27日(土)。わが家に来てから今日で2268日目を迎え、バイデン米大統領は25日、就任後初めて開いた記者会見で、2024年米大統領選に出馬するかどうかを問われ、「私のプランは再出馬すること。それが私の見通しだ」と述べ、意欲を見せた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプでない誰か で当選したから 相当の実績を残さないと 再選は難しいと思う
昨日、夕食に「肉野菜炒め」と「もやしの中華スープ」を作りました 炒め物の材料は、豚こま肉、キャベツ、ピーマン、人参、玉ねぎ、シイタケ、キクラゲです
ちょっと炒め過ぎたきらいがありますが、まあまあ美味しかったです
昨日午後2時から すみだトリフォニーホールで新日本フィル「第38回 ルビー定期演奏会」を聴きました いつものように、午前11時から小室敬幸氏による「60分ワンコイン講座(今回のテーマは「古楽とは何か? 〜 ピリオド奏法は何を変えたのか?」)を聴講した後、進行役のパトロネージュ部・西春菜さんの「今日はお天気も良いので、墨田のお花見などいかがでしょうか」という言葉に誘われて、錦糸町駅近くの錦糸公園に桜を見に行きました
東京スカイツリーを背景に 今まさに満開で、小さな子ども連れの家族を多く見かけました。学校は春休みですね
さて本番です。プログラムは①ベートーヴェン「ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重協奏曲 ハ長調 作品56」、②同「交響曲第5番 ハ短調 作品67 ”運命” 」です 演奏は①のヴァイオリン独奏=崔文洙、チェロ独奏=長谷川彰子、ピアノ独奏=崔仁洙、指揮=鈴木秀美です
オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります 対向配置の場合、チェロとヴィオラが逆になるケースが多いのですが、古楽器のオーソリティ鈴木秀美氏のこだわりがあるのでしょう
コンマスは西江王子。オーボエにはN響首席の吉村結実が客演しています
1曲目はベートーヴェン「ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重協奏曲 ハ長調 作品56」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770‐1827)が1803年から翌04年にかけて作曲、同年5月に私的に初演され、1808年にウィーンで公開初演されました
第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゴ~アタッカ」、第3楽章「ロンド・アラ・ポラッカ」の3楽章から成ります
指揮者の鈴木秀美は古楽器演奏集団として有名な「18世紀オーケストラ」や「ラ・プティット・バンド」でチェリストとして活躍したのをはじめ、2001年には古典派を専門に演奏する「オーケストラ・リベラ・クラシカ」を創設し、指揮者としても活躍しています 崔文洙は言うまでもなく新日本フィルのソロ・コンサートマスターです
ピアノの崔仁洙は文洙の兄で、現在ハンガリー国立セーチェニ大学芸術学部ピアノ演奏科教授としてソロや室内楽を中心に活躍しています
長谷川彰子は九州交響楽団首席チェロ奏者を経て、2019年から新日本フィルの首席チェロ奏者を務めています
鈴木氏の指揮で第1楽章の演奏に入ります ソリストの3人は渾身の演奏でそれぞれが素晴らしく、「ヴァイオリン協奏曲」や5つの「ピアノ協奏曲」の陰に隠れて軽く見られがちな本作品を、本来は「英雄交響曲」のようなスケールの大きな作品であることを示すかのように堂々たる演奏を展開します
また、第2楽章では長谷川のチェロと崔のヴァイオリンが美しく、緩徐楽章におけるベートーヴェンの魅力を前面に押し出します
そして第3楽章ではヴァイオリン、チェロ、ピアノの相互の対話により、再びスケールの大きな演奏が展開します
バックを務めた鈴木秀美 ✕ 新日本フィルはメリハリの効いた素晴らしい演奏でソリストをサポートしました
大きな拍手に応え、ソリスト3人はアンコールにベートーヴェン「ピアノ三重奏曲」を演奏しましたが、何番か不明だったので、後でパトロネージュ部の登原さんに確認することにしました
休憩時間に登原さんに訊ねたところ「ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 作品11 ”街の歌” 」であることが分かりました また、プログラム冊子の「楽団よりのお知らせ」に首席ヴィオラ奏者の篠原友美さんが3月末で退団するという告知が載っていたので「とても残念ですね
」と言うと、登原さんは「本当に残念です。これからはソロとして客演すると思います
退団ということでは、オーボエ首席奏者の金子亜未さんが、せっかく慣れてきたと思ったところで、退団して読響に移ってしまった(2019年)のはとても残念でした
」と話されていました。また、この日 オーボエにN響の吉村さんが客演していたことに関連して、現在 新日本フィルにオーボエ首席が不在(古部賢一氏は客員首席)なので「新日本フィルは、金子さんの後任の首席を早く手当てしないといけないですね
」と言うと、「そうなんです。現在、オーディションを実施中なので、良い人材が入団してくれると嬉しいです
」と語っていました
オーボエはオーケストラの要です。私も優秀な人財が採用されるように祈っています
プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第5番 ハ短調 作品67 ”運命” 」です この曲は1807年から翌08年にかけて作曲、1808年12月22日にアン・デア・ウィーン劇場で「交響曲第6番”田園”」、「ピアノ協奏曲第4番」などと共に初演されました
第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります
冒頭の「ジャジャジャジャーン」について、小室敬幸氏はプログラムノートに「『運命』と呼ばれる由来となった元秘書のアントン・シントラ―の遺した証言は信憑性が疑われており、最近では ベートーヴェンの弟子で ピアノの練習曲で知られるカール・チェルニーの証言が注目されるようになった 彼によれば、スズメ目ホオジロ科のキアオジという鳥の『ピピピピピピピー』という鳴き声を聴いて、あの『ジャジャジャジャーン』を思い付いたとベートーヴェンが話していたというのだ
(YouTubeで英名の”Yellowhammer”で検索すると鳴き声を聴くことが出来るのだが、最後の『ピー』で音程が下がる点が『ジャーン』の部分と共通していることが聴きとれるだろう
)。しかも、それを高音のまま使うのではなく、威圧感のある中低音へと変換してしまったのが、ベートーヴェンの天才的な発想だったといえる
」と書いています
YouTubeで Yellowhammer で検索してみましたが、黄色い可愛い鳥で、たしかに最後のピーの音程が下がっていました
鈴木氏の指揮で第1楽章に入ります 極めて速いテンポによる演奏で、「目の前に差し迫った危機」のような緊迫感に満ちています
テンポが落ちた箇所での吉村結実のオーボエが素晴らしい
第2楽章の緩徐楽章を経て、第3楽章に入ると再び緊迫感に満ちた演奏が展開し、切れ目なく第4楽章に移行し”勝利の音楽”が高らかに奏でられます
鈴木 ✕ 新日本フィルは力強く推進力に満ちた演奏を展開します
ホルンの音が柔らかく、どうやら日高剛氏(客演)と藤田麻理絵さん(バッハ・コレギウム・ジャパンでも活躍中)はナチュラルホルンを使用していたようです
また、ティンパニの音が独特で、こちらもバロックティンパニを使用していたようです
実に爽快な演奏でした
大きな拍手に応え、鈴木 ✕ 新日本フィルはアンコールにハイドンの交響曲のような明朗な管弦楽曲を演奏しました 帰りがけに登原さんに訊ねたらベートーヴェン「12のメヌエット Wo0 7」から第11番とのことでした
作品の詳細は分かりませんが、どうやらベートーヴェンが20代の時に作曲したようなので、ハイドンの影響もあると思います