人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

現田茂夫 ✕ 東京藝大シンフォニーオーケストラでモーツアルト「交響曲第39番」、「魔笛」&「ドン・ジョバンニ」序曲、R.シュトラウス「13管楽器のためのセレナーデ」、「ドン・ファン」を聴く

2023年07月21日 00時08分11秒 | 日記

21日(金)。わが家に来てから今日で3111日目を迎え、自民党神奈川県連は19日、次期衆院選神奈川4区の公認候補予定者となる同区支部長に、山本朋広元防衛相を選んだが、山本氏は2017年に旧統一教会(世界平和統一家庭連合)主催の会合に出席した際、韓鶴子総裁を最大級の賛辞を意味する「マザームーン」と呼んだうえ、「本当に皆さまには我々、自民党に対して大きな力をいただいていることを、あらてためて感謝申し上げたい」と述べる様子が報じられ、批判が殺到、支部長選任が保留されていた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     次期衆院選の神奈川4区では 住民の良識が問われる 結果次第で自民党は終わりだ

 

         

 

昨日、夕食に「豚肉の冷しゃぶ」「生野菜とアボカドのサラダ」「冷奴」「シラスおろし」「大根の味噌汁」を作りました 夏バテには「豚しゃぶ」がいいですね

 

     

 

         

 

昨夜、東京藝大奏楽堂で「東京藝大シンフォニーオーケストラ プロムナード・コンサート16」を聴きました プログラムは①モーツアルト:歌劇「魔笛 K.620」より序曲、②同「交響曲第39番 変ホ長調 K.543」、③リヒャルト・シュトラウス「13管楽器のためのセレナーデ 作品7」、④モーツアルト:歌劇「ドン・ジョバンニ K.527」より序曲、⑤リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン 作品20」です 指揮は藝大指揮科客員教授の現田茂夫です

東京藝大シンフォニーオーケストラは、音楽学部の2~4年までの弦・管・打楽器専攻生を主体として編成され、授業の成果を学内外で発表しています

 

     

 

東京藝大奏楽堂は昨年10月の「藝大オペラ」以来なので9か月ぶりです。自席は1階15列15番、センターブロック左から3つ目です

オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び。コンミスは上原帆海さんです 全体を見渡してみると、相変わらず女子学生が多いのですが、コロナ前と比べて男子学生の比率が高くなったように思います チェロなどはほとんど男子学生です。藝大の現在地の大きな特徴でしょうか

1曲目はモーツアルト「魔笛」 K.620より序曲です この曲は前日、METライブビューイングで聴いたばかりです 「魔笛」はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が最晩年の1791年に作曲、同年9月末に台本作家シカネーダーの主宰するアウフ・デア・ヴィーデン劇場で初演されたジングシュピール(歌芝居)です

現田の指揮で「3つの和音」から入りますが、演奏は極めて遅いペースで進み、止まってしまうのではないかと心配しました が、そこは「魔笛」です。徐々にテンポアップして軽快な演奏に移ります 特に弦楽セクションの演奏が美しいと思いました

2曲目はモーツアルト「交響曲第39番 変ホ長調 K.543」です この曲は1788年夏に交響曲第40番、第41番とともに作曲されました 第1楽章「アダージョ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

この曲は大好きなので、理屈抜きで楽しませてもらいました テンポ設定は適切で、自然な呼吸で聴くことが出来ました 一番好きなのは第3楽章「メヌエット:アレグレット」の後半のトリオです クラリネット、フルート、ファゴットにより優雅でウキウキするメロディーが奏でられました 第4楽章冒頭の音楽を聴きながら、小林秀雄が「モォツアルト」の中で、この部分を「39番シンフォニイの最後の全楽章が、このささやかな16分音符の不安定な集まりを支点とした梃子の上で、奇跡のようにゆらめく様」と表現していることを思い出していました 素晴らしい演奏でした

 

     

 

プログラム後半の1曲目はR.シュトラウス「13管楽器のためのセレナーデ 作品7」です この曲はリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)が1881年に作曲、1882年にドレスデンで初演されました この曲はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットが各2本、コントラファゴット1,ホルン4本により演奏されます モーツアルトの「グラン・パルティータ(13管楽器のためのセレナーデ)」を意識して書かれたものと言われていますが、曲想は(当然ながら)かなり異なります この曲を聴くのは初めてですが、若き日のリヒャルト・シュトラウスの創作意欲が伝わってくる素晴らしい音楽だと思いました 13人の皆さんの演奏も素晴らしかったです

次の曲はモーツアルト:歌劇「ドン・ジョバンニ K.527」より序曲です 歌劇「ドン・ジョバンニ」は1788年に作曲、プラハのエステート劇場で初演されました この序曲は、たった一晩で完成したという逸話が残っています どうやら、モーツアルトは頭の中で出来上がっている作品の音符を譜面に書き写すだけで良かったようです こういうのを本当の”天才”と言うのでしょうね

コンマスが小西健太郎君に代わります 現田の指揮で演奏に入りますが、冒頭の和音がデモーニッシュに響きました まさにドン・ジョバンニが地獄へ落ちていく様が重心の低い荘重な音楽で表されていました

最後の曲はリヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン 作品20」です この曲は1887年から翌88年にかけて作曲、1889年にワイマルで初演されました 作曲年代を見ると、モーツアルトの「ドン・ジョバンニ」が1788年、リヒャルト・シュトラウスの「ドン・ファン」が1888年で、ちょうど100年後です。自己顕示欲が強く誇大妄想狂的なシュトラウスはほぼ間違いなく、故意にジャスト100年後を狙って書いたと思います

現田の指揮で演奏に入りますが、冒頭からフル・オーケストラによるアグレッシブな演奏が繰り広げられます 「モーツアルトから100年経った音楽」を否が応でも認識させられます 何しろ、「ドン・ジョバンニ」がフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、ティンパニに弦楽セクションなのに対し、ドン・ファンはそれに加えて、ピッコロ、イングリッシュ・ホルン、コントラファゴット、トロンボーン、テューバ、打楽器、ハープが加わっており、オケから出てくる音量と幅が全く違います オーケストラにとっては、リヒャルト・シュトラウスの作品こそ演奏冥利に尽きるのではないかと想像します オーボエ、フルート、クラリネットといった木管楽器群の演奏が冴えており、ホルンセクションの厚みのある雄大な演奏が印象的でした

学生たちの後半の演奏を見ていて、一人だけ他の奏者と全く違う弾き方をしている人に気が付きました それは第2ヴァイオリンのトップの女性奏者です メンバーリストの第2ヴァイオリンのトップにあるのは落合真子という学生さんですが、この人かもしれません 彼女は全身全霊を傾けて弾いていることが分かります 比較的背が低く、全体的な雰囲気としては新日本フィルのアシスタント・コンサートマスター、立上舞さんのような感じです この人、いずれコンマスになると思います さらに言えば、プロのオケに入って活躍するかもしれません

現田 ✕ 藝大シンフォニー・オケはアンコールに、モーツアルト「フィガロの結婚」序曲を軽快に演奏、大きな拍手の中コンサートを閉じました

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