レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

やれやれ AIとどのように付き合いますか?

2024-03-16 21:23:31 | 日記
こんにちは/こんばんは。

ちょっと遅れてるな、と思っているうちに更新が一回分飛んでしまいました。今回は正直、忙しかったためです。たまにですがこういう時期があります。

今年は3月31日が復活祭(paskarパスカー)というキリスト教の大きな祭日になり、これは復活祭としてはかなり早い日付です。それにつれてということはないでしょうが、二月の下旬から早くもかなり暖かくなってきていました。

三月の初めから、私はすでにシャツ類は長袖を引っ込め、半袖を使っています。ダウンも半分引っ込め(すべてユニクロ)、少し薄めのコートを補充しました。「パスカーには雪が降る」という都市伝説がありますので、もう一回くらいは雪が降るとは思いますが、気温的にはこのまま「春〜!」となって欲しいものです。




清涼感アップ等ピック1
Myndin er eftir Ludovic_charlet@unsplash_com


さて、最近頻繁に耳にするAI論議。皆さんは意見をお持ちでしょうか?私自身は意見を持つほど内容を理解できていません。せいぜいFake動画をどうやって見分けんのかい?のレベルです。

ですが、別の方面でAIが身近な部分で相当な影響を持ち始めていることに、最近ようやく気が付かされました。

私の教会には -という言い方をついついしてしまうのですが、私が教会を所有しているわけではないので、「私が集会を持っている教会には」というのが正しい言い方です- 英語が得意でない人もかなりいます。

英語での集会で、お話しの最中にずっとスマホを差し向けている男性がいるのに気が付きました。録音していて、後で聞き直すためと思ったのですが、訊いてみると「その場でGoogle translationで翻訳して話しに着いていこうとしてます」

「それでどのくらい理解できるの?」「まあ、30〜40%くらいかなと」なるほど。そういえばGooglePixelとかサムソンS24とかのスマホでも、同時翻訳を盛んにPRしてるか。でも、教会では話者との距離もあるし、音を拾うのが難しいのでは?という気もしますが。

こういう機能は日進月歩ですからね。一年間でチョーゼツ進歩をしているかもしれません。そこでマイiPhoneのGoogle translationを開き、英語で話してみてきちんとした日本語訳が出てくるかやってみました。

ちゃんと翻訳されます。ついでに日本語から英語のパターンもテスト。今、ちょうどANNのニュースをネットで見ていて、北陸新幹線開通(おめでとうございます!)を伝えているのですが、インタビューをちょっと拾って翻訳してみました。ちゃんと翻訳してる。すごい。




ニュースからのスマホ翻訳の例
Pic by me


問題があるとしたら、スマホ自体が、ネット上での日本語を、肉声の日本語ほどスムースに認識してないのかなあ?と思われる点がありますね。ニュースのナレータの声には反応しなかったりしてますから。

さらに言えば、言語間で翻訳の質は異なることがあるでしょう。例えば、「英語ーウクライナ語」とか「英語ーペルシャ語」とかでは、「英語ー日本語」のクオリティとは異なる可能性が十分あります。

何年か前の経験では、日本語と英語のように文法の根底が異なる言語間では、翻訳が滑稽なものになってしまっていました。今はかなり矯正されてきたみたいですね。他の言語はどうなのでしょうか?

こうなってくると、これは私の担当している英語礼拝なんかでも、使える可能性が出てきます。スマホの前に小さなスピーカーを置いて、きちんと音が拾えるようにして、スカホ担当の人が定期的に翻訳転換する作業を手作業で行い(今現在はオート変換はないと理解しています)、それをラインで繋げたディスプレイに流す。

これができれば、かなり劇的な進歩。頭の中のフローチャートでは可能、か?実際にはそうきれいにはいかないかもしれませんが、やってみる価値はあるようです。この夏の実験課題。




清涼感アップ用ピック2
Myndin er eftir Gemma_evans@unsplash_com


ところで、これは「音声入力」という観点からのAI翻訳ですが、テキスト入力でも翻訳の質は上がってきていますね。この点は、以前から認識はしていたのですが、かなりマジで使えるレベルになってきている、と改めて実感しました。

ただ、この点に関しては、私の意見は「英語ーアイスランド語」間に限られています。「英語ーアイスランド語」間の翻訳を実際に必要とする頻度が高いものなので。

例えば、アイスランド語で書いたエッセイとかお話しを英語に翻訳できたらいいなあ、という機会がありました。何年か前までは、これをGoogle translationで翻訳しようとしても、なかなかスッと使える代物は出てきませんでした。

それが今では、少しの手直しをするゆとりさえあれば、十分に使える翻訳が出てきます。これはこれで、相当重宝するテクノロジーの進歩。

しかし同時に、ここに誘惑があります。 たとえば、Facebook に何かを書こうとするとき、私はいつも自分でアイスランド語でテキストを作成します。 自分が使っている単語がわからない場合は、オンライン辞書で調べます。 文法的な点がわからない場合は、ネットで調べます。 こうして私は少しずつではありますが、アイスランド語を進歩させています。

でも、最初から英語で文章を書いたり、日本語で書いてAI翻訳でアイスランド語に訳したりすることはできます。 「料理のレシピ」を書きたい場合など、場合によってはこちらの方がずっと簡単かもしれません。 (アイスランド語で「レシピ」を書くのはとても複雑です)

でもそうしちゃうと、進歩がないですねえ。




関係ないけど嬉しいピック 教会のキッチンのサボテンの花
Pic by me

だから、これは両刃の剣ということですね。言葉を学ぶ必要などなく、とにかく一定の内容の事柄を相手に伝える必要がある場合には、非常な助けとなることでしょう。ですが、ある言葉を習得する過程や環境にある人の場合には、これは「安直な逃げ道」たりえます。

あなたがそういう環境にあるとして、AI翻訳を「使いますか〜?使いませんか〜?決めるのはあなた次第です」ということになりますね。

私は使わないようにしていますが、でも使いたいんだよねー、時間のない時なんか。それに「限定適用法」もあります。何かを書いて、あまり自信がない時、それをAI翻訳と比較してみるとか。あるいはそれを日本語に翻訳してみて、意味が通じているか確かめるとか。

これは、私も時々やっています。怖いのは、それが「時々」ではなくて「常時」になること。麻薬か!?

まあ、テクノロジーの進歩は拒否できるものではないことは歴史が示しています。ならば、どのように取り入れていくか、どのように付き合っていくかを建設的に考える方がクレバーでしょうね。

最後にクイズです。今回のブログ、ふたつのパラグラフは、私が英語で書いたものをGoogle translationで日本語に訳したものを「そのまま」使っています。どのパラグラフかわかりますか?(*^^*)


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki

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3 コメント

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ブログ当事者 (Toshiki Toma)
2024-03-22 05:29:52
Unkown さん、つきみさん、コメントありがとうございます。

AIって、便利な面とコワい面と両方ありますよね。AIを作るだけでなく、使う側の訓練というか、教育も大事なはずなんですけどね。

「翻訳クイズ」は次回に正解を明かしたいと思います。(*^^*) m(_ _)m
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Unknown (つきみ)
2024-03-17 21:48:54
2つのパラグラフ。。。何度も読み返してしまいました。Unknown さんの①に賛成一票。
もうひとつは ”英語での集会で~話に着いていこうとしています」”かな?
個人的には、子どものころからAIを使いこなしている人たちばかりになったらどんな社会になるんだろう、と心配でもありますが、使うのは必須ですね。職場では「使わないと取り残されるぞ!」と檄を飛ばされています。
返信する
Unknown (Unknown)
2024-03-17 21:14:30
2つのパラグラフ、難しいですね。【①最近ようやく気が付かされました。② こうして私は少しずつではありますが、アイスランド語を進歩させています】、どうでしょうか?間違っていたら大変申し訳ありません。実は私のGmailでもここ数ヶ月、英語のメールが勝手に和訳されていて、それが結果オーライで何とか意味が分かるのでありがたくも困っています。もし教会の実験が成功したらぜひ教えてください。緊急地震速報やローカルな避難勧告に使えそうですね。
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