レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

レアキャラのいる二月の「新年会」

2024-02-21 06:39:56 | 日記
こんにちは/こんばんは。

まだ二月の半ばですが、このところレイキャビク界隈では春の気配が感じられるようになりました。気温もプラスに転じてきていますし、なごり雪も消えつつあります。「なごり雪」- いいですね。懐かしい。




清涼感アップ用ピック1
Myndin er eftir Yanshu_Lee@unsplash_com


もちろんこのまま春になるわけはなく、もう一度や二度のドカ雪はあるでしょう。「三寒四温」のアイスランド版です。

余談ですが、現在使用中のMacOS、「さんかんしおん」と打ち込んでもすっと正しい漢字が出てきません。最近ちょっと感じていたのですが、日本語変換がちょっとトロいかも...

まず、マグマが流れ込んで大騒ぎとなったグリンダビク周辺ですが、火山活動(というかマグマ活動)は一応収束しています。温水供給パイプが溶岩に飲み込まれ、ケフラビクなど広範な地域で、基本となる暖房機能が麻痺してしまったのですが、復旧作業に従事した人たちの、文字通りの献身的な働きにより五日後に回復しました。JAL機の脱出劇ではないですが、ここでも「奇跡」という言葉がメディアに散見しました。

溶岩が目の前に迫った、人気スパのブルーラグーン。マグマが噴出する直前まで利用客がいたそうですが、異変の兆候が現れて緊急避難を試みたそうです。確か18分後には全員が退避し、その20分後くらいにマグマが流出したとか。ここでもJAL機の脱出を思い起こしてしまいます。

これまで火山活動に振り回されて、断続的に休業を繰り返してきたブルーラグーンですが、今は営業再開。かなりの数のツーリストが訪れ、冷えた溶岩を見て喜んでいるそうです。ブルーラグーンの経営者はそれを見て喜んでいることでしょう。(*^^*)

ちなみに「冷えた」というのは「真っ赤に溶けてはいない」という意味で、実際にはまだまだ100度以上の岩がゴロゴロしているとのこと。いらっしゃる方がありましたら油断されませんように。




清涼感アップ用ピック2
Myndin er eftir Olafur_Johannesson@unsplash_com


さて、2023年のアイスランドへの外国からの観光客数は220万人となった、と報じられていました。前年度より31%増。コロナからの回復は順調に進んでいる印象を受けます。

私はあまり観光客の皆さんが出向くような場所に出向くことがありませんので、直接その回復ぶりを目撃するチャンスはなかったのですが、先週ちょっと違った流れでコロナ後の回復を体感しました。

それは在アイスランドの邦人の皆さんの「新年会」です。実際には2月の17日でしたので、「新年会」というのはちょっと「遅すぎー!」という声も聞かれました。私は別に「新年」にこだわらないでフツーに「春の集い」でいいじゃないかと考えてます。

実は、そういう日本人の皆さんの集まりに参加するのは「何年ぶりかいな?」というのがワタシだったのです。

2016年に邦人家庭の子供たちのための「日本語教室」を引退して以来、あまり邦人の方々とのお付き合いなしでやってきました。前にも書いたことがありますが、東日本大震災の後、こちらの邦人の方々と様々なチャリティーイベントのようなものを開催したり、他のイベントに出向いてP Rするようなことをする時期がありました。

その結果、なんだかアイスランドのJapanese townに住んでいるかのような気がしてきてしまい、どっかで区切りを付けようと考えたのです。そして少し距離を置いたのですが、一旦離れてしまうと、それっきりになってしまうものなのです。(^-^;

そのうちにコロナが来て、人との繋がりはさらに断絶。コロナが去っても、そういう「断絶状態」に慣れてしまっていて、そのままが続いてきてしまっていました。何しろ最後に日本の人と「群れた」のは22年の11月の映画のロケの時。エキストラで集まった人たちと半日を共に過ごした時ですね。

「準」高齢者と映画のエキストラあれこれ

「準」高齢者と映画のエキストラあれこれ その2




持ち寄りの手料理 これは準備段階の写真 実際はこの五倍くらいの品数
Pic by Me



これは私の冷やし中華
Pic by Me


ホント言うと、そのロケの以前にも日本人の人と会ってはいませんでしたし(コロナの故でもあります)、ロケの後でも日本人との行き来はなかったので、ロケ自体がポツンとした「群れる機会」だったと思います。

