キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

検閲反対!

2019年09月28日 | └─政治と社会

文化庁は「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金交付中止を撤回してください。

昨日の朝TVを見ていて、背筋がぞぞぞ・・とした補助金交付撤回のニュース。
「手続きの不備とか、書類の不備」的な話に持っていこうとしてるようでしたが、とてもおかしい。まだ、不見識な名古屋市長とかの一部の政治家がバカな発言をしてるだけなら、「誰がえらんだんだよ!」と文句言うこともできたけど、文化庁がこれでは・・・。

私の周りの人々、特に芸術や文化、学問の分野の人々が、続々と怒りの声をあげています。
そしてかなりの危機感を持っているみたい。
「もう取り返しのつかないところまで来てるんじゃないのか」と。


一般人でも、これはおかしいと思う話です。
明らかに近代社会のルールに反していますよね。
とりあえず、ネット署名には賛同してきました。上の画像で署名に飛べます。



おかしな政治。
おかしな社会。
今なら間に合うのか?
どこに向かうのか、わたしたちのニッポン。


政治学者の岡田憲治先生が今回のこの問題を短い文章でわかりやすく書いてくれています。
何が問題なのか、(とくに「別に問題なんじゃないの?」と思ってる方)ご一読ください。

文化庁は公然と憲法違反をやっている:社会の「真善美の価値評価」の舞台を守るのが近代国家の大原則(現代国際社会の常識)である。

増税後のポイント還元について

2019年09月27日 | └─政治と社会
10月から消費税が10%になります。
わたしはしごとでネットショップの運営やら、自社の販売システムのメンテナンスやらをやっているので、新しい税率への移行の準備に、神経ピリピリしています。
さらに軽減税率の食品も扱っているので、5%→8%になった数年前よりも、やることが多くてげんなり。


また、イチ消費者として考えると、増税前に買いだめなどはする気はないですが、今回の増税で始まる「キャッシュレスでポイント還元」については多少調べておかないとな。という気持ちです。


これまでもかなりキャッシュレスな生活をしてきていて、財布の現金は1週間たっても変化なし。なんてこともあるくらいです。

10数年間、クレジットカードでマイルをためているし、コンビニなどではだいたい「PASMO」(交通系プリペイドカード)で支払いますし。最近銀行のデビットカードも作りましたし、今話題のスマホ決済アプリも一応「ペイペイ」を使っています。

なので、これ以上決済方法を増やす気はないですが、「ポイント還元」ってなんなんだろう?どこで受けられるの?調べてたら、経済産業省のホームページに「ポイント還元MAP」がリンクされていました。

ポイント還元対象店舗検索MAP

これ見ると、対象店舗少ない!!

職場の近所のお店に行って話を聞きました。
「これ手続きめんどくさいんですよ。それに来年の6月までで期間も短いし、そもそもキャッシュレスやってないお店だと、めんどくさくてやんないんじゃないでしょうか?」という話でした。

そうなんだ・・・
中小規模のお店の救済策だと思うのですが、やっぱりめんどくさいよね・・・


「コンビニとか、大手のところでは、独自にポイント還元を始めるという話ですよ」
おお!
それなら、少し助かるかな。

さっき、ペイペイのホームページを見たら、10月~11月は「最大10%還元」を始めるらしいです。対象店舗で5%+ペイペイ独自で5% 
へー、なかなか太っ腹ですね。

ペイペイ使えるところなら2ヵ月間はペイペイにするかな。

paypayのページへ




ダイヤモンドの記事に面白い記事があったのでリンクします。
消費増税のポイント還元、混乱せずにしっかり得する3つの心得

たしかに、本はネット通販で買わずに実店舗でキャッシュレスで買うことを心がけよう。
(そんなに買わないけど)

自民党の憲法改正草案をよむ

2019年07月27日 | └─政治と社会
さて、選挙も終わって「改憲」の話題もにぎやかになってきてるので、今日はこれをプリントアウトしてみました。

帰りの電車の中ででもちゃんと全文読んでみたいと思います。
皆さん、もう読みました?
めんどくさくてなかなか全部読みませんよね?(え?私だけ?)

