人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

苦悩から歓喜へ。届け被災地へ~新日本フィル・コンサート挙行

2011年03月25日 01時22分19秒 | 日記
25日(金)。昨夕、池袋の東京芸術劇場で新日本フィルのコンサートが小泉和裕指揮により予定通り挙行された。演奏曲目は①ベートーベン「エグモント序曲」②グリーグ「ピアノ協奏曲イ短調」③ショスタコービィチ「交響曲第5番ニ短調」の3曲。ピアノは今川映美子。

開演に先立って(社)日本演奏連名の伊藤京子代表が「現在のような大震災の影響下でコンサートなど開くのは不謹慎だとの批判もあるが、私たち音楽家に出来ることは音楽しかない。被災者のご冥福を祈りつつ、演奏会を開くこととした。ロビーに義援金の募金箱を置くのでご協力願いたい」と挨拶。オーケストラ楽団員、観客全員で地震災害死亡者に黙祷を捧げた。そして、小泉のタクトが振り下ろされた。

ベートーベンの付随音楽「エグモント」序曲というと、戦争直後、建物の廃墟前でチェルビダッケがベルリン・フィルを振った狂気迫る映像を想い出す。短い曲だがベートーベンらしい力強い推進力を感じさせる音楽だ。

ところで、いつもは1階席後方で聴くのが常だが、今回は2階右翼席で下を見下ろす形で観て聴いたため、初めての発見があった。それは小泉和裕の指揮法の特徴だ。彼は足を固定して指揮をする。足に根が生えたように床に密着させ、膝から上で指揮をする。その代わり両腕の振りは雄弁だ。団員には指示が分かり易いのではないか。

グリーグのピアノ協奏曲は生で何度か聴いたことがあるが、ピアニストの今川映美子はやや優等生的な感じがする。ピアノに集中するのはいいが、ずっと下を向いたままで、いわゆる”華”がない。もっとアピールしてもいいのではないか。ただ、第2楽章「アダージョ」は聴かせた。

休憩後はメインのショスタコービィチだが、指揮台で小泉和裕がマイクを取り、「今回の地震で被災し死亡された方々のご冥福を祈る。この第5番はベートーベンの第5番”運命”と同じように”苦悩から歓喜へ”というテーマが表されている。この会場から被災地に音楽は届かないかも知れないが、心を込めて被災地に届けるつもりで精一杯演奏したい」と語り、会場の喝采を浴び、オケに対峙して第1楽章に入った。入魂の演奏といったらいいのか。

小泉和裕の指揮ぶりはカラヤンの指揮を想像させる。彼が第3回カラヤン国際指揮者コンクールに第1位入賞したことと無関係ではないような気がする。もちろんカラヤンは目を瞑ってゆったりと構え、包み込むような指揮をするのに対し、小泉はキレはあるが大振りであるので、違うと言えば違うのだが、一瞬一瞬の構えがカラヤンそっくりなのだ。

帰りがけにロビーに設置された募金箱に、ささやかながら募金をさせてもらった。今日の演奏家たちの想いが、それを聴くために会場に集った観客の想いが被災地に届けばいい、と思う。





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クラシック・コンサート再開相次ぐ~今夕、予定通り新日本フィル演奏会決行

2011年03月24日 06時59分55秒 | 日記
24日(木)。今朝の日経によると公演キャンセルが相次いだ中で、読売日本交響楽団は19,20日の下野竜也指揮の演奏会から活動を再開し、会場に募金箱を置いたほか、チケットの売り上げからも100万円を寄付したという。今夕は小泉和裕指揮新日本フィルの演奏会が予定通り東京芸術劇場で決行される。これまで3月だけで7回キャンセルになってしまったが、やっと生の演奏会を聴くことができる。多分、東日本大地震の被災者義援金募金箱が設置されるだろう。趣旨に賛同したい。演奏会の様子はブログで報告する。

昨日、定期会員になっている東京交響楽団から1通の封書が届いた。26日(土)の「第587回定期演奏会の出演者・曲目変更のお知らせ」である。それによると「当日の指揮者で東響の音楽監督ユベール・スダーンとピアニストのアレクサンダー・ガブリリュクが、震災にともなう渡航自粛勧告により来日不能になった。急きょ、指揮者を小林研一郎に変え曲目も変更して開催したい」となっている。

