もう少し、株式会社積善館さんにお付き合い願います。
(江戸時代の積善館の絵図。橋の位置は今と同じです)
(明治になって、左側に一棟建ったことが分かります)
江戸時代、明治期の湯治宿としての面影を残しつつ、時代に合わせて発展する積善館は、昭和11年に、桃山様式の粋を集めた山荘、61年には、現代の建築史にも残る名建築、佳松亭(かしょうてい)を建てました。
部屋数は、山荘12室(3~4階)、佳松亭12室(5~8階)本館の26を合わせ、合計54室です。
それぞれの建物をトンネル、廊下が結びますが、本館と山荘を結ぶ浪漫トンネルは、アニメの登場人物に相応しい趣をもっています。(アニメ映画「千と千尋の神隠し」の舞台となった旅館をここ積善館としたのは、TV局4チャンネルらしい)
夕食会場のラウンジもよい雰囲気です。
嵌め込みの大きなガラス越しに竹林が見えます。時には鹿が顔をのぞかせることもあるとか。
ていねいな説明を受けて和食の夕食。贅沢なひと時でした。
ゴボウとシラタキの炊き込みご飯、欲張っておにぎりにまでしてもらい部屋に持ち帰りました。
最後に触れておきたいのは、元禄の湯以外のこの宿の風呂。
立派なのは、佳松亭にある「杜の湯」
広々とした内湯の浴槽、露天の岩風呂に清澄な源泉が溢れていました。
本館にある岩風呂は、決められた時間帯以外は混浴。
混浴の時間帯の女性は、弁天様の化身になったつもりで悠揚迫らぬ態度でご入浴下さい。(余計なお世話)