今回の帰省の折、花畑公園近くにある県の物産館というところへ立ち寄りました。
いろいろな県産品が販売されていましたが、その中に少し変わった草履を見かけました。
鼻緒の伝統柄がかえってモダンな印象で目をひかれました。
手にとって見ていたら、横から父が尋ねてきました。
「それは武蔵屋のだろ?」
ん?
武蔵屋?
タグを見るとたしかに武蔵屋の文字が。
「こっはね、竹の皮でつくってあっとたい。そーにゃ履き心地が良からしかよ。買ってやろか?」
お言葉に甘えて、買ってもらいました。
父の話を聞くと、武蔵屋さんというのは中唐人町(新町)にある明治創業の履物やさんで、肥後の駒下駄を作る最後の店(職人)だそう。
ここのところ父は老人会の「歩こう会」をやってて、そこで歴史探訪をしているらしいのだけど、こういうお店の人に事前に話を聞いて打ち合わせをしておき、本番の歩こう会で皆で訪ねて、店主さんに話をしてもらったりするのだそう。店側も多少の宣伝にもなるし、わりに快く引き受けてくれるのだとか。
この武蔵屋さんに訪ねたときも、参加者が何か買い物したらしい。
おにぎりが包まれていそうな竹の皮。
これをたくさん使って草履にしてあります。
底にはウレタンスポンジ(ゴム?)が貼ってあって、歩きやすそう。
一足4800円は安くはないですが、職人さんの手作りと思えば高くないですね。
しばらくは上履きとして使ってみようと思います。
武蔵屋さんの紹介
第4回城下町を歩く会 2018-02-28 の記事