人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

大野和士 ✕ 久末航 ✕ 東京都交響楽団でグリーグ「ピアノ協奏曲 イ短調」、シベリウス「交響曲第2番 ニ長調」、ニールセン:狂詩曲風序曲「フェロー諸島への幻想旅行」を聴く

2023年07月29日 00時09分12秒 | 日記

29日(土)。わが家に来てから今日で3119日目を迎え、中国の秦剛外相が解任された問題をめぐり、26日の中国外務省定例記者会見で相次いだ解任に関する質疑が、同省公式サイトの会見記録に一切掲載されなかったが、秦氏に関するその他の記述も全て消し去られている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     政府に不都合な情報は”無かったことにする”のが 習近平政権のやり口  秦氏は無事?

 

         

 

昨日、夕食に「豚バラ、甘酢ネギ胡麻だれ」「生野菜サラダ」「冷奴」「大根の味噌汁」を作りました 「豚バラ~」はタレが美味しいのでご飯が進みました

 

     

 

         

 

昨夜、ミューザ川崎シンフォニーホールで「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2023」参加公演「東京都交響楽団 耳から納涼♪ 北欧名曲選」を聴きました プログラムは①ニールセン:狂詩曲風序曲「フェロー諸島への幻想旅行」、②グリーグ「ピアノ協奏曲 イ短調 作品16」、③シベリウス「交響曲第2番 ニ長調 作品43」です 演奏は②のピアノ独奏=久末航、指揮=都響音楽監督・大野和士です

 

     

 

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの都響の並び。コンマスは山本友重です

1曲目はニールセン:狂詩曲風序曲「フェロー諸島への幻想旅行」です この曲はカール・ニールセン(1865-1931)がコペンハーゲンの王立劇場から、フェロー諸島からの一行の訪問を祝すガラ・コンサートのための委嘱を受けて1927年に作曲、同年11月27日に初演されました 初演時のプログラムには「穏やかな海 ~ 島への着陸 ~ 舞踏と歌唱 ~ 別れ ~ 海上の穏やかさ」という副題が各部に添えられていたとのことです

この曲は初めて聴きます。冒頭はティンパニによる弱音のロールで開始されます 中盤の「舞踏と歌唱」の部分に移ると急に賑やかになり、大太鼓の図太い音が1階席に座る身体に響きます 全体の曲想と流れとしてはスメタナの「モルダウ」に似ているな、と思いました

2曲目はグリーグ「ピアノ協奏曲 イ短調 作品16」です この曲はエドヴァール・グリーグ(1843-1907)が1868年に作曲、1869年4月にコペンハーゲンで初演されました 第1楽章「アレグロ・モルト・モデラート」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・モデラート・モルト・エ・マルカート」の3楽章から成ります

ピアノ独奏の久末航(ひさすえ  わたる)は2016年、メンデルスゾーン全ドイツ音楽大学コンクールで第1位、2017年には第66回ミュンヘン国際音楽コンクール第3位入賞を果たしています 現在、ベルリン芸術大学に在籍中

ピアノがステージ中央に配置され、コンチェルトなのでオケは12型に縮小します

冒頭はティンパニの強音のロールで開始され、独奏ピアノが力強く入ってきます 久末は奇をてらったところがなく、素直な演奏です 第2楽章で久末は、レガートでなく一音一音をクリアに丁寧に演奏します 第3楽章では一転、リズム感もよく躍動感あふれる演奏を展開します

終演後、大きな拍手の中、久末は大野氏と握手し、前に一礼、後ろに一礼し、カーテンコールが繰り返されますが、大野氏から「コンマスと握手をした方がいいよ」と言われ、握手をしていました(友重氏は苦笑していました)。あがっているのか、まだステージ慣れしていないのか分かりませんが、そこがまた良いところでしょう

久末はアンコールにリスト「巡礼の年 第1年 スイス」より第4曲「泉のほとり」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました

ここ数年、若手の男性ピアニストの活躍が目覚ましいですが、久末も彼らの仲間入りができそうです

 

     

 

プログラム後半はシベリウス「交響曲第2番 ニ長調 作品43」です この曲はジャン・シベリウス(1865-1957)が1901年から翌02年にかけて作曲、1902年3月にヘルシンキで作曲者の指揮により初演されました 第1楽章「アレグレット」、第2楽章「テンポ・アンダンテ、マ・ルバート」、第3楽章「ヴィヴァーチッシモ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モデラート」の4楽章から成ります

弦楽器は14型に戻り、大野の指揮で第1楽章に入ります 都響自慢の弦楽セクションのアンサンブルが美しい これは伝統なのでしょうね フルート、オーボエ、そしてブラス・セクションの演奏が冴えています 第2楽章では冒頭の低弦のピッツィカートに乗せて抒情的な演奏を展開するファゴットが素晴らしい 白眉は第3楽章から第4楽章に間断なく移行する部分の盛り上げでしょう まさにベートヴェンの運命交響曲のテーマ「暗闇から光明へ」を音楽化したようなハイライトです ホルン、トランペットといったブラス・セクションの輝かしい演奏と、フルート、オーボエといった木管楽器群の踏ん張り、弦楽器セクションの渾身の演奏により、壮大なフィナーレを飾りました

この日のコンサートは、北欧の風を受けて、酷暑の夏を一瞬忘れさせる公演でした

 

     

     

コメント
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