人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジョナサン・ノット ✕ 神尾真由子 ✕ 東京交響楽団でエルガー「ヴァイオリン協奏曲 ロ短調」、ブラームス「交響曲第2番 ニ長調」を聴く ~ 東響 第712回定期演奏会

2023年07月17日 06時44分34秒 | 日記

17日(月)。大学時代の友人で千葉県勝浦市在住のS君が海の幸を箱一杯送ってくれました    鯖、鯵、赤尾鯛、カレイが所せましと詰まっています   これでしばらくは魚は買わなくても済みそうです 持つべきものは友だちです。S君、ありがとう

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で3107日目を迎え、中国の秦剛国務委員兼外相の動静が途絶えて3週間が経過し、さまざまな憶測を呼んでいるが、ネット上では、女性問題が原因で共産党中央規律委員会の取り調べを受けているとの情報が出回り、台湾紙は先に、新型コロナウイルスに感染して療養中と報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     行方不明はロシアではプリゴジン 中国では秦剛か  2人でかくれんぼしてたりして

 

         

 

昨日、サントリーホールで東京交響楽団「第712回定期演奏会」を聴きました プログラムは①エルガー「ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 作品61」、②ブラームス「交響曲第2番 ニ長調 作品73」です 演奏は①のヴァイオリン独奏=神尾真由子、指揮=音楽監督 ジョナサン・ノットです

 

     

 

オケは12型で左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置をとります。コンマスは小林壱成です

1曲目はエルガー「ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 作品61」です この曲はエドワルト・エルガー(1857-1934)が1910年にロイヤル・フィルハーモニック協会からの委嘱により作曲、同年11月10日にロンドンでフリッツ・クライスラーの独奏、エルガーの指揮により初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ・モルト」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の神尾真由子は4歳からヴァイオリンを始め、2007年に第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝し、世界中の注目を集める それ以降、国内外のオーケストラと共演しています

ノットの指揮で第1楽章がオケによる第1主題で開始されます そして独奏ヴァイオリンが入ってきます この曲はヒラリー・ハーンのCDで予習しておいたのですが、どうもメロディーが頭にすんなりと入ってきません 聴き込みが足りないのだと思うのですが、どうやら私はディーリアスを除くイギリスの作曲家の作品が苦手のようです ただ、第2楽章の神尾の良く歌うヴァイオリンは素晴らしいと思いました 第3楽章で面白いと思ったのは、ヴァイオリンやチェロによって演奏される「ピッツィカート・トレモロ」です これはエルガーが考案した弦楽奏法ですが、弓でなく指で弾かれることによって出てくる”揺れ動く音色”が素晴らしい それに続く神尾のカデンツァが美しく響き、壮大なフィナーレになだれ込みます ノット ✕ 東響は神尾にピタリとつけました

カーテンコールが繰り返されますが、アンコールはありませんでした 見識です

 

     

 

プログラム後半はブラームス「交響曲第2番 ニ長調 作品73」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1877年に南オーストリア・ヴェルター湖畔の景勝地ペルチャッハで作曲、同年12月30日にハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルにより初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アダージョ・ノン・トロッポ ~ リステッソ・テンポ、マ・グラツィオーソ」、第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ ~ プレスト・ノン・アッサイ」、第4楽章「アレグロ・コン・スピーリト」の4楽章から成ります

オケが14型に拡大します ノットの指揮で第1楽章に入ります。かなりゆったりしたペースで音楽が流麗に流れます 荒絵理子のオーボエ、竹山愛のフルート、上間喜之のホルンが素晴らしい それにしても、テンポが遅すぎないか    正直言って、第1楽章をこれほど長く感じたことはありなせん これまでのノットでは考えられないテンポ設定だと思います 第2楽章ではチェロ・セクションの演奏が冴えていました 第3楽章では荒絵理子のオーボエが素晴らしい 第4楽章の演奏を聴きながら、ノットの音楽づくりの特徴は、管・打楽器と弦楽器との絶妙なブレンド力ではないか、と思いました 別の言葉で言えば、管・打楽器と弦楽器とを絶妙なバランスをとりながら美しいアンサンブルを繰り広げる能力です

ところで、東響のプログラム冊子「Symphony7&8月号」の「NEWS & TOPICS」に首席トランペット奏者の佐藤友紀氏が7月31日付で退団する旨の告知が掲載されていました 東京交響楽団は今春、コンマスの水谷晃、ホルン首席の大野雄太、オーボエ首席の荒木奏美、ハープ首席の影山梨乃が退団したばかりです    またしても首席の退団ということで、楽団としては頭の痛いところだと思います 入れ替わりに東京シティ・フィル首席の竹山愛がフルート首席(現在・試用期間)として、カルテット・アマービレの笹沼樹が客演首席チェロ奏者として入団していますが、出る方が多い実情に変わりはありません 大丈夫か、東響

 

     

コメント
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