でも、ちらっとみてみたら、この前文ですでにドン引きですよ。
これ正気なんでしょうか。
でもちゃんと自民党のWEBサイトから引っ張ってきたやつだからフェイクじゃないはず。


いま自民党支持してる人にもいろんな理由あると思うのですけど、これ読んでも支持できるのかなぁ。
かなり引く内容です。
正直なところ、ちょっとびっくりした。
此処までとは思ってなかった・・・。

国旗国歌のところですでに挫折しそうになりましたが、近所のバーに寄ってお酒飲みながらなんとか読み終わりました。



さーっと読んだ印象では、語法の古いのを新しくしている部分は良いとして、また、「障害の有無で差別されない」とか「犯罪被害者を守る」という新規項目は評価できると思うが、
「国民」が主ではなくあくまでも主体は「国」。そして国民は国のために奉仕する役割。このような精神で貫かれていると感じます。(一応「主権在民」とは書いてあるけど)

これは通しちゃダメなやつだ。
分かってはいたけど、やっぱダメなやつだ。
「家族は助け合うべし」とか
「国旗国歌は重んずべし」とか
憲法で国民のこころの自由を縛ってどうするの?



ここでかんたんに手に入りますよ。

自民党草案⇒
https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/policy/130250_1.pdf



2000万円問題

2019年07月11日 | └─政治と社会


麻生さんが受け取らなかったことでなんだかないことになってしまった感のある金融庁のレポート、読みました。

非常にわかりやすくまっとうなことが書かれていて、これから老後を迎える国民の一人としては大いに参考にせねばという内容でした。

具体的にどう備えればよいかはなかなか難しい問題ですが、とりあえずできることから始めようと思って、これまで名前は聞いていたもののやってなかった、積立NISAとiDeCoを始めることにしました。

iDeCoに関してはおそ過ぎの感もありますが、やらないよりはやったほうがマシだろうと思って。



その手続きのため10数年ぶりに銀行の窓口へいきました。今は銀行も予約して行く時代なんですね。相談から入れると3回も行くことになってしまいました。住所変更とか凍結口座の解約、古いキャッシュカードを生体認証付きの最新版に変更したり、通帳不要の口座に切り替えたり。

貯金もそんなにないので、元気で働けるうちに少しずつちゃんと備えをしておかないと。
お金のプロに相談するのも大事なんだろうなーと思いました。



2018年4月27日 南北首脳会談

2018年04月28日 | └─政治と社会
歴史的な日になった。
韓国と北朝鮮のトップが板門店で会談し、朝鮮戦争の終結と朝鮮半島の非核化を明言。
これからにも注目したい。


韓国方面の友人たちはずっとその話題。
興奮するのもわかる。
わたしもかなりドキドキした。

でも日本はちょっと蚊帳の外ですね。
南北分断の原因を作ったある意味準当事者だとも思うんですが。
だから、かかわれないのかな?

韓国の大統領選と嫌韓

2017年05月12日 | └─政治と社会
予想通り、ムンジェイン氏が当選しましたね。
韓国の革新系は日本に厳しい姿勢をとるらしいので、日本人としてはちょっと残念ですが、ここのところの韓国の社会情勢を見ていれば、当然の結果でしょう。(でも、盧武鉉氏のとき、厳しかったかどうか記憶にない。保守の朴槿恵でも十分反日だった気が)

投票率は8割を超えたとか。在外投票も多かったとか。そういえば、SNSなどで見かける韓国の人たちも在外投票に行った写真をたくさん挙げていました。特に今回は若い人たち選挙に行ったんだろうと思います。パククネ前大統領罷免要求デモなどにも若い人多かった印象ですしね。
日本は直接選挙しないので、ちょっと比べにくいけど、投票率8割越えとかなさそうですね…。


さて、最近SNSを見ていると、【ネトウヨ】というんですか?やたらと韓国を攻撃する人たちがいて、気持ちが寒々としてしまいます。中国のことも攻撃する人がいますが、最近は大統領選挙があったし、慰安婦問題の合意を反故にするという話題もあるので、特に韓国への攻撃が目立ちます。
実は、私の直接の知り合いにもそういう人がいます。どう考えるかは自由ですし、自分の考えを表明するのも自由ですが、私は不愉快です。

国の体制を批判したり、抗議したり、あるいは外交について評価したりすることは必要です。
でも、「○○人はこうだ!」という論調で、攻撃を加えたり、嫌ったりするのは、理性的ではないし、何も良いことを生み出さないと思います。個人のレベルでは、常に隣人と相互に理解を深めて、交流していく事。これが国際社会では必須のことだし、日本のためにも不可欠なことだと思います。嫌ってケンカばかりする先に待っている未来は、恐ろしいものしか考えられません。



