人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジャン=リュック・ゴダール監督「小さな兵隊」を観る ~ アルジェリア戦争下で暗躍するスパイの悩みを描く / 藝大オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」のチケットを取る

2023年07月22日 07時02分02秒 | 日記

22日(土)。昨夜、元の職場NPCの若手社員T君とK君を誘い、内幸町のIビル地下の沖縄料理店Nで”暑気払い”をやりました 私はほとんど外で飲む機会がないので、本当に久しぶりでした 彼らの語る現在のNPCの現状について訊きましたが、たまにはこうした会合も お互いにとって良いものだと思いました 

ということで、わが家に来てから今日で3112日目を迎え、クレバリー英外相は19日、米西部コロラド州アスペンで開かれた安全保障フォーラムに出席し、ウクライナ侵攻を続けるロシアから「聡明で才能にあふれた若い技術者や実業家らが大挙して脱出している」「ロシア国民は不満を募らせている」と述べ、プーチン大統領の支持離れが進んでいる可能性に言及した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     多くの若者がロシアに見切りをつけて脱出してるから 子どもを誘拐してるんだろう

 

         

 

昨日は、私が暑気払いの飲み会だったので、娘の夕食に「うな丼」と「生野菜とアボカドのサラダ」を用意しておきました

 

     

 

         

 

10月7日(土)14時から東京藝大奏楽堂で開かれる「第69回 藝大オペラ定期公演 コジ・ファン・トゥッテ」のチケットを取りました 出演はフィオルディリージ=梅澤菜穂、ドラベッラ=倉林かのん、フェッランド=新海康仁、グリエルモ=植田雅明、デスピーナ=八木麻友子、ドン・アルフォンソ=田中夕也。管弦楽=藝大フィルハーモニア管弦楽団、合唱=東京藝大音楽学部声楽科3年生、指揮=佐藤宏充、演出=今井伸昭です 「コジ・ファン・トゥッテ」はモーツアルトのアンサンブル・オペラの代表作です 今から楽しみです

 

     

 

         

 

昨日、早稲田松竹でジャン=リュック・ゴダール監督による1960年製作フランス映画「小さな兵隊」(88分)を観ました

アルジェリアがフランスの植民地支配からの独立を目指して戦ったアルジェリア戦争の時代 報道カメラマンの青年ブリュノ(ミシェル・シュポール)は、ジュネーヴでの仕事を終えて、友人の紹介で出会った女性ヴェロニカ(アンナ・カリーナ)に一目ぼれする 実はブリュノにはOAS(秘密軍事組織)のエージェントという裏の顔があった 二重スパイだと疑われた彼にOASが下した新しい命令は、「反OAS的ジャーナリスト、パリフォダの暗殺」だった ブリュノは拒否したが、かつて軍隊を脱走したという弱みを握られていた ブリュノはヴェロニカとともに逃げるが、遂に追い詰められ、暗殺を引き受けざるを得なくなる しかしブリュノはなかなか撃つことが出来ない。ブリュノはOASにとって反逆者とされたが、動きをかぎつけたFLNに危険人物として捕らわれて、厳しい拷問を受ける やがてヴェロニカの手によって脱出したブリュノは、ヴェロニカの秘密を知る 彼女はFLNのスパイであり、任務はブリュノを監視し、OASとの接触を知らせることだった ヴェロニカはFLNに反逆し、ブリュノとともに国外逃亡を企てる。しかし、2人ともOASに捕らわれてしまう ブリュノはヴェロニカを救うためOASの要求を呑む。彼はついにパリヴォダを撃った

 

     

 

この映画は、ゴダール監督が後にパートナーとなるアンナ・カリーナを初めてヒロインに迎え、アルジェリア戦争を題材に極右のOAS(秘密軍事組織)とこれに対立する組織FLN(アルジェリア民族解放戦線)の間で翻弄されるスパイを描いた長編第2作です

映画ではOASとFLNが実名で登場し、両組織による拷問を批判的に描いたことにより上映禁止となり、1962年3月のアルジェリアの独立による停戦、同年6月のOASとFLNとの停戦からさらに半年を経た1963年になって ようやく公開されました

現在進行形の戦争を題材に取り上げ、ストーリーを構築していくことは相当勇気のいることだと思います 戦争はどっちが勝ってどっちが負けるか、終わって見なければ分からないからです その意味では、ゴダール監督の勇気と行動力は見上げたものだと思います スパイ映画で「実は相手の女性もスパイだった」みたいな展開はよくある手法ですが、この作品を嚆矢とするのだろうか

本作ではブリュノとヴェロニカが会話中に、ハイドンの交響曲のような軽快な音楽が流れます 残念ながら曲目までは分かりませんが、明るく明朗な音楽でした

ゴダール監督は「『小さな兵隊』は、鏡のなかに映る自分の顔が、自分の内面に思い描いている自分の顔と一致しないことに気づく男の物語である」と語っていますが、これはゴダール自身のことを言っているのかもしれないし、映画を観ている観衆一人ひとりのことを言っているのかもしれません

 

     

コメント
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