人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

アルビノーニか、バッハか、はたまた別の曲か?~映画「ソフィアの夜明け」を観る

2011年03月28日 20時13分49秒 | 日記
28日(月)その2.最近観た映画から。飯田橋ギンレイホールでブルガリア映画「ソフィアの夜明け」を観た。物語は、歴史的背景からトルコに反感が根強いブルガリアを舞台にして、孤独な青年芸術家がトルコ人少女と出会い、希望をつなごうとするが、少女の両親によって結果的には引き裂かれてしまうといったものだ。

物語の最後の方で、少女を失った青年が夜明けの大通りを歩くシーンがあるが、そこに悲しげな音楽がピアノ・ソロで流れてくる。直感で「バロック音楽」と思ったが、さて、アルビノーニのオーボエ協奏曲のようでもあるし、マルチェルロのオーボエ協奏曲のようでもあるし、でもピアノのソロだし、違うかな・・・・と映画が終わるまで分からなかった。最後にタイトルロールが流れ、配役の次に映画の中で流された音楽が紹介された。それを見て「えっ、まさか?!」と思った。そこには「Concert BWV974」とあった。BWVとはバッハ作品番号のことである。つまりバッハが作曲した協奏曲ということである。

どうしても納得できないので、家に帰ってアルビノーニ、マルチェルロ、バッハのCDを引っ張り出して聴いてみることにした。最初に思い当たる節のあるハインツ・ホリガーの演奏する「オーボエのための協奏曲集」をかけてみた。すると、マルチェルロのオーボエ協奏曲ニ短調「ベニスの愛」の第2楽章「アダージョ」と同じメロディーであることが分かった。なぜバッハの曲と紹介されたのかはCDブックレットの解説を見て納得した。「J.S.バッハはこの曲をハープシコードのためにアレンジしている(BWV974)」。バッハを演奏するのに当時はハープシコード、いまはピアノだ。これで納得した。映画はおもしろい。どんな音楽が使われているかを探求するのは楽しい。



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3年B組金八先生~ソーラン節の思い出

2011年03月28日 08時09分27秒 | 日記
28日(月)。夕べTBSで「3年B組金八先生ファイナル」が放映されたらしい。というのは見なかったから。新聞の番宣欄によると「32年にわたり教育現場の問題を浮き彫りにしてきた」ということだ。

「金八先生」といえば思い出すことがある。息子が小学校を卒業する時のことだから今から7年前になる。卒業式の後の謝恩会で保護者が2つのグループに分かれて、お世話になった先生方や子供たちのために”出しもの”を発表することになった。グループは主に専業主婦から成るグループとワーキング・マザーから成るグループに分かれ、前者はコーラスを歌い、後者はソーラン節を踊ることになった。

わが家は息子を小学校3年まで学童保育に預けて働いていた関係で、「歌なんておもしろくないから、いっしょに踊りましょう」と誘われてワーキング・マザー・グループに入った。実はその3年前の学童の卒室式の時にこの母親たちといっしょに「名探偵コナン」のテーマ音楽にのってパラパラを踊った経験がある。看護婦の衣装を着て踊ったのだが、母親たちからは「似合うね」と誉められた一方で、子供たちからはさんざんからかわれたものだ。

われわれの”出しもの”はソーラン節に決まった。ある人がテレビで「金八先生」を見ていると生徒たちがソーラン節を踊るシーンがあって、すごく感動した、ということだった。その人が録画した番組を見て参考にしながら、2月中旬から約1ヶ月、週1回程度、夜、近くの集会所に集まって練習した。メンバーは15~16人位だったと思うが、父親は私一人だった。「指をもっと伸ばすようにすると、キレイにみえるよ」「背筋を伸ばして!」「ちょっと、タイミングが遅れてるよ」などなど、いろいろ叱咤激励を受けながら何とか1ヶ月の練習に耐えた。というより、練習が楽しみだった。最後の仕上げの練習は小学校の体育館でやった。この日はオペラに行く予定だったが、練習を優先してチケット代をパーにした。当時はそれほどソーラン節に”賭けて”いた。

本番では衣装を揃えようということで、おそろいのはっぴを借りて、長い鉢巻を用意した。いよいよ本番では、最前列の真ん中で踊ったが、みな揃って踊れたと思う。残念ながら写真やビデオに撮ることができなかったが、先生方からは「カッコ良かったですよ」「感動しました」「いつ練習したんですか?」などなど賞賛の声を頂いた。

このときの母親たちとは卒業後も、親だけで”同窓会”をやったりカラオケに行ったりして、すごく楽しい時間を過ごした。子供たちが高校入試を迎えるころになると何となく余裕がなくなり、自然と集まる機会がなくなってしまったが、近所のスーパーなどで会うと「○○ちゃんはどうしてますか?」と子供の話題になる。彼女たちとは同じ時期に働きながら子供を育ててきた”戦友”だと思っている。朝夕、幼い子供を自転車に乗せて保育園に向かう母親などを見ると、「がんばれ!今が一番大変だけど、いつかは報われるよ!!」と心の中で応援している。

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