人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

METライブビューイングでレハール「メリーウィドウ」を観る 〜 ミュージカル仕立てのオペレッタを堪能 / フェスタサマーミューザ2021プログラム発表(7/22 ~ 8/9)

2021年03月24日 07時20分04秒 | 日記

24日(水)。わが家に来てから今日で2265日目を迎え、2019年7月の参院選広島選挙区をめぐり、公職選挙法違反(加重買収など)の罪に問われた元法相で衆院議員・河井克彦被告が23日午前、東京地裁の法廷で、100人に計約2900万円を配ったとされる起訴内容のうち、地元議員や首長、後援会関係者など大半への買収を一転して認め、衆院議員を辞職することを表明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     地元広島を混乱に陥れた責任は大きい  これまで受け取った歳費は返還すべきだ!  

 

         

 

昨日、夕食に「スペアリブ」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました スペアリブは和風出汁、砂糖、蜂蜜、醤油、味醂、酢、酒で味付けして、1時間煮込みました

 

     

 

         

 

フェスタサマーミューザ2021のプログラムが発表されました ホームページによると主な公演プログラムは次の通りです

7月22日(木・祝) 東響オープニング・コンサート:ラヴェル「ピアノ協奏曲」他。ジョナサン・ノット指揮、萩原麻未(ピアノ)。

7月25日(日)   オーケストラ・アンサンブル金沢:シューマン「交響曲第2番」他。指揮&ヴァイオリン=ロヴェルト・ゴンザレス=モンハス。

7月26日(月)   東京都交響楽団:ドヴォルザーク「交響曲第9番」他。カーチェン・ウォン指揮。

7月27日(火)   読売日響:ラフマニノフ「交響曲第2番」他。山田和樹指揮。

7月28日(水)   N響メンバーによる室内合奏団:マーラー「交響曲第4番」他。篠崎史紀指揮&ヴァイオリン。

7月31日(土)   東京シティ・フィル:スメタナ「わが祖国」全曲。高関健指揮。

8月 3日(火)   神奈川フィル:ドヴォルザーク「交響曲第8番」他。鈴木秀美指揮。

8月 4日(水)   京都市交響楽団:ベートーヴェン「交響曲第3番」他。広上淳一指揮。

8月 5日(木)   東京ニューシティ管弦楽団:マーラー「交響曲第5番」他。飯森範親指揮。

8月 6日(金)   東京フィル:レスピーギ「ローマの松」他。アンドレア・バッティスト―二指揮。

8月 7日(土)   日本フィル:ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」全曲他。下野竜也指揮。

8月 9日(月・祝) 東響フィナーレ・コンサート。吉松隆「交響曲第2番」他。原田慶太楼指揮。

上記の通り、関東圏以外からは「オーケストラ・アンサンブル金沢」と「京都市交響楽団」が参加します 一方、昨年参加した新日本フィルの名前がないのはどうしたことか

 

         

 

昨日、新宿ピカデリーでMETライブビューイングのアンコール上映、レハール「メリーウィドウ」を観ました これは2015年1月17日に米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペレッタのライブ録画映像です キャストはハンナ=ルネ・フレミング、ヴァランシエンヌ=ケリー・オハラ、ダニロ=ネイサン・ガン、ツェータ男爵=トーマス・アレン、カミーユ=アレック・シュレイダー。管弦楽・合唱=メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団、指揮=アンドリュー・デイヴィス、演出=スーザン・ストローマンです

 

     

 

このオペレッタはフランツ・レハール(1870‐1948)が1905年に作曲、同年12月30日にアン・デア・ウィーン劇場で初演されました

ポンテヴェドロ(架空の国)国王の誕生記念パーティーが、パリの公史公邸で行われている 主催者のツェータ男爵は、未亡人となったハンナがパリの男になびき、莫大な遺産がポンテヴェドロからフランスに流出するのを恐れ、書記官のダニロ(昔ハンナと恋仲だった)に「国を守るためハンナと結婚せよ」と指令する 一方、男爵の妻ヴァランシエンヌは、パリの伊達男カミーユから熱烈な求愛を受けているが、夫はそれに気が付かない 主役のハンナが登場すると、男たちは夢中になってダンスを申し込むが、財産目当てと知るハンナは不機嫌になる(以上、第1幕)