当初予定されていたプログラムは、ベルリオーズの「テ・デウム」をメインに、リスト「オルフェウス」、フランク「交響変奏曲」だったが、モーツアルト「レクイエム」、ベートーベン「交響曲第3番”英雄”」に変更される。「レクイエム」は、ソプラノ:森麻季、メゾ・ソプラノ:竹本節子、テノール:福井敬、バリトン:三原剛と、いずれも日本の音楽界では最高レベルの歌手陣がソリストを務める。

演奏曲目といい、演奏家といい、今回の公演の趣旨に最も相応しい選択だと思う。「お知らせ」には「キャンセル・払い戻しの希望者は申し出てほしい」旨が書かれていた。しかし、キャンセルする人がいるとは思えない。せいぜい「小林研一郎がしつこくて嫌いだ」と思っている人ぐらいだろう。モーツアルトが聴けるのだ!これ以上何を望むというのか?!

それにしても「渡航自粛勧告」があったから来日しないアーティストって、ちょっと情けないかなと思う。福島の原発問題で不安な気持ちはわからないではないが、東京で公演するのだ。それほど日本は海外から恐がられているのか?!本当は、来日して復興支援コンサートの形で公演してほしかった。

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モーツアルト:ミサ曲ハ長調K.317「戴冠ミサ」~232年前の今日作曲

2011年03月23日 21時00分04秒 | 日記
23日(水)。今から232年前の1779年3月23日、モーツアルトは彼の生まれたザルツブルグでミサ曲ハ長調「戴冠ミサ」を完成した。ザルツブルグ大聖堂で行われた復活祭の式典のために作曲されたと考えられている。この曲は「大規模でシンフォニックな性格が際立っているほか、優美な声楽の旋律線、柔軟にして自在なハーモニーが特色となっている」とCDの解説などには書かれている。キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトス、アニュス・デイから成っている。

ひとことで言う。これはオペラだ!宗教の儀式のために作曲されたにもかかわらず、あまりにも美しすぎる!!最初から最後までまるでオペラのアリアを聴いているような印象が否めない。ミサ曲は「ミサ典礼文」にしたがって作曲家は作曲するので、歌詞は共通だが、モーツアルトが作曲するとどうしてこうも美しくなってしまうのか!?

いまラファエル・クーべリック指揮バイエルン放送交響楽団、エディット・マティス(ソプラノ)他によるCDで聴いている。演奏は素晴らしい。ただ率直に言うと、当時ザルツブルグ大聖堂でモーツアルトの指揮でこの曲を聴いた人が本当に羨ましい!


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音楽の出番を待つ~指揮者・山下一史の被災体験から

2011年03月22日 21時41分38秒 | 日記
22日(火)。今日の日経朝刊「文化面」に仙台フィル正指揮者・山下一史の投稿「音楽の出番を待つ」が載った。彼は1961年広島生まれ、桐朋学園大卒、ベルリンでカラヤンに師事。86年ニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで優勝した経歴をもつ。

11日当日は午後7時からの仙台フィルの演奏会があるため、その最終リハーサルを開始しようとした14分前に地震にあったという。ステージ・マネージャーの話では、ホールにあったピアノはストッパーが掛かっていたにもかかわらず大きく動き、舞台から落ちそうになるのを必死に止めたということだ。電話は繋がらずホテルで不安な時間をすごしていた中、全国各地の友人からのメールに本当に励まされたという。

仙台フィルの演奏会は6月まで中止になったという。しかし彼は書く「震災で受けた大きく深い傷が少しでも回復する兆しが見え、人々から求められる時が来るまで待つべきだと思っている」と。そして「音楽の出番は必ず来る。その時仙台フィルと地元の結びつきは、精神的な面でも今より一層強固なものになっているだろう。その日が1日も早く訪れることを心より願っている」と。

仙台フィルに限らず、地方(在京も)のオーケストラは行政の補助金カット等により経営的に非常に厳しい立場に置かれている。そうした中での被災である。楽団員一人一人がまず自らの生活基盤を立て直して練習に取り組まなければならないだろう。それは並大抵のことではない。一人の音楽ファンとして仙台フィルの一日も早い再起を願わずにいられない。
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チケット売り切れ?!~ラ・フォール・ジュルネ・オ・ジャポン

2011年03月21日 20時16分59秒 | 日記
21日(月・春分の日)その2.雨の中、ラ・フォール・ジュルネ・オ・ジャポンのチケットを買いに再び渋谷の”チケットぴあ”に行った。目標は4公演追加。しかし、手に入ったのは2公演のみ。残り2公演は「ぴあでの取り扱いは終了しました」という。あとは4月2日の一般発売に賭けるしかない。こうなったら根性だ!

時間がいっぱいあるので「タワーレコード」に行ってみた。CD棚を端からクルージングしていくと「MARTHA ARGERICH AND FRIENDS LIVE FROM LUGANO 2010」の文字が目に入った。ピアニスト:マルタ・アルゲリッチは最近、室内楽に重点を移し、ルガーノで気の合った仲間たちと演奏会を開いている。その最新の3枚組ライブCDだ。

収録曲を見るとシューマンの「バイオリン・ソナタ」「アダージョとアレグロ」、ショパンの「ピアノ協奏曲第1番」、リストの前奏曲、コルンドルトのピアノ五重奏曲などが入っている。迷うことなく購入した。すでにCDは4,000枚持っているのだから、もう買う必要はない、と思うのだが、つい買ってしまう。病気だ。

家に帰ってさっそく聴いてみた。まだ1枚しか聴いていないが、アルゲリッチは健在だ。ショパンの協奏曲なんていったい何回録音しているのだろう?指揮者も違うし、オーケストラも違う。スタジオ録音かライブ録音かも違う。かなりの種類のCDを持っているが、CDはCDだ。彼女の本当の良さは生演奏を聴かなければわからない。とは分かっているものの買ってしまう。やっぱり病気だ。




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シンディ・ローパーも、野田秀樹も、市川団十郎も、公演決行!

2011年03月21日 10時11分53秒 | 日記
21日(月・春分の日)。今朝の朝日「文化面」に「シンディ・ローパー来日公演で募金」の記事が載った。来日を中止するアーティストが相次ぐ中で、シンディは予定通り3日間のコンサートを決行した。本人の希望でロビーには募金箱が設けられた。記者のインタビューに「私を迎えている日本に背を向けて帰るなんて考えられなかった」と心情を語っている。募金に応じた人は「気持ちは落ち込んでいたけれど、圧倒的な歌声に前向きな力をもらえた」と語っている。

同じ「文化面」に劇作家・演出家の野田秀樹が、地震発生で休演した「南へ」の公演を5日ぶりに再開したという記事が載っていた。「音楽や美術や演劇が不自由になった時代がどれだけ人間にとって不幸な時代であったか。劇場で守るココロというのは、人間の営みに欠かせない。日常の営みを消してはならないように、劇場の灯も消してはいけない」と語り、この日のチケット代をすべて義援金とすることを伝えた。

一方、今朝の日経のコラム「景気指標」には関口編集委員が「自粛ムードを断ち切ろう」というテーマで、歌舞伎座が銀座の新橋演舞場で19日から公演を再開したことを伝えている。役者の市川団十郎の「批判もあるだろうが、縮む心を広げるつもりで舞台に立ちたい」という決意を紹介している。

大震災から10日。被災地の皆さんの心情をわかろうなどと思うのは不遜だろう。「遠くで安穏と暮らしているお前に何が分かるか!」と一喝されるのが落ちだ。被災地の皆さんの心に寄り添いながらも、そろそろ自粛ムードから抜け出すことを考えてもいいのではないか。気持ちが暗くなる一方では何の展望も見えない。

いまマーラーの交響曲第2番「復活」を聴きながらこれを書いている。オットー・クレンペラー指揮バイエルン放送管弦楽団・同合唱団、ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)による演奏。第5楽章は「クロプシュトックの賛歌”復活”に従って」と題された女声と合唱による楽章である。その一節にある。

「生まれ出たものは滅びなければならぬ、

滅びたものは蘇らなければならぬ、

おののくことを止めよ! 用意せよ!

生きるための用意をせよ!









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健康セミナーに行ってきました~渋谷のクラシック喫茶「ライオン」にも

2011年03月20日 19時57分59秒 | 日記
20日(日)。誘われて渋谷で開催の健康セミナーに行ってきた。普段はあまり栄養とかカロリーとか気にしないで食物を取っているが、ビタミンBをいかに効率的に摂取したらよいか等を、講師がおもしろおかしく解説してくれた。驚いたのは若い人たちが圧倒的に多かったということだ。誘ってくれた知人によると、今の若者は知識欲旺盛な企業家を目指すグループ、健康志向が強いグループ、先の見通しのつかない元気のないグループに分かれるのではないか、という。そうだろうと思う。周りを見渡してみるとその通りだからだ。

帰りに渋谷グルメ街の自然食品レストラン「さんるーむ」で食事をして、クラシック喫茶「ライオン」でコーヒーを飲んだ。ライオンに行ったのは今年初めて。元の職場で経理責任者をしていた10年位前、3月から5月にかけての決算期には日曜日というとよく通ったものだ。毎日毎日ものすごいストレスを抱えていた。ただ、椅子に座って誰かがリクエストした曲をひたすら聴いて帰ってきた。それだけで救われた。何とかなる・・・。

ブーニンの弾くバッハが終わり「さあ帰ろうか」と立とうとしたら、モーツアルトのピアノ協奏曲第23番K488のリクエストがかかった。「ちょっと待って」「そうだね、これを聴き終わったら帰ろう」。エリック・ハイドシェックのピアノ、バンデルノート指揮パリ音楽院管弦楽団による演奏。このCDは持っている。第1楽章のカデンツァが変わっている。音楽の中で一番好きな曲は?と聴かれたら、この曲を挙げる。

帰りがけに渋谷109の2階にある「チケットぴあ」で5月3~5日に東京国際フォーラムで開かれるラ・フォール・ジュルネ・オ・ジャポンのコンサート・チケットを仕入れてきた。しめて13公演。あと2~3公演追加するつもりだ。昨年は17公演、その前年は13公演だった。今年の連休も体力勝負になりそうだ。






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グルック「タウリスのイフィゲニア」を観る~METオペラ・ライブビューイング

2011年03月19日 18時33分20秒 | 日記
19日(土)その2。 新宿ピカデリーで映画METオペラ・ライブビューイング:グルックの歌劇「タウリスのイフィゲニア」を観た。この曲はギリシア悲劇の運命の姉弟の物語で、イフィゲニア(姉)をソプラノのスーザン・グラハム、オレスト(弟)をテノール、あのプラシド・ドミンゴが歌った。開演前にメトロポリタン歌劇場のピーター・ゲルプ支配人が舞台に現れ「今日主演のグラハムとドミンゴは風邪を引いてベストではないが、歌う。観客の皆さんの咳が歌手に移って咳き込まない事を祈ります」とユーモア交えてあいさつした。こういうところはさすがである。

この映画は、実際に歌劇場で上演したオペラを録画したものだが、幕間に歌手のインタビューをして、それも上映するといった面白い企画である。とくにソプラノのグラハムは歌っているときは、風邪を引いていることなど微塵も感じさせない素晴らしい歌唱力で観客を圧倒していた。第2幕が終わりインタビュアーのナタリー・デセイが彼女にインタビューすると、だみ声で答えていた。そして、「実は、衣装係から、いざとなった時のためにこれを胸にしまっておくように言われたのよ」と言ってハンカチを胸元から取り出した。インタビューが終わるとさかんに咳き込んでいた。休憩後第3幕、4幕と歌い続けた。一流の歌手はこうでなければならないのだろう。風邪を引こうが多少熱があろうが舞台に立って歌う。それがプロの歌手だ。終演後は言うまでもなくスタンディング・オベーションである。

ところで先のプログで宇宿允人が指揮したグルックの歌劇「タウリスのイフィゲーニア」序曲と書いたが、「アウリスのイフィゲーニア」序曲であることがわかった。今日の映画を観て、あの序曲が聴こえてこないので、初めて違う曲の序曲だということがわかった次第。グルックも紛らわしい曲を作ってくれたものだ。


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大地震、原発事故、システム障害、CM自粛、東京スカイツリー

2011年03月19日 17時43分11秒 | 日記
19日(土)。昨日は曜日の関係で給料日だったが、朝キャッシュカードで確認したら振り込まれていないことがわかった。幸い毎月の自動引き落としは来週以降なので3連休中は何とかなる。経理担当者は「誠に申し訳ない」と謝っていたが、謝る必要などさらさらない。悪いのはみずほ銀行だ。大きなシステム障害はこれで2回目だ。東日本大震災の影響でコンサートが中止になり数枚のチケットが払い戻されたので一息付ける(ほどでもないか)。

それにつけても福島で原発問題を引き起こした「東京電力」といい、今回のシステム障害を引き起こした「みずほ銀行」といい、わが社と同じ千代田区内幸町に本社がある。この地域は鬼門か?!

コンサートの中止といえば、今朝の朝日にミューザ川崎シンフォニーホールの案内広告が掲載された。内容は「先の地震によりホール天井仕上げ材等が落下する被害が発生したため、今後半年間程度の公演は中止といたします」というもの。同ホールのフランチャイズ・オーケストラである東京交響楽団の「名曲シリーズ」などは出来なくなる。あのホールは比較的新しいホールだったと思うが、それでもそんな被害が出たとは驚きだ。

ところで普段はニュース以外テレビは見ないのだが、たまに民放をつけると公共広告機構の「エーシー」というコマーシャルが流れている。これは今回の大地震の被災地に配慮してスポンサーがコマーシャルを控えているためらしい。テレビ局は流すべき広告が無く、やむを得ずACの公共広告を何回も流しているようだ。あまりにも多いため各テレビ局や制作元のACジャパンに「しつこい」などの抗議が殺到しているという。このため、ACは「エーシー」というメロディーを止めるようテレビ局に依頼したという。その点、新聞広告は静かでいい。関心のある広告だけ見ればいいのだから。

大地震から昨日で丸1週間経ったわけだが、大きく騒がれなかった建造物がある。東京スカイツリーだ。あれほどの大規模地震にもビクともしなかった。あの瞬間だって地上600メートルの所で作業をしていた人はいたはずだ。なのに、何の事故も無く建物に被害も無かったという。そのスカイツリーが18日、とうとう634メートルに達した!観光型の電波塔としては世界一ということだ。日本の技術力はやっぱりすごい!と改めて思う。日本にはこういう高い技術力があるのだから、福島の原発事故も今以上拡大しないうちに収めてほしい。

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あれもこれも中止~東北地方太平洋沖地震・福島原発事故を受けて

2011年03月18日 21時56分22秒 | 日記
18日(金)。昨日は夕方急きょE総務部長、S建設のS氏、F氏との仕事の打ち合わせが入り、ついでに飲み会に流れてしまったため、開設以来初めてブログを書かなかった。また飲みすぎて、帰りに反対方向の電車に乗ってしまったり支離滅裂だったためだ。猛省。まあ、1ヶ月以上連続して書いてこられたから善しとしようか。

4月2日(土)に狭山で父の7回忌の法要をやる予定だったが、計画停電が長引きそう、西武線が途中までしか回復していない、ガソリンが入手困難である、等々の理由で中止することにした。今夜、親戚に片っ端から中止の電話を入れた。いずれ落ち着いたら規模を縮小してやるつもりだ。

今日午前11時半から(財)日本新聞教育文化財団の監事会があり出席した。平成10年の財団設立以来、上智大学の春原名誉教授とともに監事を務めてきたが、今日で最後の監査を行い、お役ゴメンとなった。財団は3月1日付で(社)日本新聞協会に吸収される形で合併したため、財団としての最後の決算に基づく監査をしたものだ。協会在籍中に就任し今の会社に移ってからも続けて13年間も監査してきたことになる。そう思うと感慨深いものがある。

帰りに有楽町の交通会館内にあるCNプレイガイドに行って19日(土)に公演予定だったチョン・ミュンフン指揮チェコ・フィルのコンサート・チケットの払い戻しをしてきた。あと5回分残っている。ああ、メンドクサ!

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