私は、来週韓国歌手のコンサートに行って、韓国の人たちと交流しますよ。イスンファンはパククネ批判も目立ってやってた人だし、ムンジェイン支持を明確にしていますが、それとこれとは別の話。自分がそれを支持するわけではなくても、交流はしたいのです。もちろん一番の理由は、ただ、音楽がすきなだけですが。

こんな風に音楽に興味を持ったことを通して隣国を知る機会があるのはありがたいことでした。
広い世界のうち、まだ東アジアと東南アジアの音楽くらいしかわかってないですけど。


「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」

2016年08月06日 | └─政治と社会
今日は8月6日。
広島に原爆が投下された日です。
テレビをつけたら記念式典を中継していました。
黙祷しました。

この広島の平和記念公園には中学校の修学旅行で行きましたが、それきりです。
でもテレビではよく見ます。
去年はアメリカ大統領がやってきました。


ゴジラを見たばかりでもあるし、原発事故も体験して、いまだそのただ中にあるし、先日もミサイルが日本海に飛んできたばかりだし、広島のことを思う時、決して過去のことではないんだなと、どんどんそう感じるようになってきました。


「71年前の今日、原子爆弾が広島に投下されました」

だいたい日本での表現はここに落ちついています。
ことさら「アメリカは日本に対して原子爆弾を落としました」などという表現を使いません。
終戦後日本人は、「敵国アメリカが原爆を落とした」と言わず「我が国に原爆が落とされた」と天災であるかのような表現を使いますね。広島や長崎の当事者の方たちはそうは思わないかもしれないし、またその時生きていた人たちも違うとらえ方をするかものかもしれませんが、私のように戦後生まれの人間は、そんな風にとらえているような気がします。


そして、慰霊碑に刻まれた「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」の文字。

この表現については、いろいろな意見があるそうです。
私はこの表現は素晴らしいと思います。

「この恨みを忘れない」とか、「原爆を使った人が憎い」とか、「戦争の道を選んだ政治家を許さない」とか、そういう狭いことではなく、人類全体の問題としてとらえている言葉だと思います。

核兵器を使うことが過ちだと言ってるわけでしょう。そして、それが難しいこととは知りつつ、なんとしても核兵器廃絶を目指すという、強い意志をかんじさせます。今日、この言葉を久しぶりに見て、ああ、そうだ、それが我々に託されていたんだ、と思い出した感じでした。

本来は、戦争や武力を行使することすべてが過ちであると思いますが、原爆に関して狭く見るなら、核兵器を使うような過ちはまず繰り返しませんと宣言しているのでしょう。


きょうの平和宣言で言ってましたが、世界には1万5000発以上の核爆弾があるそうですね。
恐ろしいことです。
核廃絶は日本から訴えていかなければならないと思います。
やはり日本からでないとできないと思います。
日本人がいちばん核兵器の怖さを身に染みて理解しているはずだから。
だから、ゴジラは日本から生まれたんでしょうし。

というわけで、私もブログに所感表明です。

2016参院選 投票済ませました

2016年07月04日 | └─政治と社会
7月10日は参議院選挙ですね。
ちょうどその日、東京にいないので、期日前投票をしてきました。




最近は投票に行った人に何か特典を用意しているお店や施設もあると聞いたので、一応投票済み証なるものをもらっておきました。期日前だからか、大きめの紙ですね。

蒲田にある大田区役所本庁舎で投票してきたのですけど、選挙当日かと思うくらい混んでいました。
でもやっぱり年齢層が高い。
しっかり出口調査もやっていて、読売新聞とあとどこかの通信社がやっていました。
私は読売新聞の調査に協力しました。
出口調査2回目かな?3回目かも。


投票を済ませた後、昼食に前から気になっていた冷麺やさんへ。
「平壌冷麺」と書いてありますが、盛岡冷麺の有名なお店とのことでした。






冷麺普通盛り800円
韓国で食べるのとは違う味でした。
麺がおいしかった。
どんぶりのマークは何だろう?
「食」という字のハングルかもしれないな。「シク」

食事をすませて、買い物などしていたら、2時半ごろになってました。駅前で「今日3時から共産党の志位委員長がきます」とアナウンス。「どうせなら、生(なま)志位さん見たいね。」ということで、コーヒー飲んで時間まで待ちました。演説聞いてももう投票は済ませてるんですけどね。

時間になって駅前に行くと、かなりの人だかりができていました。
かんかん照りで暑い中、横断幕や幟を持っている人もいました。活動家のみなさんたちかしら?足を止めて聞いてる人を見ても老人たちが目立ちました。蒲田という土地柄なのか、共産党だからなのか?











