人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

芸劇ブランチ:名曲リサイタル・サロン「第25回 酒井有彩ピアノリサイタル」を聴く ~ ショパン「エオリアン・ハープ」、バッハ/ブゾーニ「シャコンヌ」、シューマン「アベッグ変奏曲」他

2023年07月13日 06時52分05秒 | 日記

13日(木)。わが家に来てから今日で3103日目を迎え、「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」などの人気テレビドラマを手がけた脚本家の橋田寿賀子さんが設立した「橋田文化財団」の現金約1100万円を着服したとして、警視庁は12日、業務上横領の疑いで財団の経理担当だった女を逮捕した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     横領なんていつかはバレるのに どうして手を染めるんだろう  渡る世間は甘くない

 

         

 

昨日、夕食に「茄子とピーマンの煮浸し」「生野菜とアボカドのサラダ」「豚汁」を作り、「鯵の刺身」と一緒にいただきました 「茄子と~」は麺つゆを使って作りましたが、簡単で美味しく出来ました

 

     

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで芸劇ブランチコンサート「名曲リサイタル・サロン 第25回 酒井有彩ピアノリサイタル」を聴きました プログラムは①ショパン:エチュード「エオリアン・ハープ」、②メンデルスゾーン:無言歌集より「浜辺にて」「紡ぎ歌」、③J.S.バッハ/ブゾーニ「シャコンヌ」、④シューマン/レア・レヴィンソン:ミルテの花より「くるみの木」、⑤シューマン「アベッグ変奏曲」、⑥クライスラー/ラフマニノフ「愛の喜び」です 本人の説明によると、この日のプログラムのテーマは「ライプツィヒ」です なるほどライプツィヒ所縁の作曲家による作品のオンパレードです

酒井有彩(さかい ありさ)は文化庁新進芸術家在外研修員として渡欧。ベルリン芸術大学を最優秀で卒業 ドイツ国家演奏家資格取得。レオポルド・べラン国際コンクール第1位など国内外で多数入賞

 

     

 

酒井有彩がグリーンの爽やかな衣装で登場します 曲間のインタビューによると、この色はベルリンに7年間留学した際に訪ねた 現地やライプツィヒの作曲家にまつわる各所の自然の緑をイメージして選んだそうです

1曲目はショパン:エチュード「エオリアン・ハープ」です この曲はフレデリック・ショパン(1810-1849)が1832年から36年にかけて作曲し、ダグー伯爵夫人に献呈した「12の練習曲 作品25」の第1曲(変イ長調)です

酒井のピアノはとても優しく、温かみを感じます 特に終盤のアルペジオが素晴らしかった

2曲目はメンデルスゾーン:無言歌集より「浜辺にて」と「紡ぎ歌」です    フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)は「無言歌集」を第1巻から第8巻まで(各6曲)作曲しました   「浜辺にて」は第4巻の第1曲に当たる作品で1841年に作曲されました  「紡ぎ歌」は第6巻の第4曲に当たる作品で1845年に作曲されました

酒井は、穏やかで優しい「浜辺にて」と激しく速いパッセージによる「紡ぎ歌」を間断なく演奏しましたが、その切り替えが鮮やかでした

3曲目はJ.S.バッハ/ブゾーニ「シャコンヌ」です    この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)が1720年に作曲した「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV.1004」の第5楽章をブゾーニがピアノ用に編曲した作品です

「シャコンヌ」と聞いて身構えましたが、酒井は肩の力を抜いて自然体で入りました そして、徐々に深みを増して荘厳な音楽を奏でました ピアノ編曲版で聴くのは初めてでしたが、変奏曲としての性格が良く分かりました

 

     

 

4曲目はシューマン/レア・レヴィンソン「ミルテの花  作品25」より「くるみの木」です    この曲はロベルト・シューマン(1810-1856)が1840年に作曲し、結婚を前にクララに贈った全25曲から成る歌曲集の第3曲をレア・レヴィンソンがピアノ用に編曲した作品です

酒井は終始 ロマン溢れる演奏を繰り広げました

5曲目はシューマン「アベッグ変奏曲 」です この曲はシューマンが1829年から翌30年にかけて作曲したピアノ曲で、シューマンが最初に作曲した「作品1」の記念すべき曲です

酒井のピアノは特に速いパッセージにおける高音部が美しく、キラキラ輝いています    変奏曲の妙を堪能しました

最後の曲はクライスラー/ラフマニノフ「愛の喜び」です この曲はフリッツ・クライスラー(1875-1962)が作曲、ラフマニノフがピアノ用に編曲した作品です

ピアノ編曲版を聴くのは初めてですが、冒頭の重心の低い演奏を聴いてラフマニノフらしいな、と思いました    続いて クライスラーのオリジナルのメロディーが登場しますが、やはり曲想としては重厚感溢れる音楽です    ラフマニノフあっての重厚感だと思いました    酒井は確かな技術に裏付けられた超絶技巧による演奏で聴衆を魅了し、満場の拍手を浴びました

 

     

 

なお、11月10日(金)19時から王子ホールで酒井さんのリサイタルがあります 今回演奏した曲のいくつかも取り上げられます 残念ながらこの日は、コンサートのハシゴがあって聴けません 興味のある方は是非お出かけください

 

     

 

帰りがけに、ホール入口の特設売場で11月、1月、3月度の名曲リサイタル・サロンのチケットをセットで取りました ヴァイオリンやピアノやチェロのリサイタルは多いですが、「パイプオルガン・リサイタル」(石丸由佳さん)は本シリーズで初めてではないかと思います

 

     

コメント (2)
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