16日(日)。「第14回 音楽大学オーケストラ フェスティバル」全4公演のうち11月4日(土)14時から東京芸術劇場で開かれるコンサートのチケットを取りました プログラムと演奏者は①ラフマニノフ「交響曲第2番ホ短調」(ジョン・アクセルロッド指揮東京音楽大学)、②チャイコフスキー「交響曲第5番ホ短調」(迫昭嘉指揮東京藝術大学)です 学生オケと言ってバカにしてはいけません 昨今の音大オケはプロ顔負けです
ということで、わが家に来てから今日で3106日目を迎え、中国国防省は15日、日本海中部で実施する中国軍の演習にロシア軍が近日参加し、海空の戦力を派遣すると発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
覇権主義国家同士で気が合うらしいが ロシアの戦力が底をつくのは 時間の問題だ
昨日、早稲田松竹でジャン=リュック・ゴダール監督「カラビ二エ」と「カルメンという名の女」の2本立てを観ました
「カラビ二エ」はジャン=リュック・ゴダール監督による1963年製作フランス・イタリア合作映画(モノクロ・80分)です
物語の舞台は、とある架空の国。荒地の掘っ建て小屋に、ミケランジェロ、ユリシーズ、クレオパトラ、ヴィーナスという名前の家族が暮らしていた そこへ2人のカラビ二エ(歩兵)が「王様」からの手紙を持って現れ、ミケランジェロとユリシーズの兄弟を徴兵する 学のない兄弟は世界の富を手に入れることができるという甘言に釣られて戦地へと向かい、破壊と略奪の限りを尽くすが、最後に待っていたのは悲劇だった
ミケランジェロとユリシーズは戦地からトランクいっぱいの世界中の建物や遺跡の写真を詰めて帰り、クレオパトラとヴィーナスに、「この写真に写っている現物がすべて報酬として与えられる」と言って喜ばせますが、それは嘘で、カラビ二エに騙されたのです このように戦争に翻弄される無知な若者2人の運命を寓話的に描いた風刺劇となっています
現代においても、「この戦いはすぐに終わる」と騙されて、ろくに軍事訓練も受けずに前線に送られ、無残な死を遂げた若者が多く出た国がどこかにありましたね
「カルメンという名の女」はジャン=リュック・ゴダール監督による1983年製作フランス映画(85分)です ビゼーの名作「カルメン」の原作として知られるプロスペル・メリメの短編小説を下敷きに撮り上げたラブストーリーです
物語の舞台は現代のパリ 仲間たちと銀行を襲撃した美貌の女カルメン(マルーシュカ・デートメルス)は、犯行中に出会った警備員の青年ジョゼフと恋に落ちる 2人は逃亡を図るが、ジョゼフは捕まってしまう やがて釈放されたジョゼフはカルメンの元へ向かうが、2人の仲はうまくいかない ついにジョゼフはカルメンを銃殺する
本作では、カルメンの伯父で精神病院に入院中の元映画監督ジャンをゴダール監督自身が演じています この映画は1983年・第40回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞しました
この映画の大きな特徴はビゼーの歌劇「カルメン」ではなく、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲が全編を通して使われていることです 弦楽四重奏団による演奏シーンもあり、音楽だけが流れるシーンもあります 弦楽四重奏団による冒頭のシーンでは「第9番 ハ長調 作品59-3 ”ラズモフスキー第3番 」の第3楽章「メヌエット・グラツィオーソ」が演奏されました その後「第13番 変ロ長調 作品130」の第5楽章「カヴァティーナ:アダージョ・モルト・エスプレッシーヴォ」、「第14番 嬰ハ短調 作品131」の第6楽章「アダージョ・クアジ・ウン・ポコ・アンダンテ」と第7楽章「アレグロ」などが流れました そして、ラストシーンでは完成した最後の弦楽四重奏曲「第16番 ヘ長調 作品135」の第4楽章「グラーヴェ・マ・ノン・トロッポ・トラット」が流れました これから分かるのは、主に後期の作品が選ばれていることです なぜベートーヴェンなのか、なぜ弦楽四重奏曲なのか、知りたいところです