志位さんの話し方はテレビで見るのと同じ感じ。


この場所では、数日前に山本太郎&三宅洋平氏も演説をやったそうです(彼らは「選挙フェス」と言ってるみたい)どうせなら見たかった。
あとほかの党首が来てる街頭演説も見てみたいですね。
オーディエンスが違うのかどうかも興味があります。


政治家の方とは公の場じゃないところで話をしてみたいです。
個人的に。
演説とかでなく。
でもなかなかざっくばらんな話は聞けないのかも。


今回の参院選。
気になるのは野党共闘の結果ですが、どうなりますか。
それから、憲法改正についてもちょっとゆっくり考えなくちゃですね。
自民党案もちらっとしか読んでないし。
私自身も憲法草案作ってみたいな。(法律の知識ゼロですが)そういえば友人が「卒論は憲法で書いたんだよね~」なんてサラッと言っていたな。きっと彼女は憲法条文おぼえるくらい読んだんだろうな。私はこないだ初めて全部読んだ(しかも斜め読み)というていたらく。でも私たちの憲法だもんね。自分でも考えてみたい。

訃報

2016年02月04日 | └─政治と社会
昨年9月に高崎まで講演を聞きに行った岡部さんが亡くなったそうです。あんなにお元気だったのに、と、驚きました。

ご高齢ではありましたが、9月にお目にかかった時には本当にお元気で、今年の初夏の台湾での同窓会にも参加するとのことで、その時にはご一緒したい(そして物陰からこっそり見学する)なんて思っていました。

岡部さんは、私の友人のお祖父様で、お互いに湾生の孫同士、以前からお祖父様のこともたくさんお話を伺っていました。9月の講演会で初めてお目にかかったのですが、想像していたよりも更に穏やかで知性的な方で、またお話を伺いたい!じゃあ今度はぜひ群馬の自宅に来てください。なんてお孫さんと話していたのでした。


残念です。
何より、ご家族が残念だろうと思います。


ただ、岡部さんについて私が思うのは、お孫さんとの関係でとてもお幸せだっただろうということ。
台湾で生まれ育ったご自分の歴史に興味をもって、たびたびの訪台に同行し、台湾での活動をサポートし、またお孫さん自身も台湾でのネットワークを広げて活動をされていますから、そういうのは本当にうれしかっただろうなと思います。

わたしも一度だけでしたがお会いできて本当によかったです。
もっとお話を伺うチャンスがあると思っていたのに、それはとても残念ですが。
講演会の時の優しいお声が耳に蘇ります。
安らかにお眠り下さい。




最後に去年の7月のインタビュー記事をリンクしたいと思います。

故郷は台湾——「湾生」・岡部茂さんを訪ねて


骨髄バンクのドナー登録

2015年12月15日 | └─政治と社会



今日は所要あり休みをとって横浜へ。
空いた時間で献血ルームに行ってきました。
いつも通り400ミリ提供しようと思ったのですが、残念ながら血が薄くて(わずかに基準に届かなかった)今日は献血できず。こういうの、10代の時の初献血以来です。昨夜の睡眠不足が原因かな…。

今日の目的はもうひとつありました。
骨髄バンクのドナー登録です。

骨髄バンクについては、夫がドナー登録してので、私もそのうちやろうと思いながらズルズル申し込まずに来てしまってました。理由はただなんとなく。夫は、なんか本部みたいなところに行って申し込んだと言ってたので、少なくとも保健所とか病院に行くのかと思ってました。平日昼間だけかな?なかなか時間ないなぁとか思ってて。

でも、先日同級生がドナーとして移植できた体験談を聞き、やっぱり私も登録したい!ぐずぐずしてる場合じゃないと思ったんでした。なんといってもドナーには年齢制限があるのです。(移植できるのは55歳まで、登録は54歳まで)

そうして調べたら献血ルームで申し込めると知りました。
なんて簡単!


