15日(月)。昨日はホワイトデーだったので、池袋のデパ地下で生チョコ菓子を買いました 夕食後、娘と一緒にいただきましたが、紅茶によく合いました
ということで、わが家に来てから今日で2256日目を迎え、元タレントの森下千里氏(名古屋市出身)が14日、次期衆院選宮城5区に自民党から立候補したい考えを明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
私がオバさんになっても選挙に出たい・・・って森高千里と間違えてた. なぜ宮城?
昨日、第一生命ホールで「クァルテット・エクセルシオ ✕ クァルテット・インテグラ ジョイント・コンサート」を聴きました プログラムは①シューマン「弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 作品41-2」、②シューベルト「弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D810 ”死と乙女” 」、③メンデルスゾーン「弦楽八重奏曲 変ホ長調 作品20」です
演奏は①と③=クァルテット・エクセルシオ、②と③=クァルテット・インテグラです
自席は1階5列26番、右ブロック左から2つ目です 会場は8割以上埋まっていると思われます
今までコロナ禍のなか、家に閉じこもっていた人たちが暖かい日和に誘われて、晴海に集まってきた感じです
1曲目はシューマン「弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 作品41-2」です この曲はロベルト・シューマン(1810‐1856)が1841年に作曲した3つの弦楽四重奏曲の一つで、メンデルスゾーンに献呈されました
第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ・クァジ・ヴァリアツィオー二〜モルト・ピゥ・レント~ウン・ポコ・ピゥ・ヴィヴァーチェ~テンポ1~コーダ、ウン・ポコ・ピゥ・モッソ」、第3楽章「スケルツォ:プレスト〜トリオ、リステッソ・テンポ」、第4楽章「アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります
演奏するクァルテット・エクセルシオは1994年に桐朋学園大学在学中に結成、年間70公演以上をこなす日本では数少ない常設の弦楽四重奏団です 2000年には難関の第5回パオロ・ボルチア―二国際弦楽四重奏コンクールで最高位となるなど数々の賞を受賞しています
メンバーは第1ヴァイオリン=西野ゆか、第2ヴァイオリン=北見春菜、ヴィオラ=吉田有紀子、チェロ=大友肇です
この演奏を聴くに当たり、ハーゲン四重奏団のCDで予習しておいたのですが、いまいち曲の構成というか、どこが良いのかが解りませんでした しかし、エクセルシオの演奏を聴いて、なるほどこういう曲だったのか、と解りました
全体としてはメンデルスゾーンを思わせる曲想です
2曲目はシューベルト「弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D810 ”死と乙女” 」です この曲はフランツ・シューベルト(1797‐1828)が1824年に作曲、シュ―ベルトの死後の1833年にベルリンで初演されました
「死と乙女」という愛称は、同名の歌曲のテーマを引用しているために付けられました
第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「スケルツォ」、第4楽章「プレスト」の4楽章から成ります
クァルテット・インテグラは2015年桐朋学園大学および桐朋学園女子高等学校音楽科に在学中の学生により結成され、今年結成6年目を迎えました 「インテグラ」とはイタリア語で「統合」や「誠実さ」を意味するそうです
メンバーは第1ヴァイオリン=三澤響果、第2ヴァイオリン=菊野凛太郎、ヴィオラ=山本一輝、チェロ=築地杏里です
4人の演奏で第1楽章が力強い総奏で開始されますが、その後も切羽詰まった緊迫感に満ちた演奏が展開します 4人の演奏はエモーショナルで、非常に強いインパクトがあります
全楽章を通じて聴いた印象も同様で、緊張感が持続します
この4人にはこういう曲が合っているように思います
他の作曲家ではバルトークなどが合うように思います
将来が楽しみなユニットです
熱演の4人に会場から惜しみない拍手が送られました
プログラム後半はメンデルスゾーン「弦楽八重奏曲 変ホ長調 作品20」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809‐1847)が16歳の時=1825年に作曲したヴァイオリン4,ヴィオラ2,チェロ2のための八重奏曲です
第1楽章「アレグロ・モデラート・マ・コン・フォーコ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・レジェリッシモ」、第4楽章「プレスト」の4楽章から成ります
八重奏の編成は弦楽四重奏を2倍にしたものなので、8人の並び方も同様になります 左から三澤、菊野、西野、北見、大友、築地、吉田、山本という並びです
先輩格のエクセルシオが大学の後輩でもある若手のインテグラを育てる意味を持たせた配置だと思います
第1ヴァイオリンの三澤を他の7人がフォローして、推進力に満ちた演奏が展開します 私はメンデルスゾーンの作品の中ではこの曲が一番好きです
第3楽章のスケルツォを聴くと、「夏の夜の夢」の妖精が飛び回っているような印象を受けます
第4楽章は大友のチェロの強奏から始まって、チェロからヴィオラへ、ヴィオラから第2ヴァイオリンへ、第2ヴァイオリンから第1ヴァイオリンへとフーガのように受け継がれ、”疾走する喜び”とでも言うべき爽快な音楽が前へ前へと進められます
このスピード感が堪りません
素晴らしい演奏でした
会場いっぱいの拍手の中、カーテンコールが繰り返され、8人の顔に喜びと安堵の表情が見て取れました
この日のようなジョイント・コンサートを通して、音楽に対する先輩の姿勢が 後輩に受け継がれていくのでしょう