キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

『家郷の訓』 ~子供の遊びについてしつもーん~

2008年10月05日 |   └─宮本常一
この本、もともと昭和18年に出された本です。
岩波文庫になったのは、1984年。

宮本氏の地元の生活が事細かにつづられています。
なんというか、彼の地元への愛情が、文章からにじみ出ていて、
感動します。


家郷の訓 (岩波文庫 青 164-2)
宮本 常一
岩波書店

詳細


ところで、この本の133ページに、こんな一文がある。
「子供の遊び」という章にある、小さな子供の遊びに関する記述。

「時たまに男の子の鬼ごと遊びの仲間に入れてもらうと、カワラケと言って鬼につかまえられても鬼にならない存在として、ただ見習風に参加するにすぎない。それでも嬉しくて、ヨチヨチと走りまわるのである。」



これ、私の小さな時にも、このルール(?)ありました。
宮本氏は「カワラケ」と呼んでますが、違う呼び名でした。

なんていうのか、忘れちゃった。
「おみそ」「みそっかす」「おまめ」・・・
うーん、どれも違うような。



大阪出身の夫に聞くと「ごまめって言ってたかな~」とのこと。



この話、以前会社で何かの雑談の折に話が出たので、
その場の数人に聞いてみました。

そんなルールすらなかったという人もいて、
この風習の地理的分布、年代的分布に興味を持ちました。

それが、また、この本の中にも書かれていたので、さらに興味が湧いています。


おそらく、同年代の子供とだけ遊ぶような社会になっていると、
自分より小さい子を、そういう「カワラケ」やら「ごまめ」扱いにしてでも、
一緒に遊ぶと言う工夫は不要になるものでしょう。

今の子供たちには、そういうのあるのかな?


皆さんの育ったところでは、この風習ありましたか?
そして、それを何と呼んでいましたか?





とおもっていたら・・・
もうすでに調査してる人がいました。
おもしろい!

http://we.freeml.com/chousa/umeboshi.html


ここによると、九州は「みそっかす」「おみそ」みたいですけども。
なんか違ってたような気がする。

母に聞いてみましたが、よく覚えていないという返事。
しかたないですね。私が忘れてるんだもんね。

(私が忘れちゃったのは、住む場所と話す言葉が違ったからのような気がします。特に10歳までいた熊本県南とそれから18歳までいた県北、で言葉が違っていたのが大きい。子供の頃使ってた言葉の語彙が真っ二つにされちゃったからね~)

YOKOの好きなもの羅列

(順不同)地図、河岸段丘、保存樹木、宮本常一、縄文時代と日本の古代、文明開化と江戸時代、地方語、水曜どうでしょう、シャーロック・ホームズ、SHERLOCK(BBC)、陳昇、John Mellencamp、Kate Bush、イ・スンファン、カンサネ、1997年以前の香港映画、B級コメディー映画、SNL、The Blues Brothers、台湾、旅行の計画、イタリア、エステ、宮部みゆき、ショスタコーヴィチの交響曲5番、森川久美、のだめカンタービレ、くまモン
台湾旅行一覧 ただいま64回
海外旅行一覧 ただいま123回?