あまり時間は残ってないけど。
その間に誰かの役に立つことができたら嬉しい。


コレお読みの方でも、そんなに簡単に登録できるんだ。ならやってみようかな?と思われたら、公式サイトで一度調べてみてください。

新聞記事はこうして事実を歪曲するのか

2015年09月28日 | └─政治と社会
先日高崎まで行ってきた講演会ですが、会場には新聞記者の方がいました。
最前列に座り、写真を撮り、ボイスレコーダーで録音もしてました。
私は近くに座ってたので印象に残っています。
講演会の終盤、質疑応答の際に司会者に紹介されて質問もしていらしたので、朝日新聞の方だとわかりました。


この講演会のことが記事になっていたので早速読んでみました。
URLでのリンクはいつかリンク切れを起こすこともあると思うので、全文引用します。




群馬)台湾大空襲、悲惨だった 前橋の97歳が講演

2015年9月21日03時00分 (朝日新聞群馬地方版)

 日本占領下の台湾で生まれ育った前橋市在住の岡部茂さん(97)が20日、高崎市内で講演した。1945年5月に台湾で経験した米軍による台北大空襲の記憶を振り返り、「戦争とはいかに悲惨なものか。様々な思想の国があるが、平和的な話し合いを進めてほしい」などと語った。

 日台交流団体の日本李登輝友の会県支部が戦後70年企画として主催し、約50人が参加した。

 岡部さんは日本統治下の台北市内で生まれ、台北州立第一中(現、台北市立建国高級中)を卒業後、印刷会社で勤務した。当時、最先端の印刷方法だったオフセット印刷を手がけ、学校教科書やはがき、切手など多くの仕事を請け負った。

 あるとき、フィリピンの航空写真や地図、食べられる野草についての文書などの印刷を頼まれた。何のために使うのか分からなかったが、間もなく日本が太平洋戦争に突入すると、南方作戦の参考にしたと知った。「作戦に役立ったとして、軍から宴席を設けてもらったこともあった」。本土から紙幣が届かなくなった戦争末期には、台湾銀行券の印刷も担った。

 戦時中で最も鮮明に覚えているのが45年5月31日の台北大空襲だ。午前8時、会社の打ち合わせ中に警報が鳴った。急いで工場に向かうと、米軍機が飛んできて、次々に大型の爆弾を落としていった。

 消防団に入っていた岡部さんも火災現場に向かったが、爆弾で水道管が破裂し、水は使えない。実質的な消火活動はできなかった。辺りには首がちぎれかかったり、腸が飛び出たりした無数の遺体が転がっていたという。空襲では同僚2人も亡くなり、犠牲者は約3千人に上った。

 終戦後は、印刷技術の指導のため抑留徴用され、翌46年12月に引き揚げた。父の本籍があった前橋に移り住んだ。腕を買われ再び印刷の仕事に就き、2014年まで務めた。

 台湾での体験を振り返り岡部さんは「火を消すこともできず、ただ立ち尽くすしかなかったことを今でも忘れない。全世界から軍事力が撤廃される日を心待ちにしている」と語った。



切抜き記事(クリックすると拡大します)





あれれれれれ?????
おかしい。
この記事、あの講演会のことを書いてるんだろうか?


と、真っ先に感じました。
確かに記事の内容は(一部を除いて)合ってますが、全体の印象として全く違っています。

記事だけを読むと、97歳のおじいさんが台湾で体験した空襲により戦争の悲惨さを痛感し、後世に伝えたいために講演会で話をした・・・かのように受け取れます。
素直にこの記事を読めばそうでしょう?


しかし、同じ講演会をきいた私の感想は全く違います。

講演の内容としては、岡部さんご自身の「自分史」です。
岡部さんのご両親の経歴からはじまり、自分の学校時代、印刷所の話、太平洋戦争前夜の様子、物資不足になる戦時中の話、戦争末期に召集されて入隊した時の話、そして台北の空襲、消防団、戦後の日本人の引き揚げ、ご自身の留用、そしてご自身の引き揚げ。

いいことも悪いこともすべて判断をせず、聴き手にゆだねる形で、あのときどういうことがあったかの話をされた講演でした。戦後70年という節目ということで開催された講演会ではあったようですが、「反戦!」というメッセージをことさら込めたものではなく、全体としては非常に抑えたトーンで、淡々と話されていました。

記事からはそのことが伝わってこないばかりか、岡部さんが戦争を憎むと締めくくったように感じられます。



台湾の空襲の話はありましたが、「辺りには首がちぎれかかったり、腸が飛び出たりした無数の遺体が転がっていたという。空襲では同僚2人も亡くなり、犠牲者は約3千人に上った。」という話はされませんでした。

なぜ話されていないことを記事にするのでしょう?

関係者の方に聞いた話では、記者さんは特別に講演会後追加取材をされていたそうなので、その時に出た話かもしれませんが、レコーダーで録音もされたたんですから、講演内容かそうでないかは分かったはずです。



記者の考えを伝えるために岡部さんの講演が利用されたように感じます。
岡部さんへの敬意が感じられず、とても残念です。

記事だけ読んでいたらこんな感想を持つことはなかったと思いますが、講演を聴き、更に記事を読むと両者の乖離が歴然です。



朝日新聞は、昔から権威ある新聞だと思っていました。
夏目漱石の連載も朝日でしたし。
我が家でもずっととってましたし。(私は新聞を取らなくなりましたが、たぶん実家は今でも読んでるはず。)でも、最近の従軍慰安婦の誤報(というか捏造記事)の件で、大新聞の信頼も失墜しかかっているようですね。


でもまさか、それは一部の記者がやったことだろう、一部にはそんな行き過ぎ報道もあったのかも・・・と思ってたのですが、こういう事象を見てしまうと、「もしかして全てが?!」と疑う気持ちが芽生えますね。

記者は入社して研修を受けるときに「記事には記者の主張を盛り込め!」とか「記事は事実を伝えるだけでなく、そこに社会に潜む悪を浮かび上がらせろ!」のような教育を受け、それができた人だけが記事任されるとか、そんな構図があるんじゃないだろうかなんて、思ってしまいました。



普通の読者は、記事が真実かどうかなんて検証するすべを持たないものです。
当事者にならなければわからないことですが、当事者になったケースがこうだと・・・・。

そういえば、自分がよく知ってることが新聞記事になったことが数度あります。
仕事関係のこと、あとは芸能ゴシップ記事。
いずれも、記事は真実を伝えていませんでした。


そうか、これが初めてではなかった…

これからは新聞に書いてあることも、すべて疑うようにしないと、と思いました。





岡部さん側の方にも私の感想は伝えました。
一応主催者から記事についての「クレーム(?)」は伝えてもらうことになったとの話でしたが…響くのかな?

<追記 2015.10.2>
最後の文章で「私のクレームを主催者を通じて新聞社に伝えてもらうことになった」と読めるような書き方をしてしまいましたが、事実はそうではありません。
私が記事のことで岡部さんの関係者の方に連絡をして「講演内容と記事が違うように感じるのです」と伝えたところ、そちらでも記事に疑問を感じ、すでに主催者の方と話をされていて、主催者の方が岡部さん側の意向を新聞社に伝えるような話になっているという話でした。


主催者の方もこのブログを読んでくださったようで、少しプレッシャーを感じられたようなので念のため申し添えます。
このブログはあくまでも私個人の感想です。
これで主催者の方や岡部さまに何か動いていただきたいなどという気は全くありません。

いい講演会を企画してくださってありがとうございました^^ノ

安保法案のこと

2015年09月17日 | └─政治と社会
このブログであまり政治的なことは書いてこなかったけど、新しいチャレンジとして書いてみようかなと思った。

今現在、参院の特別委員での採決はまだ行われていない。
国会の中で国会議員たちが妨害行動をとっているのだそう。
これからどうなるのかはわからない中でこれを書いている。


初めにお断りしておくと、私はあまり政治に興味がない。
難しいことを言われてもよくわからないし、複雑過ぎる政治情勢、世界情勢の中で、なかなか自分の考えを決めることもできずにきている。
選挙には20歳から毎回行っているけど。

でも最近、ぼんやりと考えている。
震災の頃からか、やはり周りにある政治の問題は自分の生活、未来に直結していると感じるようになってきたから。きっかけは原発がいるのかいらないのか考えるところから始まった。
これが大人になるということかもしれない。などとも思う。
成人式からはものすごい時間が経過しているけれども。



漠然と考えていることを書いておく。
自分用のメモだ。
あとで見返して、思索を進める起点ともなるだろうし、自分の不見識をわらうことにもなるかもしれない。


まず、今回の安保法案。
政府が通そうとしているこの法案について、野党やデモをしてる人たちが口をそろえて「戦争法案」という。
これがなぜかわからない。

2015年安保法案=戦争法案、戦争をする国へ

という根拠は何なのだろうか?




私の理解は、安保法案が抑止力を強める方向に働くことにより、戦争を起こさないための法案なのではないかと思っている。ほんとうにそれがうまく働いてくれるのか効果的なのかはわからないけども、方向性としてはそうだと思ってる。

60年安保も70年安保も反対は強かった、反対デモは今の比ではないくらいだったのだと思うけど、結局そのおかげで、日本はこれまで戦争をすることもなく、経済発展を遂げて先進国になれたのだというのは、昭和が歴史となった今では証明されているのではないか?

60年、70年安保がどういう法案だったのかなど、詳しいことはは不勉強で知らないのですが…
60年安保、70年安保の争点が何で、結局どうなったのか?
反対してた人の主張が通っていたらどんな今を迎えていたのか?
(歴史に「もし」はないんだけど)
いま、知るべきことかも。



「集団的自衛権」が違憲かどうか?


法学者ではないからよくわからないけど、憲法学者さんが「違憲だ」と言ってるから違憲なのかもしれない。
でもそのことはそこまで重要な気がしない。
私は憲法を変えてもいいと思っている。
どういう風に変えるかはもちろん慎重に議論が必要。

「違憲だから反対する」では物事の本質を見誤るのではないか?
集団的自衛権を認めることが必要かどうかで考えたほうがいい。
自民党の誰かが「法的安定性はこの際関係ない」といったというのが大問題になったけど、心情的にはわかる。法律を守ることばかり考えていて、命が無くなったらどうする?



で、集団的自衛権の話にもどる。

この権利は日本も国際的に自然に持っている権利らしい。
ということは、日本以外のどの国も持っているということでしょうね。
であるならば、「集団的自衛権をもつ」=「戦争をする」とはならないのは明らか。
世界で戦争していない国の方が圧倒的に多い。
みな集団的自衛権はもちろん、日本が憲法上持っていない「軍隊」も持っている。
徴兵制のある国もある。


今回の安保法案が徴兵制につながるという主張も見かけた。
これも何でそういう話になるのかよくわからなかった。




戦後70年の首相談話

なかなかよくできた談話だったと思った。
特に私が共感したのは、「戦争をしてしまうような状況を作らない」ことにこれから努力する、としていた点。
いま慰安婦だとか、南京大虐殺だとか、日本に「お詫び」を求めてくる国があるけれども、そういうことを言い出すと、じゃあ、東京大空襲は?沖縄戦は?原爆は?シベリア抑留は?と日本側でもいくらでも出てくるわけで、戦争状態になったら一面的な善悪の問題ではないし、被害者対加害者という構図で見ることは難しくなるのだと思う。

戦争になったら、人間はどんな残酷なことでもできるというのは70年前を振り返らなくても、今のISなどを見ていてもわかること。


日本が先の戦争を反省するならば「戦争のときにどんなヒドイことをしたか」を反省するのではなく、そういうひどいことをしてしまう戦争を始めてしまったことを反省する方がよほど未来につながると思う。



どうやったら戦争をしないでいられるんだろう?
尖閣諸島や竹島でも実際起きてるけど、外交力や経済力や軍事力がないと、領土をとられるんだ。
尖閣くらいなら国民生活にそれほど影響ないけど、対馬とか沖縄とか、佐渡とかじわじわ来たらどうするんだろう?



私は、自身の受けてきた反戦教育、平和教育が骨の髄までしみわたっていることもあり、戦争は絶対に嫌だ。(っていうか、日本国民で戦争やりたい人って、そうそういないよね?)

でも今国会前に行って「戦争反対!」をやってる人たちに賛同する気にはならない。

安保法案が戦争しない日本を70年を超えてずっと継続していくための法案になることを願っている。
そのためにはもっと議論してもいいと思う。


今「戦争NO!安倍独裁を許すな!」と騒いでいる人たちが国民の多数派であるならば、なぜ前回の選挙で自民党があんなに大勝したのか?


私の勝手な憶測で書くと、戦争反対ですか?と聞かれれば、誰だって「反対です。」というだろう。でも「じゃあ、どうやって戦争をしないようにしますか?」という問いへの答えはいろいろに分かれるのだろう。

「憲法9条を死守することが戦争回避になる」と信じている人もいるだろう。
「日本もほかの国を同じように軍隊を持つことで、安易に攻めて来られないように抑止力を高める」という人もいるだろう。


国防上の問題なので、あまり大ぴらに「中国が・・」と名指しで国会で議論することはできないのだろうけれど、今の日本が置かれた情勢を見るときに、どうやったら戦争をしないで私たちが安全にこの地域で暮らして行かれるのかをしっかり考えてほしい。


政府がとても急いでいるように見えるのは、やっぱり何かの約束的なことがあるんでしょうね。
密約?
で、その内容は何十年かして明らかになるのでしょう。





わたしの恩師が、秘密保護法案の頃から今の日本状況をとても憂いておられる。
戦前の「きなくさい」感じが今に共通すると言って、とても心配している。
お話を聞くと、そうなのかな?やっぱりやばいのかな?
という気にもなるけど、もう一度考えてみないと。

デモに参加してる人もそういう世代の人が多い。
「次世代に絶対に憲法9条を守り抜いて伝えねば!」という気持ちのよう。

それはわかる。
あの戦争を体験したから、絶対なあんなことを繰り返すようなことをしてはならない。
という願いを持っているのはとてもよくわかる。

その気持ちはしっかり受け継ぎたいと思う。


しかし、問題はどういう方法でそのことを実現するかなのではないかな?



国会で満州事変の総括を首相に問う場面があった。
首相はそのことへの答弁は避けたが、そういえば、まだ日本人の中で満州事変から日中戦争~太平洋戦争についての総括は終わってないのだなぁと思った。
勿論私の中でも。

戦後70年首相談話は少し触れていたけど。
これからはこの点の勉強が必要だ。


日本が70年間平和だったのは憲法9条があるからではなく、
やはり日米同盟のおかげなんだろうなと思う。
ではなぜ戦争反対と言っている人が、安保に反対するのかな?



やはり世の中難しい。





課題
○なぜ安保法案を戦争法案と言ってデモしているのか?
○60年70年安保とはなにか?
○60年70年安保の総括は誰かしたのか?
○今回の安保法制は新たな抑止力として効果があるのか?


近代史の生き証人

2013年12月11日 | └─政治と社会
最近面白い話を聞いた。

私の祖父母の世代は、いわゆる近代史を生きてきた世代。
私達が近代史として歴史だと思っている事柄を体験として知っている世代と言える。

でも、同時代を生きていてもそれら事件について当事者的に語れる人は身近にはいなくて、やはり本の中の話だったり、NHKスペシャルの中で繰り広げられる内容だったわけです。


ところが日清日露戦争や満州事変、ABC包囲網、太平洋戦争に至るまでの教科書に載っていた様々な事柄を、自分の体験として語る人が身近にいた。


あまりにもドラマチックな人生で、聞けば聞くほど全然現実感がない。

けれど、歴史というものが決して本に書かれたものでないことを考えれは、その当事者がいるのは当然なんだろう。



ずっと苦手だった近代史。
もう一度勉強し直そうかな。
知らないことが多すぎる。

参院選2013

2013年07月18日 | └─政治と社会
期日前投票に行ってきました。

ネットでの活動解禁ということですが、あまりそちらは目立ちませんでした。
でも私の周りの人たちは、反自民、憲法改正反対という意見が目立っています。

声が大きいからといって、それが主流になるわけではなく、むしろ主流でないから声が大きくなるのでしょう。

私自身は景気をよくして貰いたいという気持ちが強いです。しかし、生活の安全も確かに大事。憲法問題で話題になっている自衛隊は現実に沿った立場においたほうがすっきりするのではないかと思っています。現実に即さない制度をごまかしつつ半世紀以上きたけど、世界が変わっている以上、これ以上この体制は難しいのではないか。ここへ来てこの議論は歓迎です。私をはじめ日本人の多くが考えないようにしてきたこと、目を背けていたことについて、みながちゃんと考える時期に来ているのではないかと思います。だからといって、戦争肯定だとか、国粋主義だということではないですよ。極端から極端へ走る必要はないですよね。
そんなこんなで選挙の行方が気になります。


今日から二晩、同級生が泊まりに来ます。
うちに泊めるのなんて
学生時代以来です。
海外在住の友人なのでめったに会えないし、楽しみです。

そして来週末からは台湾の友人が我が家に滞在予定。
10日間くらいかな?
楽しみです。

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