14日(日)。わが家に来てから今日で2255日目を迎え、ミネソタ州ミネアポリス市は12日、昨年5月下旬に白人警察官による暴行で死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさんの遺族に和解金2700万ドル(約29億円)を支払うことを決めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
訴訟の国アメリカはスケールが違う 人種差別行動が如何に高くつくかの前例となる
昨日は、毎年6月にサントリーホール「ブルーローズ」で開かれている「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」の先行発売日だったので、受付開始の午前10時にサイトにアクセスして12公演のチケットを取りました 昨年はコロナ禍の影響で中止になったので2年ぶりの開催となります
今回取ったチケットは以下の通りですが、最初にエルサレム弦楽四重奏団による「ベートーヴェン・サイクル Ⅰ〜Ⅴ」の5枚セット券(先行期間限定50席)を取りました 6月6日、7日、8日、10日、11日の5日間でベートーヴェンの弦楽四重奏曲全16曲が演奏されます 毎回楽しみにしている公演です
それ以外のチケットは公演日順に以下の通りです
①6月13日(日)14時開演「フォルテピアノ・カレイドスコープ」①ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第2番」、②同「チェロ・ソナタ第2番」、③同「ピアノ三重奏曲第2番」。ヴァイオリン=佐藤俊介、チェロ=鈴木秀美、フォルテピアノ=スーアン・チャイ。※使用楽器=エラール(1867年製)。
②6月14日(月)19時開演「シューマン・クァルテット」①モーツアルト「弦楽四重奏曲第17番”狩”」、②ヴィトマン「弦楽四重奏曲第3番」、③ブラームス「弦楽四重奏曲第3番」。
③6月21日(月)19時開演「へーデンボルク・トリオ」①ベートーヴェン「ヴェンツェル・ミュラーの『私は仕立て屋カカドゥ』による変奏曲」、②同「ピアノ三重奏曲第5番”幽霊”」、③ブラームス(キルヒナー編)「弦楽六重奏曲第1番」。
④6月22日(火)19時開演「キュッヒル・クァルテット」①ハイドン「弦楽四重奏曲第30番」、②同「同第57番」、③同「同第74番”騎手”」。
⑤6月24日(木)19時開演「キュッヒル・クァルテット」①ハイドン「弦楽四重奏曲第32番」、②同「同第60番」、③同「同第79番”ラルゴ”」。
⑥6月25日(金)14時開演「フォルテピアノ・カレイドスコープ」①フォーレ「ピアノ三重奏曲ニ短調」、②J.S.バッハ(サン=サーンス編)「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番より「ブレ」、同ソナタ第3番より「ラルゴ」、③サン=サーンス「ピアノ三重奏曲第1番」。フォルテピアノ=川口成彦、ヴァイオリン=原田陽、チェロ=新倉瞳。※使用楽器=エラール。
⑦6月27日(日)14時開演「ミュージックガーデン・フィナーレ」:曲目未定。
以上のほか、6月20日(日)14時開演の「へーデンボルク・トリオ」=ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第4番」、ブラームス「ピアノ三重奏曲第2番、第3番」のチケットを取ろうと思ったのですが、あっという間にソルドアウトになってしまいました
また、経験から1日うち2つのコンサートをハシゴするのは体力的にきついので、すでに予定されているコンサートを優先して最初から諦めた公演もいくつかあります 19日(土)19時開演の「葵トリオ」はその筆頭です
