人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

キンボー・イシイ ✕ 松田理奈 ✕ NHK交響楽団でメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」、ベートーヴェン「交響曲第7番」、モーツアルト「フィガロの結婚」序曲を聴く

2021年03月16日 07時24分43秒 | 日記

16日(火)。わが家に来てから今日で2257日目を迎え、ロシアの治安当局は13日、モスクワで会合に参加していた野党の活動家ら約200人を、「好ましくない活動」をする組織のメンバーがいたなどと主張して拘束した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ロシアのプーチン政権にしても 中国の周近平政権にしても 自信がないんだろうな

 

         

 

昨日、夕食に「鶏肉のワイン煮込み」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました ワイン煮込みの材料は 鶏むね肉、玉ねぎ、エリンギ、シメジです 作るのは今回が2度目ですが、若干煮込み過ぎて固くなっていまいました 次回の反省材料とします

 

     

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで都民芸術フェスティバル参加公演「NHK交響楽団」のコンサートを聴きました プログラムは①モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲、②メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」、③ベートーヴェン「交響曲 第7番 イ長調 作品92」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=松田理奈、指揮=キンボー・イシイです

キンボー・イシイは現在ドイツ・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州立劇場の音楽総監督を務めています

 

     

 

自席は1階L列5番、左ブロック左から3つ目です 会場は通常配置換算で7割くらいの入りでしょうか。一昨年のN響公演(昨年は中止)はほぼ満席だったので、やはりコロナ禍の影響があるのかな、と思いました 1階席の最前列はコロナ感染拡大予防のため空席になっています

N響のメンバーが配置に着きます。弦は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつものN響の編成 コンマスは伊藤亮太郎、その隣はゲスト・コンマスの白井圭が控えます 反対側のヴィオラを見ると、首席客員奏者の川本嘉子がスタンバイしています

1曲目はモーツァルト:歌劇「フィガロの結婚  K.492」序曲です このオペラはウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756‐1791)が1785年から翌86年にかけて作曲、86年5月1日にウィーンのブルク劇場で初演されました

キンボー・イシイの指揮で演奏に入りますが、「ラ・フォル・ジュルネ(狂おしき1日)」を凝縮した陽気な音楽が軽快に演奏されます オケにとっては小手調べといったところでしょう

2曲目はメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809‐1847)が1844年に完成、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターのF.ダーヴィドに献呈されました 第1楽章「アレグロ・モルト・アパッショナート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグレット・ノン・トロッポ~アレグロ・モルト・ヴィヴァ―チェ」の3楽章から成ります

ソリストの松田理奈は桐朋学園大学を経て、2006年ドイツ・ニュルンベルク音楽大学に編入し、2010年に同大学院を首席で修了、ドイツ国家演奏家資格を取得しています

赤の鮮やかな衣装に身を包まれた松田理奈を迎え、さっそく演奏に入ります 全体を通して聴いた松田の印象は、極めて素直かつ流麗な演奏で、音がとても綺麗です カラヤンが生きていたら共感を覚えて称賛するだろう演奏スタイルです こういう演奏は飽きないと思います。とても美しい演奏でした

 

     

 

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲 第7番 イ長調 作品92」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770‐1827)が1811年から翌12年にかけて作曲、1813年にウィーンのルードルフ大公邸で私的に初演された後、ウィーン大学講堂で公開初演されました 第1楽章「ポコ・ソステヌート ~ ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「プレスト」、第4楽章「アレグロ・コン・ブリオ」の4楽章から成ります

コンマスが白井圭に代わります。キンボー・イシイの指揮で演奏に入ります 第2楽章の葬送行進曲風の音楽の演奏がとても良かったと思います また、とても意外だったのは第4楽章です。トランペット(とホルン?)が普段聴きなれないメロディーを吹いたので驚きました 楽譜通り演奏しているのでしょうが、多くの指揮者は全体のバランスの中でトランペット(とホルン?)を突出させない中、キンボー・イシイは他を圧して演奏するよう求めたように思います この曲にはこういうメロディーが隠れていたのか、と驚きました また、この指揮者は音のバランス感覚が良いようで、とくに低弦の強調がツボにはまっていました この楽章の終盤で、チェロとコントラバスが文字通り通奏低音の音楽を奏でるのですが、この重い響きがとても心地良いのです 実に爽快な演奏でした

ところで、開演前にロビーでプログラムを読んでいると、Oさんに声をかけられました Oさんは金融機関の支店長を退職後、川越で経営労務事務所を開設されていて、時々このブログに「ママハハ」というブログネームでコメントを下さる方です 現在のコロナ禍での各オケのコンサートの状況などについて情報交換しました 休憩時間にもお話しましたが、Oさんによると、この日のティンパニ奏者は都響の楽団員とのことでした。Oさんはなかなかのコンサート・ゴア―で、在京オケの構成人員などもよくご存じで、お話しするたびに勉強になります

われわれが会話をしている脇を有名な(悪名の方)サスペンダー爺さんが通り抜けていきました なぜ「悪名高いのか」といえば、多くの場合、開演時間ギリギリに おっとり刀で現れて、コンマス登場のタイミングで平然と一番目立つ最前列ど真ん中の席に着くので、目立ちたいという意識が見え見えで恥かしいからです そんな爺さんも、近くで見るとずいぶんお歳を召されたようで、白髪に杖、そしてショルダーバッグが目立ちます ママハハさんと「あのバッグには鍋釜はじめ家財道具一式が入っているに違いない」と推測し合っていました 「生きているうちが華」とはよく言われますが、「自分の足で歩けるうちが華」ではないか 爺さんを見ていて何故かそんなことを思いました 他人事ではありません

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする