15日(土)。昨日午前、豊島区からの案内に基づき、近くのクリニックで特定健診(一般的な健康診断)を受けてきました 事前に電話したら特に予約の必要はないとのことだったので、9時40分ごろに行ったら、それほど待たずに検査を受けられました 検尿、採血、胸部レントゲン撮影、血圧など一通り検査し、30分ほどで終わりました 検査が終わってから、近くで買い物をして帰ってきましたが、マンション1階のエレベーター前で立ち尽くしました エレベーターのドアに「午前10時から正午まで、エレベーターの定期点検のため使用できません」という張り紙が これは1週間以上も前から掲示版に表示されていたので知っていたはずですが、油断していました 仕方なく荷物を持って非常用階段を9階まで上がりました 脚が半端なく疲れました その後、再び池袋に買い物に行くため階段で1階まで降り、バスで出かけました 買い物から戻ったのは午前11時半で、またしても階段を9階まで荷物を持ってハーハーゼイゼイ言いながら上がりました 脚が半端なく疲れました エレベーターのある生活に慣れていて、体力が落ちていることを痛感します 梅雨前までは池袋まで徒歩で買い物に出ていたので1日8千歩を達成していたのですが、ここ1~2週間の猛暑の間、熱中症を恐れてバスを使うようになっていたので 運動不足は なおさらです 夏は嫌いです。秋が早く訪れることと切望します
午後、気を取り直してブログを書く準備をしようとパソコンのスイッチを入れたら、インターネットに接続できません 「あれっ、変だな」と思いましたが、数日前に各戸配布された「停電のお知らせ」というチラシを思い出しました そこには、「14日(金)13時から14時まで電気設備保守点検のため共用設備を停電します」とあり、注意事項の一つに「インターネットの接続ができなくなります」と書かれていました 仕方なく、14時過ぎにパソコンのスイッチを入れましたが、案の定「インターネットに接続されていません」という表示が出ました ルーターにログインIDとパスワードを入力してセットアップを完了しました 何という1日でしょうか まるで「ラ・フォル・ジュルネ」(狂おしき一日)です
ということで、わが家に来てから今日で3105日目を迎え、ウクライナ侵攻に加わるロシア南部軍管区第58軍の司令官イワン・ポポフ少将が、前線の部隊で上層部の失策により兵士が死亡していると直訴した後に解任された というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ロシア軍はプーチン政権の縮図だと思わせる事件だ プーチンの野望の達成が最優先
昨日、夕食に2週間に一度のローテにより「鶏のから揚げ」を作りました あとは「豆腐とオクラの味噌汁」です。サッポロCLASSICが一段と美味しかったです
エマニュエル・トッド✕池上彰 共著「問題はロシアより、むしろアメリカだ 第3次世界大戦に突入した世界」(朝日新書)を読み終わりました エマニュエル・トッドは1951年フランス生まれ。歴史人口学者・世界人類学者。家族構成や人口動態などのデータで社会を分析し、ソ連崩壊などを予見。池上彰は1950年長野県生まれ。ジャーナリスト。東京工業大学特命教授。著書多数
ロシアのウクライナ侵攻に関し、エマニュエル・トッド氏は「第三次世界大戦はもう始まっている」(2022年6月刊)の中で、「戦争の原因と責任はアメリカとNATOにある」という独自の視点でを展開しましたが、本書では日本のジャーナリスト・池上彰氏との初めての対談により、さらにその発言を強めています 池上氏はその発言の真意に切り込みながら、長らく1強の覇権主義国家として君臨してきたアメリカが弱体化している証左を挙げ、アメリカが弱体化することで多様化が進み、中国やグローバルサウスの台頭を許し、今や「西側」は少数派に陥っていることを明らかにしています そうした世界情勢の中で、日本はウクライナ問題に関してアメリカやヨーロッパ諸国、ロシアや中国とどのように付き合っていけば良いのかについて考察しています
なお、エマニュエル・トッド著「第三次世界大戦はもう始まっている」(2022年6月刊行:文春新書)については、2022年8月30日付toraブログに感想を書きましたので、興味のある方はご覧ください
本書は次のような構成になっています
はじめに ~ エマニュエル・トッド
第1章 ウクライナ戦争の原因とジャーナリストの責任
第2章 終わらない戦争
第3章 無意識下の対立と「無」への恐怖
第4章 アメリカの没落
第5章 多様化していく世界と我々
ロシアはもちろん悪いのだが ~ あとがきに代えて(池上彰)
第1章「ウクライナ戦争の原因とジャーナリストの責任」で印象的なのは、フランスにおけるジャーナリストの地位と言論の不自由です
池上氏が「ロシアでは報道の自由が抑圧されているから、欧米のジャーナリストは反ロシア感情を持つようになると思う」と言うと、トッド氏は「西側のジャーナリストたちは、ロシアでジャーナリストたちが殺されるということに怒っているだけではなく、もともと、ジャーナリストという職業をまじめに捉えていないロシアに対して怒っていると言えると思う 私がテレビなどに出演すると常に中断させられてしまう 常に口を挟まれて、ジャーナリストたちがスターだということを見せつけられる場になっている 私はフランスの公共放送は出禁になっているが、今のフランスの報道というのはいかがなものか、と思う」と語っています。ここでトッド氏が「フランスの公共放送は出禁になっている」と語っているのは、ウクライナ問題に関して、アメリカやNATO諸国を批判的に論じると、徹底的に否定されることを意味しています だからこそ、日本でしかこうした書籍を出版することができないと言うのです。フランスという国はそこまで徹底しているのか、と驚きます
第3章「無意識下の対立と『無』への恐怖」と第4章「アメリカの没落」で印象的なのは「ロシアがしていることは、アメリカがしてきたこと」という発言です
トッド氏が「アメリカはロシア人に対していろいろと批判するわけだが、実はアメリカ人自身が常にしてきたのと同じことを、ロシア人に対して批判しているという状況がある」と語ると、池上氏は「ちょうど20年前の2003年に、イラクが大量破壊兵器を所有しているとして、国際的な合意がないまま、アメリカとイギリスが一方的にイラクを攻撃した それによってイラクに大変な混乱を引き起こした。イラクの人たちから見れば、いまロシアがウクライナにやっていることは、かつてアメリカが我々にやったことじゃないかと批判したくなると思う」と語ります。これは否定しようのない事実です まさにロシアもアメリカも「同じ穴の狢」です
第5章「多様化していく世界と我々」の中で印象的なのは「ウクライナ戦争はいつ終わるのか」という問題です
池上氏は「ウクライナ戦争はこの先10年は続く『10年戦争』になると思う」と語ると、トッド氏は「5年だと思う。人口動態で見ると、ロシアの人口が最も減り始めるのが5年後であること、また第一次世界大戦、第二次世界大戦ともに5年ほどで終わっているということもある」と語ります
「ロシアはもちろん悪いのだが ~ あとがきに代えて」の中で、池上氏は次のように書いています
「対談を終えての感想。それは、オルタナティブな見方、大勢に加わらない独自の見方の大切さを痛感していることだ 欧米とりわけアメリカは、ウクライナに大量の兵器を支援している。ロシアを勝たせないためには当然のことと思ってしまうが、トッド氏は、これは極めて不道徳なことだと断罪する ウクライナの人たちに戦争をさせるという代理戦争だからだ。問題はアメリカであり、ポーランドなのだというトッド氏の慧眼には目を見開かされる すでに『アメリカを中心とする西側とロシアとの間で展開されている世界戦争』という段階に入っているという指摘にはドキッとさせられる」
言論統制されたロシアを考えれば、SNSで何でも発信できる日本はまだマシなのかもしれませんが、われわれが見聞きする情報はほとんど「西側」からのものであるということを十分に理解したうえで世界情勢を判断しないと、「偏った見方」しかできなくなってしまいます その意味で、本書は物事を多面的に見ることの大切さを教えてくれます 今こそ読むべき書籍としてお薦めします