昭和 20 年 8 月 15 日、昭和天皇がラジオを通して日本の無条件降伏を国民に告げ、戦争は終わった。
当時、私は 10 歳で、もちろん兵隊にはならず、空襲で命を落とすこともなく 71 年後の 8 月 15 日まで生き永らえている。
ふと思いついて、近くの戦没者慰霊碑を訪ねようと、柏市藤ヶ谷新田の熊野神社に行った。
たっぷりと昭和な境内の一隅、銀杏の大木の下に立派な慰霊碑が建っている。
お墓のようでもある。 6 名の名が記されている。
荒木和夫 君 34 才
高木徳平 君 24 才
近藤正太郎 君 26 才
吉田定義 君 22 才
近藤實 君 29 才
近藤廣 君 21 才
記されている文字を丁寧に読めばそれぞれの出世から戦死までの過程が分かる。
背後にまわって、碑の建立は昭和 33 年と分かった。(占領下にあっては、慰霊碑の建立は許されなかったと読んだ記憶がある)