19日(金)。昨日、豊島税務署に確定申告に行ってきました コロナ禍の関係で申告期間が延長され、受け付けも整理番号方式に変わりました LINEに登録して予約が出来るのですが、私は中国絡みの悪名高きLINEは利用していないので、朝、直接税務署に行って整理券を取りました 受付番号は6番で1番早いグループでした 期間延長と整理番号方式に変えたおかげか、まったく混雑がなく、税務署側の担当者も親切で申告書の作成もスムーズにいきました。その結果、いつもは2時間位かかる申告書の作成が45分で終わりました
ということで、わが家に来てから今日で2260日目を迎え、第一生命保険が17日に発表した「将来なりたい職業の2020年度ランキング」によると、男子の小中高生、女子の中高生のいずれも「会社員」がトップだったが、同社は「在宅勤務が広がり、自宅で仕事をする親の姿を身近に感じた子どもが多かった」と分析している というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ということは 多くの親が自宅で真面目に楽しそうに仕事をしていたということか
昨日、夕食に「牛肉と玉ねぎの甘辛炒め」「生野菜サラダ」「玉子スープ」を作りました 娘から、玉ねぎはもっと細く切ってほしいという要望が出たので、次回から改善します
先日、新国立劇場から「2021-2022シーズン オペラ・セット券 継続案内」が届いたので、継続の申し込みをしました
現行の2020-2021シーズンは年間セット券を販売したものの、コロナ禍のため全額払い戻しとなり、1公演ごとに申し込みをするという変則的な態勢を強いられています 海外からの招聘歌手が予定どおり来日できるかどうか不明のため、毎回A席を申し込んでいます 次シーズンは、1年前までの指定席が確保されているので、1階センター後方ブロック S席 をそのまま継続することにしました
2021-2022シーズンのラインアップ(全10公演)は以下の通りです
全10公演のうち新制作は次の4公演となっています
①ロッシーニ「チェネレントラ」(10月)
②ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガ-」(11,12月)
③グルック「オルフェオとエウリディーチェ」(22年5月)
④ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」(同7月)
他の6公演は次の通りです
①プッチーニ「蝶々夫人」(12月)
②ワーグナー「さまよえるオランダ人」(22年1,2月)
③ドニゼッティ「愛の妙薬」(2月)
④ヴェルディ「椿姫」(3月)
⑤リヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」(4月)
⑥モーツアルト「魔笛」(4月)
もう払い戻しは沢山です 1日も早くコロナ禍が収まって、予定通りのキャストで上演してほしいと熱望します
萩原浩著「海馬の尻尾(かいばの しっぽ)」(光文社文庫)を読み終わりました 荻原浩は1956年埼玉県生まれ。1997年に「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を受賞 2005年に「明日の記憶」で第18回山本周五郎賞を、2016年に「海の見える理髪店」で第155回直木賞を受賞しています
ヤクザの及川頼也は3年前に2度目の刑務所暮らしを終えた ツトメを終えたら組の中での地位が上がる約束だったので1人で罪をかぶったのに、出所には誰も迎えに来なかった しかも地位も上がらない それ以来酒浸りになってしまった 元来の荒くれ者に酒乱が加わり、組でも持て余され、若頭からアルコール依存症を治すように大学病院行きを命じられる 診断の結果、及川には前頭前野の一部の機能不全が見られ、恐怖の概念が自他ともに薄く、良心がないことが判明する その頃、組同士の抗争があり、刺客から身を隠す必要性から、及川は8週間の治療プログラムを受け入れ、人里離れた山中の大学病院の脳科学研究所に入所することになる 彼はそこで様々な症状を持った患者と出会うが、小児病棟に入院中のウィリアム症候群を患っている一人の少女・梨帆と出会い、人を疑うことを知らない純粋な彼女と触れ合うことによって徐々に”良心”の芽生えを感じるようになっていく その一方で及川は、研究所の桐嶋らが入院患者たちを薬の実験動物のように扱っているのではないかと疑問を抱くようになり、梨帆を助け出したいと思うようになる。そして、彼は他の患者を仲間に引き入れて脱出を図る
冒頭のぼったくりバーのシーンで、主人公の及川が33万円の請求書を突き付けられ、最初は相手の言いなりに暴行を受けているが、最後に反撃に出てウィスキーの割れたボトルをボーイの頬に突き刺すあたりは、まるで高倉健のヤクザ映画そのものの展開で、「えっ、これがユーモア溢れる作品で知られる萩原浩の小説なの?」と疑問符が浮かんできます しかし、それは及川に”良心がない”ということを説明する出来事であることが分かります これは、恐怖心のない男が治療の過程で少しずつ恐怖心を覚え、人には表情があることを学んでいき、個人としての尊厳を守るために施設から少女を救出する物語です
本文の最後のページは614ページです。いくつもの危機を乗り越えてきますが、ここに至ってなお、主人公の及川が無事に生き残れるのかどうかが書かれていません まだ続きがあるような書き方になっていて、後のことは読者の想像に任せるという手法を取っています そこがまた、本書の魅力でもあります 文庫本2冊分を読んだ気分です。一気読みをお勧めします