6日(日)銀座のサンミ高松・本店で和食ランチのコースを取って(とても美味しかった)、7丁目店に移動して中国生まれサイ・イエングアンのコロラチューラ・ソプラノを聴いた。娘がこのレストランでウエブ・デザイン作りのアルバイトをしている関係で声をかけてもらったものだ。このレストランの企画によるコンサート付きの食事会で今回で36回目を迎えるという。裏には関係者の大変なご苦労があると思うが、素晴らしい企画だ。同レストランの会長、社長の方針と思うが、是非今後も続けていただきたい。
会場はレストラン1階奥の宴会場で、椅子を約200席ほど所狭しと並べて、舞台中央にグランドピアノを構えるセッティング。コンサートのチラシなどの写真は(特に女性の場合は)10年以上前のものを平気で使用する人が多いが、この人の場合は写真と目の前の本人が一致していた。それだけでも人柄がしのばれて好感が持てた。
最初に日本の歌「さくら貝の歌」「初恋」「宵待草」を続けて歌った。やはり中国人の歌う日本語という感覚は否めなかったが、心を込めた歌唱は好感が持てた。続いて中国語による「何日君再来」と地球環境保護キャンペーンソング「愛する小鳥よ」を歌った。これはもう十八番だ。そしてこれからが本番といった感じで、ベルディのオペラ「椿姫」から”ああ、そはかの人か”と「運命の力」から”神よ、安らぎを与えたまへ”の2曲を力強く、そして美しく歌い込んだ。
少し間を置いて、着ているドレスについて少しつたない日本語で解説してくれた。白い生地に墨で絵柄を描いたようなシンプルなドレスだが、実は紙で出来ているという。コシノ・ジュンコさんのデザインとのこと。もちろん裏から補強してあるので丸めて運べるしクリーニングにも出せる、とても軽いのでコンサートツアーには便利だと説明してくれた。
さて最後は、お待ちかねモーツアルトのオペラ「魔笛」から”夜の女王のアリア”である。彼女は22年間、世界のオペラ劇場でこの曲を歌ってきたというが、それは大変なことだ。夜の女王は舞台の高い所に登場し、あの難しいアリアを歌いながら地上に降りてくる。それだけでも恐いが、空調の風が吹いてきてゴンドラが揺れる、それはそれは恐い、ということを話してくれた。そしてコロラチューラ・ソプラノのための歌の代名詞のような、最高音に達するアリアを確かな技術の裏づけによって見事に歌い切った。会場は聴衆の熱気と拍手で満たされ、温度が何度か上がっていた。
熱烈な拍手に応えて「ユーライシャ」と「あかとんぼ」を歌ってくれた。今日のコンサートはサイ・イエングアンというソプラノ歌手の人柄がそのまま歌に出た素晴らしいものだった。ピアノの王銀鈴さんもヒロインをよく支えていた。とてもいい休日を過ごすことができた。
会場はレストラン1階奥の宴会場で、椅子を約200席ほど所狭しと並べて、舞台中央にグランドピアノを構えるセッティング。コンサートのチラシなどの写真は(特に女性の場合は)10年以上前のものを平気で使用する人が多いが、この人の場合は写真と目の前の本人が一致していた。それだけでも人柄がしのばれて好感が持てた。
最初に日本の歌「さくら貝の歌」「初恋」「宵待草」を続けて歌った。やはり中国人の歌う日本語という感覚は否めなかったが、心を込めた歌唱は好感が持てた。続いて中国語による「何日君再来」と地球環境保護キャンペーンソング「愛する小鳥よ」を歌った。これはもう十八番だ。そしてこれからが本番といった感じで、ベルディのオペラ「椿姫」から”ああ、そはかの人か”と「運命の力」から”神よ、安らぎを与えたまへ”の2曲を力強く、そして美しく歌い込んだ。
少し間を置いて、着ているドレスについて少しつたない日本語で解説してくれた。白い生地に墨で絵柄を描いたようなシンプルなドレスだが、実は紙で出来ているという。コシノ・ジュンコさんのデザインとのこと。もちろん裏から補強してあるので丸めて運べるしクリーニングにも出せる、とても軽いのでコンサートツアーには便利だと説明してくれた。
さて最後は、お待ちかねモーツアルトのオペラ「魔笛」から”夜の女王のアリア”である。彼女は22年間、世界のオペラ劇場でこの曲を歌ってきたというが、それは大変なことだ。夜の女王は舞台の高い所に登場し、あの難しいアリアを歌いながら地上に降りてくる。それだけでも恐いが、空調の風が吹いてきてゴンドラが揺れる、それはそれは恐い、ということを話してくれた。そしてコロラチューラ・ソプラノのための歌の代名詞のような、最高音に達するアリアを確かな技術の裏づけによって見事に歌い切った。会場は聴衆の熱気と拍手で満たされ、温度が何度か上がっていた。
熱烈な拍手に応えて「ユーライシャ」と「あかとんぼ」を歌ってくれた。今日のコンサートはサイ・イエングアンというソプラノ歌手の人柄がそのまま歌に出た素晴らしいものだった。ピアノの王銀鈴さんもヒロインをよく支えていた。とてもいい休日を過ごすことができた。