ハンナはパリの別邸でパーティーを開く。前夜の参列者たちをもてなし「ヴィリアの歌」で恋の魔法について歌う ヴァランシエンヌはカミーユの誘惑に負け、庭の小屋の中で忍び合うが、その様子をのぞき見してしまったツェータ男爵は腰を抜かす 機転をきかせたハンナはヴァランシエンヌとうまく入れ替わり危機を救うが、成り行き上、自分とカミーユは婚約するのだと公言してしまい、ダニロは大いに動揺する(以上、第2幕)

ダニロはハンナの結婚を阻止しようとするので、ハンナはダニロが自分を愛していることを知る それでもダニロは財産目当てと思われたくないのでハンナに求婚しない そこでハンナは「再婚すれば彼女は全財産を失う」という亡き夫の遺言を読み上げる するとダニロは即座に求婚する。ハンナはそれを受け、「彼女の失った全財産は、再婚相手に与える」と遺言の続きを読み上げる(以上、第3幕)

 

     

 

この公演の大きな特徴は、ブロードウェイで活躍し トニー賞を何度も受賞したスーザン・ストローマンが振付・演出を担っていることと、2015年に渡辺健とブロードウェイの「王様と私」で共演したケリー・オハラが本格的なオペラ・デビューを図っていることです

振付・演出面でいうと、歌手陣を含めてダンス・シーンが素晴らしい とくに第3幕のキャバレー・マキシムの場面で、ヴァランシエンヌと合唱が披露する「グリセットの歌」と、続くカンカン踊りはエキサイティングで、このオペレッタの最大のハイライトです ミュージカル歌手のケリー・オハラもプロのダンサーと一緒に踊りますが、オペラ歌手はあそこまでは出来ないでしょう  彼女の歌はまさにミュージカル歌手の歌い方です 私が本作のライブビューイングを観るのは今回で3度目ですが、最初に観た時は「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースみたいな声と歌い方だなと思いました

この当時、MET最高のプリマドンナと言われたルネ・フレミングは第2幕冒頭の「ヴィリアの歌」をはじめ、シルキーヴォイスで聴衆を魅了します ダニロを歌ったネイサン・ガンは甘い声の魅力的なバリトンで、キャバレー・マクシム常連の色男という役柄がピッタリです

ツェータ男爵を歌ったトーマス・アレンは大ベテランのバリトンですが、レパートリーが広く、今回のような喜劇でも実力を発揮していました

第3幕でオーケストラの演奏によって「メリーウィドウのワルツ」が流れてきた時、感動で背筋が寒くなりました 「メリーウィドウ」は初演の成功により、500回以上も連続上演されたそうですが、テレビも映画もない時代の娯楽として大ヒットしたことは、よ~く理解できます

終始楽しい約3時間のライブ映像でした ご一緒したkiriokaさんの感想は「METライブビューイングは臨場感たっぷりで、現地に行かなくても十分だと思えますね それでも生で聴いて観たいですね」とのことでした また、「カーテンコールは普通のオペラ公演なら ありきたりのやり方になるのでしょうが、この公演は最後のカーテンコールまで演出が凝っていて、ミュージカル仕立てのオペレッタを十分楽しめました」と語っていました

今回のライブビューイングを久しぶりに観てあらためて思ったのは、ミュージカルの演出家による公演だったことで、元々イタリア辺りでオペラが起こり、それがヨーロッパ諸国に広がり、ドイツ・オーストリアでオペレッタが生まれ、それが海を越えてアメリカに渡り、ミュージカルとして生まれ変わったという音楽の歴史の流れがよく分かったということです

 

     

 

終映後、新宿の「アカシア」でロールキャベツ・シチューのランチを取り、「コーヒーを飲みに行きましょう」ということになりましたが、「今日は桜が満開ですね」という話になり、新宿御苑まで歩くことにしました ところが、現地に着くと長蛇の列が・・・しかも「入場にはあらかじめ登録して予約が必要です」と表示が出ていました スマホで予約を取ろうとしたら1時間も待たなければ入場できないことが分かり、諦めて喫茶店に入りました 新型コロナ禍の話や kiriokaさんの完全防音ピアノ・ルーム新築工事の話などで盛り上がりました   これまで2度も雨にたたられていたので、今度こそ 晴れて良かったです

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする