去年は1年間ずっと腰の調子が悪かった。
間に引っ越しもあって、ぎっくり腰手前まで何度も行った感じがあったので、秋になるころ近所の整体院へ行ってみた。
そこは、私と同じ年の男性が一人でやっているところで、腕はなかなか良かった。
私の腰痛は筋肉疲労からきていると思われ、普段の姿勢、運動不足など心掛けなければならないことが多いのだけど、とりあえず揉んで調整してもらうと気持ちよく、安くはないけど、回数券を買ってしばらく通うことにした。
が!
この先生、接客下手。
話下手。
施術を受けている間、筋肉の話ばかりでもないので、世間話もするのだけど、だんだんとそれがストレスになってきた。
先日の会話。
私が新しく買ったバッグの話になった。
「あ、そのバッグ、偶然ですね~僕と色違いですよ」
「これですか?わたしもすごく選びに選んでこのバッグ買ったんですよ。いいですよね~」
「ぼくはね、それネットで買ったんです。新品がすごく安く買えたんですよ」
それから、延々と自分がいかに安く買えたかの話が続いた。
正札で買った人と話をしてるんだから、そこちょっと考えないのかな?
先日のこと、お正月の話になった。
「お正月どこか行ったんですか?」
「〇〇に行ってきました。そこで、船の運転体験して面白かったんですよ。先生はいったことありますか?」
「僕はそこはないんですけど、▽▽ってとこでは、飛行機の運転体験できるらしいですね。そっちも行ったことないけど(笑)」
お客がAの話題を振るとBを持ち出す。
Cを振るとDの話。
どこまでも並列でキャッチボールにならない。
お客さんに対抗してどうするのか?
この人も、むかしは人間関係とかちょっと難しいと思ってたことがあるかもしれない。私もそう、社会人なりたてのころから10年くらい、営業をやってきたけど、お客さんと「世間話」するのが苦手だった。私と同じタイプの人。
でも今ならわかる。
バッグの話なら、自分の自慢話はしないでそのバッグを気に入ってる点を、お客さんと共感しあう。「ここがいいですよね~」「そうですよね~そうですよね~」って。
船の運転の話なら、船の運転の中身を聞いて、いったん「面白そうですね~」とか受けた上で、飛行機の運転体験できる場所の話を持ち出そう。
でも、彼は年齢的にもベテランだし、経営者だしそれなりに自信持ってるんだろう。
一人で仕事してると、人と比べることもないだろうし…。
疲れるので、なるべく「筋肉」の話に戻すようにしてる。
この話なら相手がプロなので、こちらが聞き役に回っても辛くない。