21日(土)。わが家に来てから今日で1999日目を迎え、感染が拡大する新型コロナウイルスへの対策をめぐり、米トランプ大統領は「戦時下の大統領との認識だ」、ドイツの「メルケル首相は「第二次世界大戦以来の最大の挑戦だ」、フランスのマクロン大統領は「我々は戦争状態にある」と述べるなど、「戦争」を引き合いに出す発言が各国首脳から相次いでいる というニュースを見て感想を述べるモコタロです
安倍首相は「東京五輪・パラリンピックを完全な形で実現する」という認識です
昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」を作りました 栗原はるみ先生のレシピで作り置きしておいた「旨み醤油」に鶏肉を漬けてから作りましたが、もう何度も作ったので美味しさが安定してきました
新日本フィルのホームページによると、音楽監督の上岡敏之氏は任期満了のため2020-2021シーズン(2020年9月~2021年8月)をもって退任することになったとのことです 同氏は2016年9月に音楽監督に就任したので満5年間勤めることになります 今後の方針としては、「2022年に創立50周年を迎えるにあたり、2021-2022シーズンは音楽監督を置かず、歴代の音楽監督やゆかりの指揮者と音楽活動を行う」としています 上岡氏は特異の指揮スタイルで楽しませてくれたので 退任は残念です それにしても 後任の人事が気になります
東京交響楽団のホームページによると、3月26日の第678回定期演奏会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、出演者を一部変更の上実施するとのことです 当初来日予定だった3人のソリスト(クリント・ファン・デア・リンデ、ザッカリー・ワイルダー、ドミニク・ヴェルナー)に代わり、アルト=布施奈緒子、テノール=櫻田亮、バリトン=加来徹が歌い、ソプラノの森麻季は予定通りとのことです 当初予定のされていたソリストも 代わりに歌うソリストも「バッハ・コレギウム・ジャパン」の常連メンバーなので大勢に影響はないと思います なお、横須賀芸術劇場少年少女合唱団は感染リスクを避け出演を断念、同合唱団が歌う予定だった箇所はソプラノ歌手陣が歌うことになったとのことです 聴く側としては、どんな形であれコンサートを実施してくれさえすれば良いのです
昨夕、上野の旧東京音楽学校奏楽堂で東京春祭参加公演、Trio Accord「ベートーヴェン『ピアノ三重奏曲全曲演奏会 Ⅱ 』」を聴きました
JR上野駅の「公園口」に出たのですが、何と改札がありません おかしいな?と思って壁の表示を見ると、「公演口は100メートル北へ移動しました」とあり、⇒(矢印)が書かれていました 「オレ、そんなこと聞いてねーし」と思いながら、通路を鶯谷方面に約100メートル歩くと、新しい改札口が現われました 新しい方が改札を出たところが広々としていて良いと思います 「もっと早くツイッターに上げてくれよな」とブツブツ言いながら旧奏楽堂に向かいました
最初にサーモグラフィー用のカメラの前を通って建物内に入り、両手をアルコール消毒して当日券売場でチケット(4,500円)を買い、ペラ1枚のプログラムを取って席に向かいました 自席は か列1番、左ブロック左端です 会場は前日よりも多く、6割くらいは入っている感じがします 主催者ではありませんが、何となく 入場者が増えて嬉しいです
プログラムはベートーヴェン①ピアノ三重奏曲 第2番 ト長調 作品1‐2 、②ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 作品11「街の歌」、③「仕立て屋カカドゥ」の主題による変奏曲とロンド 作品121a、④ピアノ三重奏曲 第6番 変ホ長調 作品70‐2です
「Trio Accord」のメンバーはヴァイオリン=白井圭、チェロ=門脇大樹、ピアノ=津田裕也の3人です
1曲目は「ピアノ三重奏曲 第2番 ト長調 作品1‐2」です ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が作品番号を付けた最初の曲である「作品1」は3つのピアノ三重奏曲から成りますが、この曲はそのうちの1曲です 作曲は1794~95年(24~25歳)と言われています 第1楽章「アダージョ~アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「ラルゴ・コン・エスプレッシオーネ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ」、第4楽章「フィナーレ:プレスト」の4楽章から成ります
この曲では、第2楽章における白井圭のヴァイオリンが美しく響きました 面白いと思ったのは、第4楽章「プレスト」です 冒頭から音楽が疾走しますが、まるでロッシーニ「ウィリアム・テル」序曲の行進曲のような曲想です 勇ましく溌剌としていて、若きベートーヴェンの意欲を感じました
2曲目は「ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 作品11『街の歌』」です この曲は元々クラリネット、チェロ、ピアノの三重奏のために1797年(27歳)に作曲されましたが、クラリネットの代わりにヴァイオリンで演奏されることが多くなっています 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「テーマ・コン・ヴァリアツィオー二:アレグレット」の3楽章から成ります この曲が『街の歌』という愛称で呼ばれているのは、主題と9つの変奏曲から成る第3楽章の「主題」が巷で人気のあったヨーゼフ・ヴァイクルのオペラのアリアから採られていることに由来します
第1楽章冒頭からベートーヴェン特有の力強さを感じさせる曲想です この曲の白眉は第2楽章「アダージョ」でしょう 冒頭、ピアノをバックに演奏される門脇大樹のチェロのソロが素晴らしい 次いで演奏される白井圭のヴァイオリン・ソロがまた素晴らしい こういう演奏を聴いていると、ベートーヴェンはやっぱりアダージョ楽章が一番良いな、と思います 第3楽章はベートーヴェン得意の変奏曲です。冒頭の津田裕也のピアノ・ソロが素晴らしい その後の変奏曲は変化に満ちた曲想で十分楽しめました
後半の1曲目は「『仕立て屋カカドゥ』の主題による変奏曲とロンド 作品121a」です この曲は1824年(54歳)にウィーンで出版されました 「主題」は当時ウィーンで人気のあったヴェンツェル・ミュラーのオペラのアリア「私は仕立て屋カカドゥ」から採られています
冒頭は荘重な序奏で始まりますが、ミステリアスな雰囲気の曲想は『仕立て屋カカドゥ』と言うよりは『殺し屋カカドゥ』といった感じです それもつかの間で、『仕立て屋カカドゥ』に相応しい明るい曲想に転じます これも10の変奏曲ですが、十分楽しめました
最後の曲は「ピアノ三重奏曲 第6番 変ホ長調 作品70‐2」です この曲は1808年(38歳)に作曲された作品70の2つのピアノ三重奏曲のうちの一つです 第1楽章「ポーコ・ソステヌート~アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「アレグレット・マ・ノン・トロッポ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ」の4楽章から成ります
この曲は交響曲第5番”運命”と第6番”田園”が作曲された充実した年に作られた作品ですが、どうもつかみどころのない曲想です ただ、第3楽章でヴァイオリンが奏でるメロディーは親しみがあり、どこかで聴いたことがあるように思います また、第4楽章フィナーレは推進力に満ちた音楽で、ベートーヴェンらしさを感じました
この曲が終わった時点で2時間を経過していたためか、アンコールはありませんでした アンコールよりも3日目の最終公演に備える方がベターだと思います
今日は、昨日よりも多くの人が聴きに来ることを祈っています