昨日、ティアラこうとう小ホールでオペレッタ映画、ヨハン・シュトラウスⅡ世「ウィーン気質」を観ました これは1971年製作ドイツ映画(カラー・ステレオ・1時間41分)です 出演は ツェドラウ伯爵=ルネ・コロ、ガブリエーレ(ツェドラウ伯爵夫人)=インゲボルグ・ハルシュタイン、フランツィスカ・カリアリ(ダンサー)=ダグマール・コラー、イプスハイム=ギンデルバッハ侯爵(ロイス・グライツ・シュライツ国首相)=ベンノ・クッシェ、ぺピ・プライニンガー(お針子)=ヘルガ・パポウシェク。管弦楽=クルト・グラウンケ管弦楽団、バレエ=ウィーン・フォルクスオーパー・バレエ、指揮=アントン・パウリク、監督=ヘルマン・ランスケです
物語の舞台は1814年から翌15年にかけてのウィーン 「会議は踊る、されど進まず」という言葉で有名な「ウィーン会議」が物語の背景になっています
小国ロイス・グライツ・シュライツ国の大使としてウィーンに単身赴任したツェドラウ伯爵は、愛人の踊り子フランツィスカ・カリアリを別荘に住まわせ、お針子ぺピにも色目を使っている 別荘にシュライツ国の首相が現れ、カリアリを伯爵夫人と勘違いする その後、ガブリエーレ(伯爵夫人)もウィーンにやってくる。首相と愛人と妻が鉢合わせしているのを見た伯爵は大慌て 首相はなぜかガブリエーレを自分の妻と紹介し、カリアリはガブリエーレを伯爵の新しい愛人だと疑う しかし、伯爵はぺピをヒンツィングの祭りに誘い出すのに成功して上機嫌になる ヒンツィングでの大騒ぎの末、お互いの勘違いが解け全員で仲直りする 全てがシャンパンのおかげと盛り上がると、首相は「いや、ウィーン気質のせいだ」と結論付け、一同は乾杯する
冒頭から、ワルツ「ウィーン気質」が流れる中、シュテファン大聖堂、ベルヴェデーレ宮殿、シェーンブルン宮殿などが映し出され、さながら映像によるウィーンめぐりのようです 1980年代半ばに訪ねたウィーンの街並みを思い出しました
この映画では「ウィーン気質」をはじめ、「酒・女・歌」「浮気心」「電光石火」「百発百中」などの音楽がふんだんに使われていて、オペレッタの楽しさが存分に味わえます
ツェドラウ伯爵に関わる3人の女性(妻・愛人・お針子)はそれぞれ魅力的ですが、愛人でダンサーのフランツィスカを演じたダグマール・コラーは、ウィーン・フォルクスオーパーのダンサーとしてキャリアを開始し、後に歌手契約を結んでオペレッタやミュージカルで多くの主役を務めたそうです どうりで踊りも上手いわけです プログラムの解説によると、彼女の夫は元ウィーン市長のヘルムート・ツィルク氏(2008年没)で、親日家として知られる同氏は、飛行機内で偶然観た映画「男はつらいよ」が気に入り、同シリーズの1989年製作「寅次郎 心の旅路」ではウィーン・ロケを招致、シリーズ唯一の海外ロケを実現し、同作に本人もエキストラとして出演しているそうです どうせなら本人よりご夫人のコラーさんに出演してもらえばよかったのに・・・おいちゃん、それを言っちゃあ おしまいよ
終映後、ご一緒した Kirioka さんと地下鉄 住吉駅近くの喫茶店Kでお茶しました コーヒーを飲みながら、Kiriokaさんの自宅敷地内に新設する完全防音ピアノ室の工事の準備状況の話や、洋服や物の断捨離は難しいという話や、Kiriokaさんの大好きな指揮者ジョルジュ・プレートルや ピアニストのシューラ・チェルカスキーの話や、最近クラシック界ではカリスマがいないという話や、現代は「マエストロ」という言葉に重みがなくなったという話や、今度観る予定のMETライブビューイング「メリー・ウィドウ」の話など、取りとめのない話に華が咲きました 周囲にクラシックの話ができる友人や知人がいないので、Kiriokaさんは貴重な存在です それにしても、前回のMETライブ「カルメン」の時も 今回も 外は雨でした 我々は 雨男と雨女 なのだろうか