人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ギリーズ・マッキノン監督ティモシー・スポール主演「君を想い、バスに乗る」、カット・コイロ監督ジェニファー・ロペス主演「マリー・ミー」を観る ~ ギンレイホール最後の上映作品

2022年11月21日 07時00分41秒 | 日記

21日(月)。わが家に来てから今日で2870日目を迎え、米ツイッターを買収した米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は19日、「永久凍結」されていたトランプ前大統領のツイッターアカウントを復活させると表明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     大幅な人員削減をしたツイッターは 親トランプ派の偽情報を さばききれるのか?

 

         

 

神楽坂のギンレイホールで「君を想い、バスに乗る」と「マリー・ミー」の2本立てを観ました ギンレイホールは今月27日(日)で閉館するので、この2本が最後の上映作品となります

午前10時40分上映開始なので、50分前の9時50分に現地に行ったらすでに地下鉄の階段まで列が出来ていました あと1週間で閉館を迎える日曜日ということで観客が殺到したようです。館内は下の写真を撮影後にほぼ満席になりました

 

     

 

「君を想い、バスに乗る」はギリーズ・マッキノン監督による2021年製作イギリス映画(86分)です

愛する妻メアリー(フィリス・ローガン)を亡くしたばかりのトム・ハーパー(ティモシー・スポール)は、かつてメアリーと出会った場所を訪れるため、ローカルバスのフリーパスを利用してイギリス縦断の旅に出ることを決意する 50年暮らした家のあるスコットランド最北端の村ジョン・オ・グローツを離れ、イギリス最南端の岬ランズ・エンドを目指して、様々な人と出会い、トラブルに巻き込まれながらも、トムは妻と交わしたある約束を胸にバスの旅を続ける

 

     

 

【以下、ネタバレ注意】

トムを演じたティモシー・スポールは実年齢より30歳近く年老いた役を特殊メイクなしで演じたそうです 彼は1957年生まれなので映画完成時64歳、90歳以上の老人を演じたことになりますが、とても演技には思えないリアリティがありました どこかで見たことのある俳優さんだと思ったら「ハリー・ポッター」シリーズに出演していたとのことです 私は彼の顔を見ていてイッセー尾形を思い出してしまいました

トムが1350キロ離れたランズ・エンドまでバスの旅を続ける目的は、そこに眠る赤ん坊のころに亡くなった愛児の墓参りをすることと、癌で亡くなった妻メアリーの骨を海に散骨するためでした 実はトムも癌に侵されていて、旅の途中で血を吐くこともありましたが、途中で出会った人々の親切により、旅を続けることが出来たのです

なぜバスの旅かというと、老人用の無料パスが利用できるからですが、旅の途中でそれはスコットランドだけで通用するパスで、イングランドでは通用しないことをバスの運転手から知らされ、降ろされてしまいます しかし、バスの中でのトムのある勇敢な行動がSNSで拡散され、次第に英雄的な”有名人”になっていたので、乗り継いでいくバスの運転手が料金を取らなくなり、目的地までたどり着くことができます 良い行動も 悪い行動も どこかで誰かが見ていて撮影した画像をSNSにアップして拡散する時代です そういう意味では、この映画は「どこで誰が見ているか分からない。悪いことはできない」というメッセージも送っていると言えるかもしれません

この映画の原題は「The  Last Bus」です 「人生は、乗り合いバスのように、いろいろな人と出会いながら過ぎていく。癌を患っているトムにとってこのバスの旅は、人生最後の旅である」という意味を含ませています

 

         

 

「マリー・ミー」はカット・コイロ監督による2022年製作アメリカ映画(112分)です

世界的歌手キャット(ジェニファー・ロペス)と彼女の恋人である音楽界の新星バスティアン(マルーマ)は、ファンの前で華々しく結婚式を挙げようとしていた しかし、式の直前、バスティアンの浮気が発覚する 失意の中ステージに登壇した彼女は、客席にいた見ず知らずの数学教師チャーリー(オーウェン・ウィルソン)を指名し、突然プロポーズするという驚きの行動に出る キャットを取り巻くスタッフやマスコミ、ファンが大混乱に陥る中、互いを知るところから結婚生活を始める2人だったが・・・

 

     

 

この映画は、ボビー・クロスビーのグラフィックノベルを原作に、ポップスターと平凡な数学教師の恋の行方を描いたラブコメディーです 主役のキャットを演じたジェニファー・ロペスは本作の製作にも関わっていますが、2度の離婚歴などは彼女の私生活を反映しています ジェニファー・ロペスのことは この映画を観るまで全く知りませんでしたが、歌は滅茶苦茶上手いと思います

チャーリーを演じたオーウェン・ウィルソンは「追憶」のロバート・レッドフォードに良く似ているな、と思いました

チャーリーの同僚教師パーカーを演じたサラ・シルバーマンがぶっ飛んでて面白かったです

話の中身は逆シンデレラストーリーですが、男性側に娘がいるという設定がミソかも これが独身男性だったら面白くも何ともなかったかもしれません

ということで、これをもって私のギンレイホール通いは終了します 同ホールは現在の建物がある神楽坂地区を念頭に移転先を交渉中としていますが、「シネパスポート」は有効期間の残存期間に応じて返金するとのこと 移転先は出来るだけ今のホールから近いところにしてほしいと思います

 

     

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