そのように引き篭もり化していたワタシ。今回の新年会もパスするつもりでいたのですが、かつて活動を共にしていた美熟女のAさんが「トーマさんは来ないの?」と尋ねてきたので、「じゃあ、行く」となったのでした。色仕掛けに完敗。

そして当日の土曜日の昼過ぎ。会場はネス教会という近所の教会。私が2015年まで十年間居候していたところです。私は準備のお手伝いを志願していたので、早めに到着。

すると、たまたま同じく美熟女の大丸さんが二人の若い女子を引き連れて到着したところ。私を見とめると「わーい」と手を振ってくれ「トーマさんがこういう会に来るの、けっこう『レアキャラ』ですよね?」

「大自然とカラフルな街」大丸本 Review


「レアキャラ」とは「引き篭もり」よりは耳触りがいい。ありがとうございます。やっぱ、いいなあ、日本人と会うのは。こういう会話は日本人じゃないとムリだよ。

久しぶりの邦人の新年会。参加者の一品持ち寄りによる会食です。私はいつもこのような機会に作る鶏の冷肉を乗っけた冷やし中華。それに豚汁を大鍋一杯持参しました。作り慣れてるはずのものも、久しぶり過ぎてカンが鈍りました。




今回の会食風景 アングルがイマイチ
Pic by Me


よく集まりましたね。百人以上いたんじゃないかなあ。そのうち三十人くらいが子供。三十人くらいは学生と思しき若い世代。で、これらの子供さんと学生さん(らしき人)たちのほとんどは「見知らぬ人」たちでした。怖っ! 移り変わりは早い。

学生さんたちの中には、高校留学中の人が四人も含まれていましたし、大学の交換留学生も多数いましたので、「あー、Covidは終わったんだ」と実感した次第です。

本当に久しぶりに会った人も何人もいましたし、「見知らぬ人」と思っていたのが、この間まで日本語教室に通っていたティーンの成長した姿だったり、というのも何人かありましたね。

ああ、それから、在住邦人お方々のお子さんたちの「お子さんたち」も相当数参加していたみたいです。多くの二世はいわゆる「ハーフ」ですので、三世は「クォーター」と言うのかな?昨年の集いでもそうだったと聞いていますが、これは以前とは随分異なった点ですね。

会食とおしゃべり、子供たち用のゲームや大人用のイントロクイズなども準備されていて、二時間あまり楽しい時間でした。

正直言って、外国暮らしの日本人の人たちにとって、というかどこの国の人でも同じだと思うのですが、本国(同国)人の人たちとの付き合いというのはビミョーというか単純ではない部分があるものだろうと推察します。

距離の取り方というのでしょうかね?そういうことに関しては、また回を改めて書いてみたいと思います。以前にも書いたことがありますが、やはり年を経ると考え方が変わってくる面もあるようです。

ともあれ、年に一二度は直接皆と会って、お話しする機会を持つことは何の害にもなりませんし、結果、楽しいものであることがわかりました。諸準備をされた皆様には感謝いたします。お疲れ様でした。楽しかったですよ。(*^^*)


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki

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2 コメント

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Unknown (kuwa)
2024-02-21 11:54:54
新春のつどい!いいですね。鶏肉乗っけ冷やし中華ってどんな感じなんでしょう。酢が強いのかな?テーブルの上の沢庵もどなたかの自作でしょうか。私の入っている国際サロンも毎年料理教室を開いて年末忘年会で披露してきました(来年再開予定です)。ブルーラグーンの話ビックリですね。行って見たいです。とは言え家族がコロナに罹って今は自宅休養中です。行ける日を楽しみにしています。
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ブログ当事者 (Toshiki Toma)
2024-02-22 02:40:44
kuwaさん、コメントありがとうございます。

冷やし中華は普通の冷やし中華で、タレは醤油と出汁、お酢、砂糖の伝統的なやつです。そこに茹で鶏肉の冷肉をごまだれでトッピングしたものです。

沢庵はおそらく出来合いのものです。売ってるんです、一本まるまるのやつを。(*^^*)

ご家族の皆さん、早く元気になられますように。またNotheren light hotelをごひいきになさってください。
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