四万村の名主「関善兵衛」さんが元禄四年に湯宿を作り、代々受け継がれ、明治時代に15代目さんが、「積善館」と名づけました。
19代目となる当主関善兵衛さんは、自らガイドになって宿泊客の希望者に館内歴史ツアーを行っています。
(この「元禄の湯」は、日本でも三本の指に入る胃腸の名湯、飲泉の効果もありますよ)
四万の湯の特徴、効能。この旅館に残る、代官のための一段と高い部屋、湯治の客が馬を繋いで磨り減った柱、明治時代に使われた帳場の机、戦後に訪れた白蓮の短歌など、みどころいっぱいでした。
昭和5年(1930)建築の「元禄の湯」はさすがに風格があります。一人用「蒸し風呂」も作ってありました。
私達が宿泊したのは、昭和11年建築の山荘の一室。部屋には廊下がめぐらせてあり、障子の装飾が立派でした。