3月1日(月)。「2月は逃げる」の言葉通り、あっという間に2月が去り、今日から841(やよい)3月です
私の3つの目標の2月実績は①クラシックコンサート=9回、②映画鑑賞=17本、読書=3冊でした ①は大阪フィルと東京フィルの公演がコロナ禍の影響で中止になったのが痛いです
新国立劇場から「オペラ公演『ドン・カルロ』特別先行販売のご案内」が届きました 新国立オペラ、ヴェルディ「ドン・カルロ」は5月20日、同23日、同26日、同29日にオペラバレスで上演されますが、私はいつもの通りプルミエ(初日)の5月20日(木)18:30開演の部を聴くこととしA席を申し込みました
ということで、わが家に来てから今日で2242日目を迎え、新型コロナウイルス感染者と接触したことを通知するスマートフォンのアプリ「COCOA(ココア)」をめぐり、厚生労働省から開発を委託されたIT企業が、契約金の9割を超える費用で別の3社に再委託していたが、不具合が報告されながら長期間放置されていた背景には、こうした複雑な契約構造で責任の所在があいまいになったとの指摘が出ている というニュースを見て感想を述べるモコタロです
仕事を文旦するんじゃなくて丸投げしたわけか 厚労省もCOCOAだけに甘かったね
昨日の朝日朝刊 教育欄のコラム「10代の君へ」に英国在住のライター、ブレイディ みかこさんが登場していました 1965年、福岡市生まれ。高校卒業後日英を往復し、96年に英国に移住。託児所で働く傍ら、ブログでの発進を続けてきました 著書に「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」などがあります toraブログでは2020年1月15日付で彼女の著書「THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本」をご紹介しました インタビューを超訳すると
「福岡の名門高校に進学したが、エリートっぽい同級生が多く、貧乏で家庭環境が複雑だった私は、浮いた存在だったと思う 高校はアルバイト禁止だったが、高1の夏、定期代を稼ぐためにスーパーで働いていたら、担任に『今時、そんな貧しい家があるか、遊ぶ金欲しさだろう』と一蹴された 理不尽な対応が悔しくて、その晩、髪を短く切って金色に染め、翌日その格好でわざと遅れて登校した 担任への抵抗のつもりだったが、母親が学校に呼び出され、完全に『問題児』扱いとなった 行き場を失いかけていた私を救ってくれたのは2,3年の担任の現代国語の先生だった 嫌いな教科の試験用紙の裏に英国ロックやアナキズムの感想を書いて提出していた私を、先生だけは認めてくれた 『たくさん本を読め。君は、ものを書く人になるといい』。落ちこぼれだった私に先生がかけてくれた一言を、いまも鮮明に覚えている 『物書き』という仕事を意識したのは、そのときが初めてだった。私がまわり道をしながらもライターの仕事を続けられるのは、間違いなく先生の言葉があったからだ。いまの10代の皆さんにも、そうした出会いを経験してもらいたい 信じられる大人がまわりにいないとしたら、名作といわれる本や映画に触れてほしい。学生時代は社会との接点が少なく、自分の可能性に気づけないかもしれない でも、若い頃に思ってた以上に世界は広く、多様な生き方を選べる。私はそう信じている」
中学や高校の時の”先生”の影響には計り知れないものがあります ブレイディ みかこさんの場合は高校生の時の先生の「言葉」でしたが、私の場合は中学生の時の先生の「行動」でした 私は中学高校の6年間 陸上部で短距離を専門に走っていましたが、地元の埼玉県S市立西中学校 陸上部の顧問が社会科のF先生でした 当時は学校の歴史が浅く、グランドは小石混じりで満足に練習もできない状態でした そんな中、F先生は先頭に立ってグランド整備に当たりました 200メートル・トラックの周囲(幅6メートル位)をスコップで掘り返し、小石混じりの土をフルイに掛け、土だけを戻すのです 陸上部員は練習の合間をみて、交替でグランド整備に当たりましたが、当のF先生は常にその先頭に立っていました 放課後の練習が終わり、陽が落ちて生徒が下校するときも、F先生はただ一人でフルイを振るっていました 「お前たち、これやっとけ」と言うのは簡単ですが、自ら率先して肉体労働をするのは、そう簡単には出来ません はっきり言って、それで給料が上がる訳ではないのです われわれ生徒が安心・安全に練習できるように頑張ってくれているF先生の姿を見て、自分のためだけでなく先生のためにも頑張らなければならないと 強く思いました その結果、S市内の中学校の連合陸上競技会で、私は100メートル=13秒2,200メートル=26秒0で優勝、400メートル・リレーでも優勝を飾り、仲間たちも上位入賞を果たし、総合優勝を勝ち取りました 「よくやった」と褒めてくれたF先生の嬉しそうな笑顔が忘れられません
当時独身だったF先生は他校へ転勤し、その後 遅い結婚をされ、幸せに過ごされていましたが、数年前にご家族から喪中はがきが届きました しかし、私はいつまでもF先生のことは忘れません。F先生の背中を見て、学校の教師になった仲間もいます あの時、陸上部員だった同期の仲間、後輩たちは共通の想いを抱いていると思います
今の中学生、高校生はこういう”恩師”と呼べるような先生との出会いはあるのでしょうか? ブレイディ みかこさんの言われる通り「いまの10代の皆さんにも、そうした出会いを経験してもらいたい」し、いない場合は「名作といわれる本や映画に触れてほしい」と思います