるソンス大橋が崩落し多くの死亡者が出る ヨンジはその事故に巻き込まれていた

 

     

 

この映画は、思春期の少女の揺れ動く思いや家族との関わりを繊細なタッチで描いた作品です この作品が初長編となるキム・ボラ監督(1981年生まれ)が、自身の少女時代の体験をもとに描き、韓国の映画誌「シネ21」の2019年度韓国映画ベスト10で「パラサイト」に次ぐ第2位となりました

この映画では、家の中では父親が絶対権力を持っていることや、良い高校に行ってソウル大学に合格することが長男の使命であることなど、競争原理に基づいて社会が動いている韓国の現実が描かれています 耳の下の出来た腫瘍を摘出する手術を受けて入院中のウニを見舞いに来たヨンジは、彼女に「いじめに遭ったら黙っていてはだめ。反撃しなければ」と諭します それは、世界中の学校でいじめに遭っている小中高生へのメッセージのようでした

14歳の少女ウニを演じたパク・ジフが素晴らしい。将来が楽しみです

 

         

 

「レイニー・ディ・イン・ニューヨーク」はウディ・アレン監督による2017年製作アメリカ映画(92分)です

大学生のカップル、ギャツビー(ティモシー・シャラメ)とアシュレー(エル・ファニング)は、ニューヨークでロマンティックな週末を過ごそうとしていた そのきっかけとなったのは、アシュレーが学校の課題で有名な映画監督ローランド・ポラードにマンハッタンでインタビューをするチャンスに恵まれたことだった 生粋のニューヨーカーのギャツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーにニューヨークの街を案内するための様々なプランを頭に詰め込む 一方、ニューヨークに到着してさっそく監督に取材したアシュレーは、ポラード監督から新作の試写に誘われ、ギャツビーとの約束をキャンセルすることになる その後、彼女は脚本家のデッド・ダヴィドフ(ジュード・ロウ)や、人気俳優のフランシスコ・ヴェガ(ディエゴ・ルナ)と出会い、「最高の一日だわ」と興奮するばかり そんな中、ギャツビーは、学生映画を撮影中の旧友に偶然再会し、元恋人の妹チャン(セレーナ・ゴメス)とのキスシーンにエキストラとして参加することになり、本気でキスを交わすことになってしまう 果たして2人の行く末は・・・

 

     

 

ウディ・アレン監督らしいウィットの効いたロマンス・コメディです

アレン監督は必ずと言って良いほど作品の中でクラシック音楽を使います この映画では、映画監督ローランド・ポラードが製作した映画の試写のシーンで、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18」の一部が使われていました

ところで、ブログを書くにあたっては、取り上げる作品についていろいろと調べるわけですが、Wikipediaで本作を検索してみたら、「論争と米国公開中止」という見出しが目に飛び込んできました 超訳すると、

「2017年、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが数々のハリウッド女優にセクシャルハラスメント行為や性的暴行を加えていたことが数人の女優から告発されたことにより、#MeToo運動などの女性の権利向上の運動がインターネットなどのメディア上で巻き起こり、ハリウッドの男性たちの女性に対するセクハラ行為や性的暴行が次々と告発された 本作監督のウッディ・アレンは、1992年に 当時交際していた女優のミア・ファロ―の養女に性的虐待を行った容疑でファローから訴えられ、警察の捜査の結果、証拠不十分で不起訴となっていたが、この件が再び問題となった 本作に出演したグリフィン・ニューマンはツイッターを通じ、本作に出演したことを後悔し、今後アレンと仕事をしないと声明を発表した 2018年1月にはレベッカ・ホールが、本作への出演の後悔と今後アレンとの仕事を拒否する声明を発表した 同月、ティモシー・シャラメはインスタグラムで、アレンへの批判は避けたものの、本作への出演で報酬を得ることを望まない意向を発表し、ギャラ全額を Time's  Up 基金 などに寄付した    その後、セレーナ・ゴメスは、本作での出演料を100万ドルほど上回る額をTime’s Up 基金 に寄付した     同年3月にはエル・ファニングも本作への出演を後悔する声明を発表し、出演料を Time's  Up 基金 に寄付したことを明らかにした   製作のアマゾン・スタジオは批判を受けて本作のアメリカでの上映を無期限延期を決定し、アレンとの4本の映画製作の契約をキャンセルした。アレンはこれを不服として、2018年2月に同スタジオを契約不履行で訴え、6800万ドルで和解した。その後、アレンの会社グラビエ・プロダクションは2019年秋に本作の国際配給権を獲得し、各国で公開された

この映画の製作には上記のような裏話があったとは、映画を観終わった後に調べるまでは知りませんでした セクハラやパワハラは誰もがやってはいけないことですが、世界的に名前の知れた有名人は、いくら「過去の問題だ」と主張しても、遡って非難されるのですね つくづく 有名人でなくて良かったと思います

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