人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

N響からカレンダー&CD届く ~ 定期会員特典 / クシシュトフ・キェシロフスキ監督『デカローグ』より第1話「ある運命に関する物語」・第2話「ある選択に関する物語」を観る

2022年11月22日 07時04分27秒 | 日記

22日(火)。わが家に来てから今日で2871日目を迎え、岸田首相は21日、政治資金の問題で事実上更迭した寺田稔総務相の後任に松本剛明元外相を起用したが、この1か月足らずで閣僚の辞任は山際大志郎前経済財政・再生相、葉梨康弘前法相に続き3人目となった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     首相は「任命責任を重く受け止めている」と言うが 3人目では言葉に重みがない

 

         

 

昨日、夕食に「トンテキ」と「厚揚げの味噌汁」を作りました 疲れた時は豚肉が良いそうです

 

     

 

         

 

N響から年間会員特典CDと来年のカレンダーが届きました CDは首席指揮者ファビオ・ルイージがN響を振ったリヒャルト・シュトラウス「英雄の生涯」(2020年1月22日の定期公演ライブ録音)を収録しています カレンダーはルイージとN響が2021年5月の定期公演を作り上げていく様子が収められています

 

     

     

 

         

 

現在、早稲田松竹ではポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督が1988年に製作した『デカローグ』全10作品を連日上映中です 『デカローグ』の「デカ」とは数字の「十」を、「ローグ」は「言葉」を意味し、旧約聖書の「十戒」を意味しており、全10話の連作集となっています ただ、10話はそれぞれ独立した作品になっています。もともとはテレビシリーズとして製作されたため、1話が約60分と短い作品になっています その質の高さが評判を呼び、1989年ヴェネチア国際映画祭で上映され、その後、世界中で公開され高い評価を受けました    日本では渋谷のイメージフォーラムで上映されましたが、その時見損なってしまったので、いつかどこかの映画館で上映されたら是非観たいと思っていたのです

 

     

 

昨日は第1話「ある運命に関する物語」と第2話「ある選択に関する物語」を観ました

第1話「ある運命に関する物語」(モノクロ・カラー:56分)

大学教授のクシシュトフは息子のパヴェウと暮らしている ある朝、パヴェウから「死って何?」と問われ、魂や神を信じないクシシュトフは戸惑う 2人は2日前からの気温を基に近所の池に張った氷の厚さを計算し、安全にスケートできるかどうかを割り出す しかし、氷は割れ、パヴェウは溺れ死んでしまう

この映画を観ていて懐かしいな、と思ったのは初代のパソコンが活躍していたことです クシシュトフとパヴェウがパソコンに計算式を入れると答えが出てくるというもので、デカい箱が妙に懐かしかったです

なぜ、彼らが計算して安全だと結論を出した池の氷が割れたのか? 事故の前のシーンで、池の畔で焚火をする男性が何度か映し出されます この焚火の温度が氷を解かす原因になったのではないか? クシシュトフは焚火のことを計算に入れていなかったのではないか? ラストシーンで、パソコンのスイッチが自然に入り、「I  am  ready 」(入力してください)という文字が表示されます クシシュトフは呆然と画面を見つめます。ここに「なぜパヴェウは死んだのか?」と入力すれば答えが出て来るとでもいうのか という表情に見えました

 

     

 

第2話「ある選択に関する物語」(カラー:59分)

孤独な生活を送る老医師の前にドロタと名乗る女性が訪ねて来る 彼女は危篤状態で入院している夫の容態を問いただす 彼女は夫を愛しながらも、別の男の子どもを身ごもっており、夫が助かるのであれば子どもをおろすと言う 老医師は彼女に夫に容態は非常に悪いと伝えるが、子どもをおろしてはいけないと言う その後、夫は奇跡的に命を吹き返す

彼女はヴァイオリニストで、「別の男」というのは夫の友人でピアニストであることが分かります そのピアニストが弾いているロマン的なエモーショナルな曲が流れるシーンがありますが、リストのようでもあり、映画の音楽担当者の創作のようでもある不思議な曲でした

結局ドロタの夫も、彼女の生まれてくる子どもも死なないわけですが、ドロタと2人の男と、やがて生まれてくる子どもはいったいどうなるのか、気になるところです

 

     

コメント
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